映画『文豪ストレイドッグス BEAST』の初日舞台あいさつが7日、横浜・桜木町の横浜ブルク13で行われ、橋本祥平、鳥越裕貴、谷口賢志、田淵累生、植田圭輔、坂本浩一監督が来場した。小説、アニメ、舞台など幅広いメディアミックスを展開するアクションバトルコミック「文豪ストレイドッグス」は、現代のヨコハマを舞台に、中島敦、太宰治、芥川龍之介といった文豪たちが繰り広げる異能アクションバトル作。初の実写映画化作品となる本作は、もしも主人公の中島敦と、その宿敵である芥川龍之介の所属する組織が逆だったら……という”if”のストーリーを描いた衝撃作。この日は舞台となった横浜の映画館で初日舞台あいさつが行われることとなった。映画上映後、満員の観客の前に立った芥川龍之介役の橋本は「いよいよ皆さんにお届けする日が来たということで、今日、朝起きてからずっとそわそわしてました。朝早くから皆さんの感想、意見などを目にしまして。本当にうれしいなと思っております」とあいさつ。さらに中島敦役の鳥越は、自身が演じる中島敦の異能の力が白虎に変身することにちなみ、「今年は寅年ですね。今日は楽しみすぎて、白虎の目を借りてきました。短い時間ですがよろしくお願いします」と自身の上着につけられた目のマークをアピールしながらあいさつ。さらに太宰治役の田淵が「皆さん見終わった後ということで、情緒不安定だと思いますけど、今日この日を楽しんでいただけたら」とあいさつすると、中原中也役の植田も「映画を見終わった後ということで、とんでもない会場の空気をこの場からしっかりと感じております。それだけしっかりと没入していただいたんだなといううれしい感覚をかみしめておりますが、ここからは和気あいあいと。うるさいメンバーが揃っておりますので、最後まで楽しんでいただけたら」と呼びかけた。実写版のメガホンをとったのは、「仮面ライダー」シリーズや「ウルトラマン」シリーズなどのアクション作品で高い評価を受ける坂本監督。およそ4年にわたる舞台版でチームワークを積み重ねてきたキャスト陣の中に、本作から参加するということになった坂本監督は「はじめはちょっとナーバスになったというか。皆さん、できあがっているチームの中に新参者が入っていくという立場だったのですごく緊張していたんですけど、皆さんすごく温かく迎え入れてくれて。現場自体もすごく楽しかったですし、濃密なアクションの繰り返しだったので、距離感も近くなって。すごく楽しかったです」と充実した表情。そこで「監督に聞きたいことは?」と促されたキャスト陣。そこで早速田淵が「どうやったら監督とまた共演できますか?」と質問すると、鳥越が「この人強いんだぞ。やられるぞ」とツッコミをいれて会場は大笑い。すかさず谷口が「どうやったらウルトラマンに出られますか?」と質問すると、ほかのキャスト陣も「俺も!」「俺も!」と手を挙げて猛アピールタイム。そんな様子に坂本監督も「分かりました!」とニッコリしつつも、さらに「アニメも第四期があって。舞台も定期的に行われていて。僕の夢は実写映画が定期的に観られるようになったらいいなと。皆さんが支援してくださったら、またこのメンバーで参加できるので、応援お願いします」と呼びかけると、会場からは大きな拍手がわき起こった。そんな和気あいあいとした舞台あいさつもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた鳥越は、「先ほどメイクをしていたところから撮影現場が見えて。聖地巡礼もできちゃう感じですから。いろんな意味でこの作品を楽しんでいただけたら」とあいさつ。橋本も「早いですね。気付けば年が明けて。映画の初日を迎えるということで、いよいよここに来たなという気持ちでいっぱいです。今日はこの横浜という土地で舞台あいさつができてうれしく思います。今後もいろいろと展開してほしいなと思いますし、皆さんのお声がそういうものにつながっていくと思いますので。よろしくお願いします」と観客に呼びかけた。
2022年01月07日映画『文豪ストレイドッグス BEAST』が公開された。原作・朝霧カフカ、作画・春河35による人気漫画シリーズ『文豪ストレイドッグス』は、太宰治、芥川龍之介、中島敦といった文豪の名を懐くキャラクターが異能力を用いて戦うアクションバトル。2017年からは舞台化もされ好評を博しており、初の実写映画となる今作では舞台出演メンバーが続投することでも話題となっている。映画は原作の朝霧によって本編の“if”の世界を描いた小説『文豪ストレイドッグス BEAST』を元にしており、脚本も朝霧本人が手がけた。さらに監督を特撮アクションの雄・坂本浩一が務める。今回は芥川龍之介役の橋本祥平、中島敦役の鳥越裕貴にインタビューし、舞台から続く作品への思いや、2.5次元の広がりについて話を聞いた。○■2人の仲は…離れる一方!?——映画化と聞いた時の感想をぜひうかがえたら。みなさん驚かれたのではないでしょうか?橋本:もちろん第一に嬉しいというのがあったし、感慨深かったです。これまで積み上げてきた作品が映画化されて、よりたくさんの人に見ていただけると思うと。鳥越:僕ら自身が1番びっくりしたもんね。本当にいいの!? と。先生がGOを出してくれたということで、しかも「BEAST」というストーリーがまた面白いですから。橋本:ぴったりじゃないですか? 内容と、映画が……。鳥越:内容と映画が……? つまり、映画にするなら、この「BEAST」という作品がぴったりってことですよね。これが僕の異能力、橋本祥平の脳内を漁る。橋本:さすがでございます(笑)——舞台は舞台、映画は映画でそれぞれ別の物語になっているということですね。映画化に対して、周りの反応はいかがでしたか?鳥越:特報が公開されたときに、周りから「鳥、これマジやん?」と言われて、「マジだよ!」と言ってやりましたよ(笑)橋本:驚く方が多かったですよね。鳥越:予告も、自分たちで何回も見たよね。橋本:どえらい見ました。鳥越:キャストたちでたぶん、1,000回は見てる(笑)。それくらい、周囲の反響もありつつ、僕らの中での盛り上がりもすごかったですね。橋本:応援してくださっているファンの方の声もよく聞きますから。いざ1月7日に公開されたらすごいことになりますよ!鳥越:1月7日、伝説のスタート。——息ぴったりですが、お二人の仲はどんどん深まっている感じですか?鳥越:いや、離れる一方です(笑)。携わることによってどんどん離れてって、そのまま離れてまたくっつくのかな? というぐらいですか。橋本:今、非常に距離が遠いですよね(笑)。島で例えると、お互い離れていって離れていって、今見えてるぐらいです。島の反対側で。鳥越:また見え始めたな。俺、そこから1回また戻るわ(笑)。でも、「腐れ縁」ってこういうこと言うんやな。もう、腐れ切った縁です。橋本:でも、嬉しいですよ、僕は。鳥越裕貴さんとこのような形でご一緒できて。鳥越:いい、いい! もうそんなとってつけたようなコメントなんか誰が聞きたいんですか、今更!(笑)——ずっと舞台を牽引されてきたお二人ですが、映画の撮影ということで、作品について新たに発見したこととかはありましたか?鳥越:作品に関わることによって、朝霧先生の言葉の読み解きが深くなっていきました。作品を重ねることに、より深く入れていく感覚はあります。橋本:再認識したのは、この『文豪ストレイドックス』に携わる人がみんな作品が大好きで、めちゃめちゃ愛に溢れている現場だなあということで。それは舞台でも映画でも、どの現場でも逆に変わらなかったです。鳥越:愛やな。橋本:愛や。鳥越:LOVE○■ようやくスタートラインに立てたような感覚——2021年末から2022年のはじめにかけて、2.5次元作品の映画が続くのではないかと思っていまして、全体的な盛り上がりを感じました。実際にその中にいて、何か思うことはありましたか?橋本:前までにはない、新しい流れだと思います。それだけこの2.5次元というジャンルが広がったことへの嬉しさは、もちろんあります。鳥越:2.5次元というジャンルも、最初の頃はなかなか認めてもらえなくて、それが今ではいろいろ広がって、世間に認知され始めて、ようやくスタートラインに立てたような感覚があります。橋本:本当にありがたいです。——2.5次元というジャンルに憧れて目指すようになる俳優さんもいるかもしれません。鳥越:そうやって憧れてもらえたら嬉しいです。2.5次元というジャンルに携わるには、ちゃんと演劇を知らないと、ということは自分たちも日々実感しています。まず原作が面白いし、アクションなどもあってすごく楽しいエンターテインメントが詰まっているけど、どれだけ技術を上げるかということも問われていると思っていて。みんな殺陣も歌もダンスもできるし、いろいろ経験している。だからもし、甘い考えで入ってしまったら……痛い目見るかもしれないですよ!?(笑)橋本:もし何も知らない子が『文豪ストレイドッグス』に触れたら、深い世界観にびっくりするかもしれない。でも本当に、こうしてジャンルが盛り上がっていることが非常に嬉しいです。鳥越:どんどん作品や舞台の沼に入って楽しんでもらって、それがさらに広がっていったらいいよね。——今作での映画と舞台での違いというのは、どのように感じていましたか?橋本:お芝居に関しては基本的に監督からも任せていただいている部分があったので、これまでみんなでキャラクターを積み重ねてき作り上げてきたものを発揮する、集大成のような感覚はありました。アクション部分に関しては、やっぱりまったくの別物で、難しかったです。どういう画角で撮られているのか、やっているときはまったく想像もつかなかったので。いざ見たら、本当にかっこ良かったですね。鳥越:アクションシーンが本当にかっこよくて。そういうかっこいいシーンの連続で、ストーリーが進んでいくのが面白かったですね。監督が朝霧先生と綿密に打ち合わせて作ってくださったのだと思いました。あと、これだけ長いこと舞台をやっていたのに、植ちゃん(植田圭輔)と同じシーンで芝居をするのが初めてで。2人で「あれ、もしかして初めてじゃない?」と驚きました。そこはすごい緊張感で演じる事が出来ました。橋本:確かに、そうでしたよね。鳥越:織田さん(織田作之助/演:谷口賢志)とも会ってなかったし、意外とそういう面白さもありました。——4年続けられてきて、そういう意外なこともあるんですね。でも改めて舞台のメンバーで実写映画に至るというのはすごいことだなと思います。そこについての思いも聞かせていただけたら。鳥越:素直に嬉しかったです。いつも舞台を観てくれて、映画の企画にGOを出してくれて、脚本まで手がけて下さった朝霧先生の愛も感じますし、絶対に応えないといけないという強い思いがありました。本当に先生の愛って、役者としていい意味でプレッシャーになるというか、先生の信頼に対して僕らがきちんと愛と行動で返せるか、ということは今回に限らず毎回思っています。だから、早く先生に完成を観てもらいたい。橋本:それは本当に、僕も思いますね。鳥越:もしかしたら、誰よりも楽しみにされているかもしれない。本当に楽しんでくださるから、それをちゃんと愛で返せたらいいなと。たぶん、携わっているみんながそう考えてると思います。■橋本祥平1993年12月31日生まれ、神奈川県出身。2013年に舞台デビューし、ミュージカル「薄桜鬼」シリーズ(15年〜16年)、ハイパープロジェクション演劇 舞台「ハイキュー!!」シリーズ(15〜17年)、舞台「刀剣乱舞 」シリーズ(17年〜)、KING OF PRISMシリーズ(17年〜)、『文豪ストレイドッグス』シリーズ(17年〜)、「舞台 幽☆遊☆白書」シリーズ(19年〜)など人気シリーズに多数出演。2021年は舞台「デュラララ!!」に主演、「バクマン。」THE STAGE、ドラマ・舞台『あいつが上手(かみて)で下手(しもて)が僕で』、『映画演劇 サクセス荘』などに出演。■鳥越裕貴1991年3月31日生まれ、大阪府出身。2010年に舞台『イナズマイレブン』で初舞台。その後様々な作品で活躍する。主な出演作にドラマ『寝ないの?小山内三兄弟』(19年)、『ただいま!小山内三兄弟』(20年)、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(12年〜15年)、『SHOW BY ROCK!! MUSICAL』シリーズ(16年〜18年)、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(16年〜)、舞台『文豪ストレイドッグス』シリーズ(17年〜)、『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』(20年)、ドラマ・舞台『あいつが上手(かみて)で下手(しもて)が僕で』(21年)など。2022年には『舞台 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』上演を控え、YouTube番組『ぼくたちのあそびば』(毎週月・金 20:00配信)も配信している。
2022年01月07日映画『文豪ストレイドッグス BEAST』(2022年1月7日公開)の完成披露上映会舞台挨拶が20日に都内で行われ、橋本祥平、鳥越裕貴、谷口賢志、田淵累生が登場した。MCはサンキュータツオが務めた。同作は原作・朝霧カフカ、作画・春河35による同名人気漫画の映画化作。太宰治、芥川龍之介、中島敦といった文豪の名を懐くキャラクターが異能力を用いて戦うアクションバトルで、初の実写映画となる今作では舞台メンバーが続投しifの世界を描いた物語に挑む。撮影中のエピソードを聞かれると、橋本は「監督が休憩中に、距離感0で苦しめる感じの気功みたいな……」と話し始め、鳥越が「本当こうやってバーンとしたら、マンガみたいにバーンと飛ぶんですよ」と補足説明する。しかし客席の空気に、鳥越は「全然伝わってないような」と苦笑し、橋本はさらに「こうやってふっとやるだけで、ああっ!! となるんですよ。それを伝授してもらうために、ずっと(鳥越と)2人で一緒にずっと(練習を)やってました。あの、本当に……すごかったです」と話すが、谷口は「疲れてるの?」とツッコミ。橋本は「思った以上に伝わってなくて……現場ではキャッキャキャッキャ盛り上がってたという話です」と心が折れそうになっていた。谷口と初対面だったという田淵は「鳥さんとか他の先輩方に『賢志さんは本当に怖い人だよ』と言われ続けて、最初に会った時はガチガチで緊張して。挨拶も返答が弱くて、本当に怖い人なのかなと感じながら撮影させていただいていたけど、実際はめちゃめちゃ優しい方でした」と振り返る。谷口は「どうせifなので、彼と新しい関係を築きたいなと思って、しゃべらないで挨拶もしないで撮影だけをやろうと心に決めて臨んでまして。そしたら裕貴とか祥平僕のことすごい悪魔みたいにおっかないよと教えていた」と明かす。舞台出演時は別キャストだった、今回田淵が太宰という役を演じたことについて、谷口は「あんまり元カノの話するのはかっこいいと思わないので、もちろん昔の彼女を愛してましたけど、今の彼女を一番愛してるみたいな状態で、今回の田淵累生という太宰と一緒にやってけいけたらいいなと思っていたから、最高の時間を過ごすことができました」と語った。この日は、入場者特典として原作の朝霧による書き下ろし小説「文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日 Side-A」(1月7日〜13日)、「文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日 Side-B」(1月14日〜20日)が配布されることも明らかになったが、感想を聞かれた太宰役の田淵は「……そういうことですね」と一言で、鳥越が「なんかもっとないんかい! こねくり回せ!」と公開ダメ出し。さらに鳥越の「マイクがちょっと遠い!」というツッコミに、会場中が拍手を送っていた。
2021年12月20日定番のバーにあるものが“ない”「ジントニック専門」のバージントニックで体験する世界一周の旅バーという冒険の、“一杯目のお店”でありたい定番のバーにあるものが“ない”「ジントニック専門」のバー気軽に入ってもらえるようにと、アパレルのような、カフェのようなイメージでまとめられた店内“ない”。とにかくないのだ。重厚なドア、薄暗い照明、高級なマホガニーのカウンター、ゆらめく紫煙といった、定番の「バーらしさ」がないのである。と語るのは、【Antonic】のディレクター、武田光太さんだ。とにかくジンを試してみてほしいと、気軽に入れるカジュアルな空間にした店内。「カフェのように、1杯のジントニックで歓談なんて使い方も歓迎です」武田さんが、奥さんでありオーナーの武田留以さんと、マネージャーの宮武祥平さんの3名で手がけた【Antonic】は、道路側は店内がしっかり見えるガラス張りにし開放感・安心感を演出。店内もおよそバーとは思えないポップでカジュアルな空間に仕上げ、価格も税込800円、1000円、1200円という明朗さ。そして何よりこだわったのがお酒で、こちらで提供するのは「ジントニック」のみなのだ。『ザ ボタニスト』800円。スコットランドの、ウイスキーの産地として有名なアイラ島。そこに自生している22種類の野生のボタニカルを人の手で採取し、BOTANIST=「植物学者」が手がけるジン。繊細なハーブのすっきりとした味わい『マルフィ コン リモーネ』1000円。イタリア北西部のトリノで造られたジン。イタリア産ジュニパーベリーやアマルフィ産レモン等5種のボタニカルと南西アルプス山脈のモンテ・ヴィーゾ山の湧き水を使用。レモンとジュニパーベリーの香りが心地よいと、定番のものが“ない”店だが、こだわりはかなり“ある”。もちろんジントニックにもこだわりが詰まっている。ジントニックで体験する世界一周の旅カウンターに並ぶジン。中には希少なものもあり、バー好きの人も唸らせるラインナップだ。“ジャケ飲み”するのも楽しいバックバーに並ぶのはもちろん、すべてジンだ。向かって左側の上から下にかけて北欧~スペイン、フランスなど欧州のものを。右側上にカナダやアメリカ、下にブラジルやペルーといった南米のもの。日本をはじめアジアのものは右側の中央にと、世界地図を意識して並べている。上から下まで飲めばジントニックで世界一周もできる仕掛けだ。『TENU(テヌ)』1200円。フィンランドの奥深く、北欧最後の原生森の貴重な恵みと清冽な湧水を使い、修道士たちの手により造られている。野薔薇、リンゴンベリーなどの芳醇な香りが時間を追って変化していく、複雑みのあるユニークな味わいまた、どのジンを使ってもレシピは一緒で、ジン20ml・トニックウォーター100mlにしている。洋酒販売の会社に勤めていただけあって、お酒の知識はかなり豊富で、近隣に限らず都内のバーにも詳しい武田さんちなみに店舗、味わいだけでなく、中目黒という場所にもこだわったそうだ。お店のInstagramのメニューアカウントでは、置いているジンの丁寧な説明も。それを読んで注文するのも面白いさて、僕はバー初心者というわけではないのだが、ジントニック専門のバーで飲んだこともなければ、ここまでこだわった1杯を飲んだこともない。【Antonic】では、好みを伝えたり、“ジャケ買い”でジンを選んだり、あとはお店のInstagramにジンの紹介がされているので、それを見ながら注文するシステムだ。でも、せっかくなのだから、おまかせで1杯を作ってもらうことに。そして待つこと数分。薄紫色した1杯が目の前に現れた。『エンプレス 1908』1000円。カナダの老舗ホテル「エンプレス・ホテル」のアフターヌーンティーがモチーフのジン。トニックウォーターを注ぐとバタフライピーの花から抽出された鮮やかなインディゴブルーが美しい紫色へと魔法のように変化するこんな色のジントニックがあるなんて! ちなみに僕が着ていたブルーの服からイメージしたものだそうだ。グラスを口元に運ぶと、柑橘の香りがふわりと漂う。口に含めば、ほのかな甘みと酸味。アルコール度数も穏やかで、これは飲みやすい。旨い!グラスには、多くの店のようにスライスレモン(あるいはライム)ではなく、ドライグレープフルーツが添えてある。味や名前を覚えるのは難しいが、青から紫、グレープフルーツ、というキーワードさえ覚えておけば、ジンの名前を忘れてしまっても、次回また注文できる気がする。バーという冒険の、“一杯目のお店”でありたい左から、オーナーの武田留以さん、ディレクターの武田光太さん、マネージャーの宮武祥平さん店には武田さんだけでなく、オーナーの武田留以さん、マネージャーの宮武祥平さんと3人が立つ。みんなジンの物語が語れるうえ、「失恋した時に飲むジントニックをください」「飲んでいるとカッコいいと思われるものを作って」なんて少々無茶なリクエストにも笑顔で対応してくれる(このリクエストに何が出されるかは、行ってからのお楽しみ)。そこから生まれる会話も楽しんでもらいたいという思いがあるからだ。『ネマ』1000円。カクテルバーNemanjaの北條氏による日本初のノンアルコールジン。長野県の無農薬栽培のバラ2種、ジュニパーベリー、ラベンダー、スパイス、八ヶ岳山麓の湧水を使用。ノンアルコールとは思えないほど重厚で華やか最終的には、美味しいお酒だけが増えるのではなく、バーに足を運び“お酒を楽しむ人々”が増えてほしい。その冒険の第1歩を踏み出すための店でありたいのだと武田さんは語る。従来のバーには“ない”ものが多いが、熱き想いはどこよりも“ある”。中目黒にできたばかりの新名所。早くも名店の予感がする。TheWorldGin&Tonic〔Antonic〕【エリア】中目黒【ジャンル】バー・カクテル【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】2500円【アクセス】中目黒駅 徒歩9分
2021年04月01日舞台『巌窟王 Le theatre』の囲み取材が、こくみん共済coopホール(全労済ホール)/スペース・ゼロにて行われ、橋本祥平、谷口賢志、前嶋曜(JBアナザーズ)、遠山景織子、徳山秀典の5名が出席した。15年前に放送されたアニメ『巌窟王』をベースに舞台化された本作。フランスの小説家、アレクサンドル・デュマが描く古典名作『モンテ・クリスト伯』を原作とし、アニメ版では、復讐の生贄となる少年・アルベールの目線から物語を構築し、残酷でイノセントなドラマを描いたことで人気を博した。会見では、キャストたちが改めて公演に向けての意気込みを語った。アルベール・ド・モルセール子爵役の橋本は、「稽古初日から約1ヶ月間、本番に向けて挑んできたんですが、あまりにも稽古内容が濃すぎて、体感的には半年ぐらいやってきたような気がします」と濃密な稽古期間を振り返る。また、アニメ版でアルベールを演じた福山潤との対談も実現したことに触れ、「福山さんから、“役者たちの芝居の幅が狭まってしまうから、キャラクターの声に寄せなくていい”とのお言葉もいただきました。自由にのびのびと作ってきた作品です」とコメント。モンテ・クリスト伯爵役の谷口は、アニメ版をリアルタイムで観ていたことを明かし、「当時は役者としてくすぶっていた時期。何か新しいものを観ないと、と思って、一番最初に観たのがアニメ『巌窟王』でした。そのときに、このモンテ・クリスト伯爵を演じてみたいと思って、生きてきたんです。そして、巡り合うことができました」と、喜びをあらわにした。アルベールの親友、フランツ・デピネー男爵を演じる前嶋は「この1ヶ月、やれることはやってきました。その想いを全力でお客さんに届けたいです」と真摯に語り、アルベールの母親、メルセデス・ド・モルセール役の遠山景織子は、「アニメを観て、この作品が大好きになりました。ストーリーもそうですが、舞台上の映像も素晴らしいので、そこを観て欲しい。メルセデスを情熱的に演じたいと思います」と意気込んだ。フェルナン・ド・モルセール将軍役の徳山は「舞台は復讐劇ですが、それぞれのキャラクターに深い愛があります。それを舞台上でどこまで表現できるかが僕らの課題。素晴らしいラストになればいい」と期待を寄せる。共演者の印象を聞かれた橋本は、今回の座組を「大人チームと子供チームで分かれていて、バランスが良い」としつつ、「賢志さんはお芝居面で引っ張ってくれていて、遠山さんはド天然な方なので、場のムードを和ませてくれています。徳山さんは面倒見がよくて、僕らの芝居も見てくれていました。そして前島くんは、一番最後まで稽古場に残っているぐらい、一生懸命、ひたむきに頑張っている姿が印象的でした」とそれぞれの印象を明かした。今回、異形なビジュアルメイクの谷口は、「本来、吸血鬼などの人間ではない役を演じるときは、色や形ではなく芝居で表現したいし、芝居だけで伝わるようにしないといけない」としつつも、「2.5次元というジャンルになると、ビジュアル面から表現することができる。それがこのジャンルのいいところ。他の作品とは違う面白さがありますね」と笑顔を見せた。最後にファンへ向けてのメッセージを求められた橋本は「僕らにとっても、お客様にとっても、2019年最後の舞台になるかもしれません。今年最後の作品にふさわしいように、必死に頑張りますので、この世界観にどっぷりと浸かっていただけたら」とまとめつつも、「最後にこの言葉を贈ります。“待て、しかして希望せよ”」と、谷口演じるモンテ・クリスト伯爵の有名なセリフを声高らかに放つ。するとすかさず、「それ俺のだから!」と谷口から突っ込みが入り、報道陣を笑わせる一幕も。最後まで座組の仲の良さを見せつけ、この日の囲み取材は終了した。舞台『巌窟王 Le theatre』は12月20日(金)〜28日(土)まで、こくみん共済 coop ホール(全労済ホール)/スペース・ゼロで上演される。取材/榎本麻紀恵
2019年12月26日木村拓哉主演、東京に三つ星レストランを作り出そうとする料理人たちを描く「グランメゾン東京」の10話が12月22日放送。玉森裕太演じる祥平がゴーストシェフとしてグランメゾン東京に参加。改めて玉森さん演じる祥平の姿に注目が集まった。主人公の尾花夏樹を木村さんが演じ、尾花とともにグランメゾン東京を立ち上げる早見倫子に鈴木京香。かつての尾花の盟友・京野に沢村一樹。パリで尾花と共に働いていた相沢瓶人に及川光博。“アレルギー食材混入事故”を起こした平古祥平に玉森さん。尾花のライバル・丹後学に尾上菊之助。丹後がシェフを務める「gaku」のオーナー・江藤不三男に手塚とおる。アレルギー食材混入事件の真犯人を執拗に追うリンダ・真知子・リシャールに冨永愛。グランメゾン東京で働く芹田公一に寛 一 郎。松井萌絵に吉谷彩子。久住栞奈に中村アン。「gaku」のスーシェフ・柿谷光に大貫勇輔。祥平の交際相手だった蛯名美優に朝倉あきといったキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。10話のストーリーはリンダの告発によって「gaku」を去ることになった祥平を、尾花が「グランメゾン東京」に誘う。祥平は店に迷惑がかかるからと断るのだが、京野らの説得でゴーストシェフとして新メニュー作りを手伝うことに。一方、丹後はメニュー開発に行き詰まり、江藤は丹後をシェフから解任。結月(馬場徹)を新たなシェフとして迎える。そんななか祥平を執拗に探すリンダがグランメゾン東京に来店。尾花は祥平のアイデアを採用した新メニューを試食させるが、リンダは料理を認めない。そしてミシュランの調査が始まる…というもの。終盤ではリンダと“直接対決”を繰り広げるなど、祥平が改めてフォーカスされた今回、「いつも私たちが見ているたまちゃんとは別人で涙出ちゃった」「本当に平古祥平を玉森裕太に任せてもらえて良かった」など、玉森さんの演技を讃える声が多数。一方「gaku」を追われた丹後には「グランメゾン東京に丹後シェフ加わるよね?」「最終的にやはり丹後さんはgakuに戻って立て直すとか?」と「グランメゾン東京」に加わってほしい視聴者と、「gaku」に戻ってほしい視聴者の両方からその行方を心配する反応も寄せられている。(笠緒)
2019年12月23日木村拓哉が三ッ星を目指すシェフを演じる「グランメゾン東京」の第9話が12月15日放送。アレルギー食材混入事件の真犯人であることが発覚し「gaku」を追われる祥平を演じた玉森裕太と、栞奈を演じる中村アンの演技に視聴者から大きな反応が集まっている。木村さんが3年前にアレルギー食材混入事件を起こし転落、東京で再起をかける尾花夏樹役で主演する本作。尾花とともに「グランメゾン東京」を立ち上げる女性シェフ・早見倫子に鈴木京香。2人とともに三つ星を目指す京野陸太郎に沢村一樹。かつて尾花と共に働き、再び「グランメゾン東京」に参加する相沢瓶人に及川光博。同じく尾花の弟子だったがライバル店「gaku」で働く平古祥平に玉森さん。尾花のライバルで「gaku」のシェフ・丹後学に尾上菊之助。丹後の店のオーナー・江藤不三男に手塚とおる。グランメゾン東京で働く芹田公一に寛一郎。パティシエの松井萌絵に吉谷彩子。フードライター・久住栞奈に中村アン。「マリ・クレール ダイニング」の編集長、リンダ・真知子・リシャールに冨永愛といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。栞奈がグランメゾン東京を辞めることに。改めて彼女の履歴書を見た尾花は何かに気づいた様子。一方ミシュランの審査開始時期まで1か月を控え、倫子はコース料理をリニューアルすることを決め、尾花は前菜に合うワインも変えたいと提案。栞奈に最後の仕事として試飲会を開くことを依頼する。その頃フランス大使館のフェルナン・文則・ベルナール(マイケル富岡)が「gaku」を訪ねてくる。文則は祥平に3年前のアレルギー事件について真犯人を見つけたと告げる。そして栞奈が選んだワインの試飲会で萌絵が突然体調を崩してしまう。萌絵はノロウイルスに感染していた。相沢は萌絵が倒れた際の栞奈の様子から彼女を疑う…というのが今回のストーリー。今回、リンダからのリークでアレルギー混入事件の真犯人であることが発覚、結局gakuを去る祥平。苦悩しながらも尾花たちに迷惑をかけまいと振る舞ったその姿に「玉森くんほんとすごい役をもらったんだなぁ…」「玉森いちばんかっこいい惚れた」「玉森くん秀逸。主役みたい。全部持ってってる。」など絶賛の声が相次ぐ。また栞奈を演じた中村さんにも「演技すごくてドラマに引き込まれる」「良い人柄が出ている良い演技」などの反応が寄せられている。(笠緒)
2019年12月15日公益財団法人三笠保存会、横須賀集客促進実行委員会は、横須賀市にある記念艦「三笠」艦内で、メカニックデザイナー・宮武一貴氏の原画展を開催すると発表した。会期は10月24日~11月23日。観覧時間は、10月が9:00~17:00、11月が9:00~16:30。入場料は無料(「三笠」の観覧料は別途必要/一般600円、65歳以上500円、高校生300円、小中学生無料)。同展は、日本のアニメ界におけるメカニックデザイナーの草分け的存在で、横須賀市在住のメカニックデザイナ-・宮武一貴氏の原画を、記念艦「三笠」艦内にて展示するというもの。代表作である小説「宇宙の戦士」のパワードスーツをはじめ、アニメ「超時空要塞マクロス」、映画「さよならジュピター」などの作品から、メカニックデザイン原画など約50点を公開する。また、10月24日には、宮武一貴氏が登壇するトークショーを実施。登壇者は宮武一貴氏のほか、加藤直之氏、森田繁氏(司会進行)。開催時間は15:30~(開場15:00)。場所は記念艦「三笠」講堂となっている。なお、宮武一貴氏(本名:渡邊一貴)は、1949年9月21日生まれ、スタジオぬえ所属のメカニックデザイナー/イラストレーター/コンセプトデザイナー。神奈川県横須賀市出身・在住。日本のメカニックデザイナー職を確立した草分け的存在。
2015年09月18日