もうすぐお正月ですが、おせちの準備はもうできましたか? 年の瀬は何かと慌ただしいので、「わが家は今年も市販のおせち」「作るのは1、2品ぐらいかな」なんて方も多いかもしれないですね。でも、おせち作りにはそれほど手をかけなくても、見栄えはお正月らしく、華やかに見せたいもの…。そこで、人気ブロガーさんたちの「ワンプレートおせち」を参考に、簡単だけど、ぐんと素敵に見せる盛りつけテクをご紹介します。きっとご家族に、喜ばれますよ。■ひとり一皿の前菜マジック!おせちというと重厚なお重にきっちり盛りつけられたイメージがありますが、今年はほんの少しずつ品よくお皿やプレートに盛りつける、「ワンプレートおせち」を楽しんでみませんか。少人数の家族でも好きなものをお皿にちょっとずつ盛るだけなので“気軽”ということで、多くの方が取り入れています。おうちごはんの盛りつけテクでも注目されている人気ブロガー、「WITH LATTICE」のNa~さんが、とっても素敵な「ワンプレートおせち」を紹介してくれました。エキサイトブロガー Na~さんのブログ『 お正月おうちごはん色々 & KOZLIFEさんセールで買ったもの 』より「前菜用に、市販のおせちをお皿に盛りつけただけですが、ちょっと特別な雰囲気になりました! ひとり一皿の前菜マジックです」とNa~さん。シンプルなお気に入りの白いお皿に、オードブルやかまぼこ、イクラなどをほんの少しずつ盛りつけています。「ワンプレートプラス、小さな器づかいと、お正月らしいさりげない飾りを忘れないこと」が素敵に見せるコツだそう。 白いお皿の上に少し背の高い器をのせたり、実をくりぬいた柑橘類を器にしてイクラをのせたり。また、お正月らしく金粉をちょこっと飾ってみたり、松の葉を黒豆にさすだけでも、お店のような特別な雰囲気になりますね。斜めに敷いた緑の「ハラン」もセンスアップのポイントになっています。エキサイトブロガー Na~さんのブログ『 お正月おうちごはん色々 & KOZLIFEさんセールで買ったもの 』よりNa~さんのお宅のように、こうして家族ひとりひとりにワンプレートを用意してもいいですし、少人数ならいくつかの料理ごとにお皿にまとめてもいいかもしれないですね。そんなときでも、緑の葉や松の葉、金粉を使ったり、小鉢をうまく使ってメリハリをつけるときれいに仕上がりそうです。■和の雰囲気にもしっくりくる「木製プレート」シンプルなお皿も素敵ですが、ちょっと雰囲気を変えて木製のプレートに品よく飾られたワンプレートおせちをご紹介してくれたのは、ブログ「毎日がバラ色」のhana-2403さん。エキサイトブロガー hana-2403さんのブログ『 今年のおせち 』よりこの木製のプレートは何か特別なもの!? と思いきや、「これは木のまな板を利用しています。比較的新しい時に利用したのでほのかに木の香りも感じつつ、思い通りの飾りつけができて、うれしくて画像に残したのを思い出しました」と教えてくれました。白木の和の雰囲気がお正月にもよく合って、とても上品な印象にまとまっていますね。hana-2403さんもところどころ、イクラやなますなどの汁気の多いお料理はかわいい小皿にのせたり、グラスを配置しているのがポイント。「お料理自体はそんなに手をかけていませんが、盛りつけだけで美味しくも見えるのだなと感じました」と感想を語ってくれました。「近年のわが家のおせちはプレートです。小家族なのでお重に詰めるほどでもなく…。食べたいものを少し並べてお雑煮を添えていただきます」と付け加えます。エキサイトブロガーhimawariさんのブログ『 2011 おせち 』よりまた、同じ木造りのプレートでも黒塗りの四角いプレートを使って盛りつけたこちらにもご注目。お料理家として活躍されている、「happy days」のhimawariさんのワンプレートおせちです。 黒塗りの雰囲気が重厚な雰囲気ですね。himawariさんの盛りつけも、ハランを斜めに敷いて、その上にバランスよく料理を飾っています。高さのある小鉢やグラスを使っているのでとても上品に見えますね。プレートの色が違うだけでも雰囲気はがらりと変わるので、どんなイメージで盛りつけてみたいか、自分らしく試してみるのもいいでしょう。■南天や千両、松を飾って立体的に!こちらの華やかで縁起のいいお正月らしい盛りつけをご紹介してくれたのは、ブログ「おもてなし日和」のY's Table.さん。主宰されている料理教室でのレッスン時に盛りつけたという、おせちプレートです。エキサイトブロガーY's Table.さんのブログ『 おせちレッスンがはじまりました 』よりこのときは「漆黒のゆったりとしたプレートに、おせち料理をワンプレート仕立てに盛りつけました」というY's Table.さん。まんなかに寄せて盛りつけ、そのうえに正月らしい南天の赤い実や葉、松の葉などをあしらっているのがポイント。Y's Table.さんによると、「おせち料理は、お重にぎゅうぎゅうに詰めるのが縁起がよいとされています。それは、昔から伝わる『富』の象徴だったから。今のように、空間を持たせつつ盛りつけるのもおしゃれですが、このときは伝統にしたがい、ぎゅっと、そしておしゃれに魅せる盛りつけ方をご紹介」というわけで、中心に寄せた盛りつけ方をしてみたそうです。「そこに南天や千両、松、ひかげなどの、お正月らしい葉を効果的につかって、立体的に動きのある詰め方にすることで、いつものおせちが変わってきます」といいます。Y's Table.さんはほかにも素敵なワンプレートおせちをいろいろご紹介しています。エキサイトブロガーY's Table.さんのブログ『 心をこめて作る、伝統おせち 』よりこちらのワンプレートおせちも南天や千両、松、橙などをふんだんにあしらってみたそう。エキサイトブロガーY's Table.さんのブログ『 心をこめて作る、伝統おせち 』より横から見るととても立体的に見えますね。エキサイトブロガーY's Table.さんのブログ『 お正月を寿ぐ、パーティーメニュー 』よりお友だちやお客さまを招いた新年会でのおもてなしには、こんなおしゃれなワンプレートも! グラスを効果的に使って、おいしそうに盛りつけてみるのもいいですね。エキサイトブロガーY's Table.さんのブログ『 12月のレッスンのお知らせ【おせちレッスン】 』よりプレートをふたつに分けて、丸いお皿にはローストビーフや伊達巻き、細長いお皿には黒豆や田作りなど…といったように、変化をつけてみるのもいいですね。Y's Table.さんのプレート選びや小さな器やグラスの使い方、正月らしい飾りをどんなふうに使っているかがよくわかるので、とても参考になりそうです。■黒のプレートの上に、華やかなお皿を組み合わせてこちらは野菜ソムリエをされている、ブログ「Coucou a table! クク アターブル!」の葉山ひよりさんのワンプレートおせち。黒塗りの大き目のプレートの上に、赤の長細い漆塗りの器を組み合わせたり、お正月らしい華やかなお皿をうまく配置して上品さを出しています。エキサイトブロガー葉山ひよりさんのブログ『 ワンプレートお節 1行レシピ 一挙公開♪ 』より「このときのおせちはお重に詰めず、ワンプレートおせちにしました。大晦日に、手間暇かけて作るのは素晴らしい伝統で引継がれていくべきだと思うけれど、こんな風に、手軽に現代風のおせちにするのもありなのでは、と思います。家族にも大変好評でした!」といいます。また、おしゃれなおうちカフェを主宰されているブログ「エマままの気ままな日記」のエマままさんは、半月盆のような黒い漆器の大きなプレートに、扇や羽子板の形をした縁起の良いお皿などをのせたおせちプレートをランチに出してみたそうです。 エキサイトブロガーエマままさんのブログ『 2016年「Ema cafe」始まりました! 』よりお正月らしいおもてなしに、みなさんからも大好評だったそう!「お重に詰めたように、一の重、二の重、三の重の形で盛りつけました」というエマままさん。こんな盛りつけ方も上品ですね。家族でのお正月はもちろん、おもてなし時の盛りつけにも応用できるワンプレートおせち。市販のおせちで間に合わせたい方も、手作り派にも大いに参考になりそうですね。ぜひみなさんもお気に入りの器やプレートに、小皿やグラスを取り入れて、ワンプレートおせちを演出してみてはいかかでしょう。「今年のおせちはいつもとは違ってなんだか、素敵だね~!」と家族から言われること、まちがいなしですよ。 今回ご紹介したエキサイトブロガー・「WITH LATTICE!」のNa~さん ・「毎日がバラ色」のhana-2403さん ・「Happy Days」のhimawariさん ・「おもてなし日和」のY's Table.さん ・「Coucou a table! クク アターブル!」の葉山ひよりさん ・「エマままの気ままな日記」のエマままさん
2017年12月31日近ごろは、すてきな食卓の写真をSNSなどにアップする人が増えています。そんな写真を見ながら、「忙しいなか食事の準備をしているのに、いちいち見た目なんて気にしていられない…」と、ため息をついている人もいるのでは?しかし、おうちごはんをセンスアップするのは意外と簡単。時間と手間をかけなくても、盛りつけを少し工夫するだけで、いつもの食卓がグッとオシャレになります。今回はそんな、食卓を魅力的にしてくれる、簡単な盛りつけのコツを紹介します。■盛りつけのポイントは「高さ」上手な盛りつけをマスターするために、まず意識したいのは「高さ」です。皿に平たくのせてしまうのではなく、高さが出るように工夫してみましょう。お店でパスタを注文すると、皿の中央にこんもりと高く盛りつけられていることが多く、それだけで料理がとてもオシャレに感じられますよね。パスタ以外にも、小鉢にお惣菜を盛る、肉料理とサラダを同じ皿に盛りつけるときなど、まずは「高さ」を意識することからはじめてみましょう。焼き野菜などの付けあわせを添える場合は、ただ並べるのではなく、ひとつを寝かせて、その上に立てかけるようにしてもうひとつを盛りつけると、簡単に「高さ」を出すことができます。■余白を残してセンスアップ!「高さ」と同時におさえておきたいポイントが「余白」です。器の余白が、少なくとも30%くらい残るように盛りつけると、料理がグッと洗練された印象になります。量の多い料理には少し大きめの器を使うなど、「余白」を意識して器を選ぶこともコツのひとつです。「高さ」と「余白」を意識してはみたけど、なんだかもの足りない…というときは、仕上げにひと工夫してみましょう。ゴマやパセリ、あらびき黒コショウ、刻みのり、砕いたナッツなど、料理に合ったトッピングを少しプラスするだけで、料理の印象がグッと締まります。ゴマはそのままよりも、すりゴマにした方が栄養の吸収が良くなるそうですが、わざわざトッピングのためにするのは面倒。私は、指先でつまんで、すり潰しながらトッピングしています。また、パセリも使うたびに刻むのは大変です。そこで、安いときに多めに買って、葉の部分をちぎって洗い、しっかり水気を切ったら保存袋に入れて冷凍庫へ。凍ってから袋ごともむと、簡単に刻みパセリができます。■器選びのコツ器を選ぶときは、料理の色との相性を意識しましょう。たとえば、豆腐料理を盛りつけるときに器が真っ白では、せっかくの豆腐の白が器と同化してしまいます。豆腐の色を引きたたせたいなら、思いきって器は黒に。トマトソースの場合、器は白…というように、料理を目立たせる色の器を選ぶと、食卓が華やかな印象に変わります。ただし、料理と器の色が近いとダメ! というわけではありません。茶色い煮物を黒い器に盛るとインパクトはなくなりますが、かわりにシックで大人っぽい雰囲気を演出できます。「和の雰囲気を出したい」「華やかな食卓にしたい」など、まずは食卓全体のコンセプトを決めて、それに合わせて器を選ぶことが大切です。また、料理自体に色味が欠けていると感じたら、器でそれを補うのもひとつの方法。食材だけでは足りない色があれば、その色が入った器を使うことで、食卓に彩りをプラスできます。器選び、盛りつけのコツ、トッピングなど、ほんの少し工夫してみるだけで、食卓の見た目はグッと良くなります。今日の夕飯の支度から、「盛りつけ」にちょっとだけこだわってみることをおすすめします。
2016年07月15日TV、雑誌などメディアでも活躍中の料理家サルボ恭子さんの新著「おいしさを届ける 盛りつけの基本」が辰巳出版から出版された。テーマ別・盛りつけの基本パターンが、なんと112点も紹介されており、盛りつけ時に重要な役割を担う「器」の使い方もあわせて学ぶことができる。「盛りつけ方って、よくわからない」、「お皿選びにいつも悩んでしまう」、「こんな時のテーブルセッティング、どうしたらよい?」といった方におすすめの一冊だ。毎日の家族との食事、大切な誰かを招いての食事・・・おいしい一皿をお届けするためにサルボ恭子さんが常に心がけているポイント「盛りつけの10のこと」から始まる。どんなときにもおいしい瞬間をお皿にのせて届けしてほしい、そんな料理家の想いがプロローグに込められている。料理本ではあるが、盛りつけの基本知識が満載の本書。「揃えておきたい20の器と盛りつけアイディア」、「テーマ別 盛りつけアイディア」、「盛りつけが参考になる料理店」、「盛り付け用語辞典」、「盛り付けが映える器、盛りつけに便利な調理道具が買える店」、「盛りつけレッスン」など、かなり見ごたえのある充実した内容だ。フレンチ、エスニック、和食、立食パーティー、アウトドア、お弁当、ティーパーティーなど、幅広いテーマの盛りつけ例が紹介されているのも嬉しい。もちろんサルボ恭子さんのレシピも掲載。この一冊で、美味しい料理レシピから盛りつけのコツまでを学ぶことができるのだ。クリスマスや年末・年始、家族だけでなく大切なお客さまを招く機会が増えてくる。素材が生きる「盛りつけ」で、見違える食卓に変えてみてはいかがだろうか。 「おいしいを届ける 盛りつけの基本」 サルボ恭子 著発行:辰巳出版価格:1200円(税別)
2011年12月23日