「子どもは作らないと決めたので、今後も持つことはありません」先日、お会いした女性の言葉です。気負った物言いではありませんでしたが、彼女の意思を強く感じてとても印象に残っています。既婚女性の多くが聞かれるであろう「お子さんは?」の質問。おそらく、彼女も幾度となく聞かれてきたのでしょう。「そのうち……」と濁す人はいても、なかなかこのようにきっぱりと言い切れる方はいません。女性にとっては、とても重い決断だと思いますが、みなさんはどう感じますか?アラサーはまだまだ若い、でも・・・アラサーの年齢層はいくつからいくつまでかご存知ですか?ウィキペディアによると27歳以上33歳以下の年齢を指すとのこと。わたしは四捨五入で30才になる年齢だと思っていましたが、だいぶ狭い年齢層だったんですね。33歳くらいまでの女性が、将来子どもを産むかどうかを真剣に悩むことは少ないでしょう。30代で出産するのは特別なことではなくなっていますし、高齢出産とされる年齢も初産が35歳以上が目安なので、まだ時間はありますしね。でも、みなさんが40歳になった時には、さすがに子どもについて考えますか?子どもを産むためには物理的な時間の制約があることは事実です。子を持つことについて、真剣に考えるのではないでしょうか。アラサーから考えたい、40歳になった自分とは今すぐに、出産するかどうかを決めろと言いたいのではありません。子どもを欲しいタイミングは、年齢で決まるものではありませんから。でも40歳を過ぎてから迷い始める前に、今から考えてみませんか?「子どもを一生持たない」のか「子どもが欲しい」のか、これだけです。「いつかは欲しいな」と漠然と考えているアラサー女性は多いと思いますが、もう一歩踏み込んで「いつ欲しいのか、絶対欲しいのか」を考えてみましょう。もちろん子どもができない場合もありますが、まずは子どもが欲しいのか欲しくないのか、自分の気持ちを整理してみてください。わたしの友人は、子どもが欲しいけれど結婚には特に興味がありませんでした。そこで彼女はシングルマザーの道を選びました。世間からの風当たりはそれなりに厳しく、険しい道であることは事実です。しかし彼女は、腹を括って母親業をこなしています。ちなみに彼女がシングルマザーの道を決断したのが、36歳のとき。アラサーのみなさんにも、身近な年齢ですよね。迷って迷っていいんです冒頭に戻って、子どもを持たないと決めた女性のこと。たとえ子どもが好きではない女性でも、自分の子となれば話は別です。彼女も悩み葛藤しながら子を持たないと決め、それでも他人に話せるようになるまでには時間を要したはずです。わたしは彼女の凛としたたたずまいと、自然な言葉に感動すら覚えました。子育ては仕事以上に、あなたの人生を大きく左右します。だからこそ迷いに迷ってください。できれば、迷う時間があるアラサーのうちに。今から迷う価値のあることって、そんなにないでしょう?
2015年05月17日