丹後織物工業組合(所在地:京都府京丹後市)は、『TANGO TEXTILE EXHIBITION/第74回丹後織物求評会』を2023年10月18日(水)から10月21日(土)まで丹後織物工業組合特設会場にて開催いたします。URL: 第74回丹後織物求評会チラシ0110月18日(水)~21日(土)に亘り、『TANGO TEXTILE EXHIBITION/第74回丹後織物求評会』開催いたします。本年は「-深遠なる創造性-」をテーマとし、伝統ある丹後産地で織り継がれた匠の技の粋を集め、斬新かつ創造性に富む作品の数々を提案いたします。1,300年にわたる絹織物の創造力の絶えぬ流れ、未来へ向けた挑戦、進化の軌跡、和装を超えた丹後のテキスタイルの創造性をお楽しみください。今回は、精練工場のオープンファクトリーの実施、BtoB向け工房見学、イベント会場へキッチンカー来場や丹後ちりめんの素材を使用したワークショップなど、様々な催しが行われます。詳細は特設ページをご覧ください。皆様のご来場お待ちしております。URL: 【丹後織物求評会開催概要】名称:TANGO TEXTILE EXHIBITION/第74回丹後織物求評会日時:2023年10月18日(水)~10月21日(土)4日間・オープニングセレモニー10月18日(水)午前9時45分~テープカット・新スキンケアブランド「Dear COCOON」発売発表・第74回丹後織物求評会 審査会・展示商談会10月18日(水)・10月19日(木)(業者様向け)午前10時~午後5時取引先業者様などのご来場者による投票により審査を行います。ご来場時は名刺をご持参ください。・展示一般公開・賞の発表 どなたでも来場可能です。10月20日(金)~10月21日(土)午前10時~午後4時展示期間を通した来場者によるリアル投票及び10月31日(火)までのオンラインでの投票を行います。場所:丹後織物工業組合 特設会場・加工場(京都府京丹後市大宮町河辺3188)主催:丹後織物工業組合後援:経済産業省・農林水産省・京都府・宮津市・京丹後市・伊根町・与謝野町・海の京都DMO・一般社団法人日本絹人繊織物工業会・京都織物卸商業組合・丹後原糸織物卸商業協同組合(順不同)協力:丹後ふるさと活性委員会【精練工場のオープンファクトリー - 工場見学】※事前予約必要丹後ちりめんの精練加工技術を分かり易く、どなたでもご覧いただけるよう加工場の見学ルートの再整備を行いました。丹後ちりめんを中心とした丹後織物ファンの獲得を通じ、繊維産業の発展のみならず丹後地方の繊維産業観光の一翼を担うべく、本イベントを開催いたします。1,300年の歴史を持つ絹織物産地「丹後」の最高峰の精練加工技術を改めて間近で見学できる機会となりますので是非とも足をお運びください。開催日:10月18日(水)~20日(金)※展示・その他の企画は21日(土)まで開催場所 :丹後織物工業組合 加工場(京都府京丹後市大宮町河辺3188、受付:加工場内出荷口)※展示会場に隣接時間 :各日 11:00~、13:30~、15:00~ の3部構成料金 :大人500円/小中高・大学生300円/幼児無料くるみボタンワークショップ付き予約受付フォーム:お申込はこちらから! 精練工場のオープンファクトリー(事前予約必要)【ポスター・チラシ等】第74回丹後織物求評会ポスター 第74回丹後織物求評会チラシ表面 第74回丹後織物求評会チラシ中面 ○各工房にて事業者向けオープンファクトリーの実施! 事前予約必要・各工房にて受入可能日・期日が異なります。○ワークショップ:手機でオリジナルコースター作り・シルクミサンガ作り・ちりめんつまみ細工体験・ミニきものキーホルダー作り・くるみボタン作りなどの日替わりワークショップ!(有料・事前予約必要なし)○毎日日替わりでキッチンカー来場!ランチ・コーヒーブレイク・お土産にどうぞ!おむサンド、ハンバーガー、ポテト、黄金鯛焼き、ピッツァ、クレープ、コーヒー、たこ焼き、お好み焼き、ドリンク 他○ご来場特典:先着20名様/日 きぬもよふお試しセットプレゼント!きぬもよふリンク: ○お買い物特典・きもの着用者特典:「きものでおでかけキャンペーン」参加中!リンク: 会期中のお買い物に応じて特典を準備!さらに、きものでご来場いただいた方にプレゼントをご用意!11月30日まで実施中の他のお店もご確認ください。手機でオリジナルコースター作りワークショップ【関連イベント】・Kaico参加型アートプロジェクト「町を縫う」出張ワークショップ (無料・申込不要・短時間参加OK)主催 : 京都:Re-Search実行委員会リンク: 【300年以上続く丹後ちりめん職人の手から誕生!「Dear COCOON オールインワンジェル」10月18日発売天然の保湿成分「絹セリシン配合」で“男性”も笑顔力向上!】この度、多忙な日々を送る若い世代の方々や、男性にも使っていただきたいという想いから、化粧水、美容液、乳液、クリームが1つになったお手軽なシンプルスキンケア商品「Dear COCOON オールインワンジェル」を10月18日に発売します。お肌になじみの良いサラッとしたジェルです。Dear COCOONは、「あなたの笑顔が、誰かの笑顔に繋がる循環」を応援します。無香料・無着色・無鉱物油、合成界面活性剤不使用のオールインワンジェルは、絹セリシンの保湿力で大切なお肌を守りながら、日々の生活に「ゆとり」を生み出します。絹のようになめらかな「心地よさ」で優しく包み込む「ぬくもり」を感じ、自然と笑顔溢れる明日をお届けします。商品名 : 『Dear COCOON オールインワンジェル』特徴 : 天然の保湿成分「絹セリシン」をたっぷりと配合し、化粧水、乳液、美容液、クリームを1つにしたオールインワンジェルです。洗顔後のお肌を1本で整え、忙しい毎日を送る方々、シルクの心地よさを未経験の方々への美肌づくりをサポートします。発売日 : 2023年10月18日(水)販売先 : ネット、地元小売店、地元宿泊施設など販売価格 : 3,960円(税込)内容量 : 200mlURL : Instagram: 「Dear COCOON オールインワンジェル」10月18日新発売【絹セリシンとは】絹セリシンは絹糸の元となる繭(まゆ)に含まれる成分の一つです。繭の中の蚕を外からの刺激や外敵から守る働きをしています。そして同じように人のお肌を外部刺激などから守ることができます。健康で正常なお肌を作るために重要な3大保湿因子の1つであるNMF(天然保湿因子)には、お肌のうるおい要素であるアミノ酸が多く含まれており、セリシンとNMFのアミノ酸量は約30%でほぼ同じです。保湿性に優れるだけでなくお肌に刺激がないゆえんでもあります。組合では、皆様に安心してご利用いただけるよう、選び抜かれた丹後ちりめんの生地のみを使用し、専用の精練槽(せいれんそう)で薬品を一切使用しない特別な方法にて上質の絹セリシンを抽出しています。(※丹後織物工業組合では丹後ちりめんから抽出したセリシンを“絹セリシン”と名付けています。)セリシンと人の肌の構成アミノ酸の比較【TANGO TEXTILE EXHIBITION/第74回丹後織物求評会 特設ページ】URL : instagram: 【本件に関するお問い合わせ先】丹後織物工業組合 TOC事業課担当 : 西村 友美TEL : 0772-68-5302FAX : 0772-68-5300Mail : info@tanko.or.jp URL : 総合リンク: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月12日丹後織物工業組合(所在地:京都府京丹後市)は、『TANGO TEXTILE EXHIBITION/第73回丹後織物求評会』を2022年10月18日(火)から10月23日(日)まで丹後織物工業組合特設会場にて開催いたします。URL: TANGO TEXTILE EXHIBITION/第73回丹後織物求評会チラシ1TANGO TEXTILE EXHIBITION/第73回丹後織物求評会チラシ21300年続く絹織物産地に革命を起こした「丹後ちりめん」は1720年に誕生し、2020年に300年を迎えました。この度、丹後ちりめんの産地である京丹後市において来る10月18日(火)から10月23日(日)に亘り、『TANGO TEXTILE EXHIBITION/第73回丹後織物求評会』を開催します。本年は「世界のテキスタイル産地を目指して -和装との融合- 」をテーマとし、伝統ある丹後産地で織り継がれた匠の技の粋を集め、斬新かつ創造性に富む作品の数々を提案致したく存じております。また「TANGO OPEN CENTER」のトライアル事業として、常設展示及び商談機能の運用を視野に入れ、求評会会期後も一定期間展示し、商談や一般公開を行います。次代へ挑戦し続ける丹後の織物職人の技術、進化を続ける丹後産地のテキスタイルをぜひご覧ください。今年はBtoB向け工房見学の実施、求評会会場へキッチンカー来場や丹後ちりめんを使用したワークショップなど、様々な催しが行われます。皆様のご来場お待ちしております。URL: 【第73回丹後織物求評会開催概要】名称:TANGO TEXTILE EXHIBITION/第73回丹後織物求評会日時:令和4年10月18日(火)~10月23日(日) 6日間・第73回丹後織物求評会 審査会・展示商談会10月18日(火)・10月19日(水)午前10時~午後5時取引先業者様などのご来場者による投票により審査を行います。ご来場時は名刺をご持参ください。・オープニングセレモニー10月18日(火)午前9時45分~産業振興プラン発表・第10期丹後きものクイーンお披露目・展示一般公開・賞の発表 どなたでも来場可能です。10月20日(木)~10月23日(日)午前10時~午後4時展示期間を通した来場者によるリアル及びオンラインでの投票を行います。場所:丹後織物工業組合 特設会場(京丹後市大宮町河辺3188)【開催要領・ポスター・チラシ・DM等】丹後織物求評会B3ポスター(PDF) : 丹後織物求評会DM(PDF) : 丹後織物求評会A4チラシ(PDF) : 丹後織物求評会・開催要領(PDF形式) : 丹後織物求評会・73回コンセプトカラー: 出展者一覧 : イベント詳細は下記をご覧ください。TANGO TEXTILE EXHIBITION/第73回丹後織物求評会 特設ページURL: 【開催期間中“BtoB向け工房見学”受け入れ実施中!(事前予約が必要です)】詳細はこちら: 【会場での商談受け入れ実施中!】会場での商談を希望される場合は事前予約がスムーズです。会場での商談予約はこちらから: info@tanko.or.jp 件名 : 〇〇株式会社(希望事業者名)希望本文 : 申込者名(社名・ブランド名)参加希望者名希望日時当日対応可能な連絡先【特別企画】・染織祭衣装 復元制作プロジェクト昭和初期に挙行され日中戦争により短命に終わった、かつて京都四大祭りと謳われた「染織祭」において、女性時代衣装行列のために制作された室町時代の復元時代衣装を、衣装の保全と技術継承を目的に、現代の職人により再制作を行いました。生地となる練緯は現代では継承が途絶えた絹織物ですが、丹後の織物技術を発揮し、織元 金重(京丹後市)で復元しました。本求評会では旧衣装(昭和6~8年制作)と新衣装(令和4年3月完成)をあわせて展示します。時代を超えて脈々と継承される染織技術の粋をご覧ください。詳細はこちら: ・丹後ちりめん光のデジタルアート特別展示・開催期間中“キッチンカー”来場!(18日・19日・22日・23日のみ)・つまみ細工体験などワークショップ開催!(22日・23日のみ、お子様も可能な丹後ちりめんを使用したワークショップも準備)・ご来場特典 :先着20名様/日 きぬもよふお試しセットプレゼント!会場でのアンケートにご回答ください。・きもの着用特典:「和装で地域を元気に!きものでおでかけキャンペーン」参加中!きもの姿でご来場・お買い上げ特典あり!詳細はチラシ・HPを確認ください。和装で地域を元気に!きものでおでかけキャンペーンチラシ: 和装で地域を元気に!きものでおでかけキャンペーンHP: キッチンカー来場!(18日・19日・22日・23日のみ)つまみ細工体験などワークショップ開催!(22日・23日のみ)TANGO TEXTILE EXHIBITION/第73回丹後織物求評会 特設ページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月12日男性社会のイメージが強い能楽には、実はさまざまな想いを抱えた女性が多く登場しています。「能楽処方箋」では、能楽評論家の金子直樹先生が現代女性のお悩みに能楽のエピソードでお答え。能楽に描かれた女性像を追いながら、心の在り方、そして人生について考えてみましょう。■今回のお悩み:自分にベストな相手なのか選択に迷ってしまいます男性にアプローチを受けても、この人がベストな相手なのかと選択に迷いが出てしまい、一歩を踏み出すことができません。(30代前半)「自分の時間を、いま、この人といることに注いでもいいのだろうか」「この選択で本当に後悔しないだろうか」いわゆる「適齢期」と呼ばれる女性たちにとって、将来のことを考えれば考えるほど、こうした悩みも大きくなってしまうのかもしれません。とはいっても、一人ひとり幸福のカタチは異なるもの。私たちはいくつかの選択肢が目の前に立ち現れたとき、一体どのように臨めばよいのでしょうか。能楽評論家の金子先生は、「求塚(もとめづか)」という曲を取り上げて、身につまされるような教訓を教えてくれました。■男たちの愛ゆえに地獄に落ちた乙女「求塚」今回取り上げられたのは「求塚(もとめづか)」という曲。この曲は『万葉集』や『大和物語』にも描かれている神戸市東部に伝わる伝承をもとに描かれたものです。それはふたりの男に求婚された菟名日処女(うないおとめ)という娘が、どちらかを選ぶことができず、最終的に自ら命を絶ってしまい、さらに男たちも娘の後を追ったという話。しかし、死んだら終わりではないところが能楽の凄まじさ。能の「求塚」では、娘は死してなお地獄の責めを受け続ける……という何とも救いのない話です。「求塚」あらすじ春のある日。旅の僧侶の一行が生田川にさしかかると、菜を摘む女たちがいました。僧が女たちに「求塚」という古い塚の場所を聞くと、皆知らないと答え去っていきます。しかしそのうちのひとりは残り、僧を「求塚」へと案内し、その由緒を語り始めます。それは昔この土地にいた菟名日処女という美しい娘と彼女に恋をするふたりの男の悲恋の話でした。ふたりの男に求婚され戸惑った娘は生田川に身を投げ、男たちも後を追った……そうして建てられたのがこの塚(*)「求塚」であると。実はこの菜摘女こそが、菟名日処女の亡霊でした。彼女は自らの正体を明かし、「この身を助けてください」と伝えると消えてしまいます。僧が塚を弔っていると、やがて憔悴しきった菟名日処女の亡霊が姿を現します。亡霊は地獄の責めに苦しむ様子を見せると、また「求塚」へと戻っていくのでした。*塚…一般に墓のこと。出典:■菟名日処女と失われた3つの命なぜ、菟名日処女は死後も苦しみ続けなければならなかったのでしょうか。一連の事件の中で、菟名日処女のほかに3つの命が落とされたこと。そこに疑問を解き明かすヒントがあります。3つの命のうちのふたつはもうおわかりですね。自殺した菟名日処女の後を追ったふたりの男の命です。ではあとひとつは何かというと、1羽のおしどりでした。男たちに求婚されたとき、菟名日処女は選ぶことができず、男たちにこんな提案をします。「あの生田川にいるおしどりを先に射た方と契りましょう」しかし、矢は同時に1羽のおしどりに命中してしまいます。おしどりといえば「おしどり夫婦」という言葉にあるように、雌雄一緒にいることが多い鳥。菟名日処女は、罪のない夫婦の鳥の仲を引き裂いてしまったと自分の業の深さを嘆き、川に身を投げて死にます。さらに彼女が死んだことで、「菟名日処女がいない世に生きながらえても仕方がない」と男たちが刺し違えて後を追ってしまうのです。皆、菟名日処女のせいで死んだのだと、死してなお地獄へ落とされ、責められ続けます。地獄に落ちてもふたりの男は彼女の手を引っ張り合い、おしどりは鉄鳥となって彼女の脳をついばみます。それだけでなく、さまざまな地獄の責めが彼女の身を焼き尽くすのです。■罪は存在そのものか、それとも選択の放棄ゆえか物語を追うと、菟名日処女はふたりの男の恋情に板挟みになって死んだ気の毒な娘……そんな印象を受けます。死んで地獄に落ちるだけでなく、男たちや鳥まで追ってくるとは、あまりに悲惨な状況。一体彼女が何をしたというのでしょうか。金子先生「彼女に罪があるとすれば、それは選択を放棄したことではないかと思っています。男のうちどちらかひとりを選べない、ということは片方を捨てることができないということ。最終的に自分で決断するのではなく、『おしどりを射た方と結婚します』というのは、運任せというか、自ら考えることを放棄してしまっていますよね」結果的に一羽のおしどりが彼女の提案ゆえに命を落としてしまい、男たちの決着もつかない。彼女は罪の意識に苛まれて自殺してしまいます。さらに想定外だったことは、男たちが自分の後を追ったことでしょう。「自分で選択しない」という“選択”が、悪循環を生み出した。それだけでも恐ろしい話です。■自ら選択するということ「選ばない」ことで、続く地獄金子先生「この曲のさらに恐ろしいところは、菟名日処女が最後、『求塚』へと戻っていくことです。彼女は死んでも、まだ『選べない』ままなんですね」塚に戻る以外の選択肢が彼女にはあったということでしょうか。金子先生「この能は、僧と菟名日処女の亡霊が出会うことに端を発します。最終的に彼女は地獄に落ちて救われないままですが、もしかしたら僧に成仏させてもらうこともできたかもしれない」菟名日処女が描かれた時代は、女性が自分の望む通りに行動する自由はあまりなかったのでしょう。自ら思考し選択するという力が培われないまま育てば、自分の置かれた状況に疑問を抱くことなく感覚が麻痺してしまうことも十分に考えられます。また、絶えず地獄の業火に焼かれ続けて憔悴し、「救われたい」と願いながらも、目の前の希望を見出す力や判断する力まで奪われていたのかもしれません。後悔にとらわれず人生を歩むために幸いにも私たちは「求塚」の時代に比べたら、選択の自由が許される時代に生きています。金子先生「お話したように、『求塚』はひとつの選択放棄からずるずると身を滅ぼしていく話と読み取ることもできます。時代を考えれば仕方がないことだ、と済ませることもできますが、現代の価値観を投影することで、また違った教訓を得ることもできるのではないでしょうか。何かを選ぶということは、時にその他の何かを捨てることでもあります。まったく後悔のない人生を歩むというのは難しいことですが、自ら決断を下すことで、自分の人生のかじ取りをしながら進むことができるはずです」「何かを選ぶことは、何かを捨てること」――金子先生の言葉が身に沁みます。迷いが生じたときには、菟名日処女の教訓を思い出して、本当に自分で考えて下した決断か、誰かの意見や世間の目に惑わされてはいないか、振り返ってみるとよいかもしれません。■この方にお話を伺いました金子直樹さん能楽評論家。高校のときに能「阿漕」を観て、能楽が持つテーマの現代人に通じる普遍的情念に感動し、能楽の研究・評論を行う。国立能楽堂開場以来のプログラム執筆や、「能楽タイムズ」「花もよ」の評論執筆をはじめ、解説、評論等で活躍。楽劇学会、能楽学会会員。日本芸術文化振興会プログラムオフィサー(伝統芸能・大衆芸能分野)。著作に『能鑑賞二百一番』『狂言鑑賞二百一番』(淡交社)。
2017年10月14日