芸術家の帽子としてイメージが定着しているベレー帽ですが、その発祥がフランスだと伝わるのをご存知ですか?その場所とは、スペインとの国境にあるバスク地方。15〜16世紀に、聖職者の角帽がバスクの農民たちに伝わったことが起源とされています。 バスク地方のフランス側、オロロン・サント・マリーで生まれた『LAULHÉRE(ロレール)』は、1840年創業の歴史あるブランド。フランスで、唯一残っているベレー帽ブランドでもあります。重厚感のあるフェルト生地の秘密は、その製造法にあります。素材にはメリノウールが使われ、伝統的な縮絨を用いることで均一でやわらかな生地へと仕上がるのです。 ファーストベレーにプレミアムな一品を。バスクベレー¥14,000/LAULHÉRE(ロレール)私たちがベレー帽と聞いて想像する形は、「バスクベレー」と呼ばれるもの。もともとは日よけや風よけといった実用的な帽子でしたが、そこにファッション性をプラスしたのが『LAULHÉRE』です。伝統的でありながらシックで、かぶるだけでおしゃれがワンランクアップ。上質な素材を使っているから、着用したときに現れるくぼみの質感も魅力的です。 ブラックやネイビーなどのベーシックなカラーもありますが、挑戦するなら美しい発色のブルーを。フレンチカジュアルの定番であるボーダーとも相性がよく、暗くなりがちなこれからのファッションを明るく彩ってくれます。 注目してほしいのは、その繊細なつくり。裏地には丁寧にサテン生地を縫いつけ、中央には美しいブランドのエンブレムが。内側のおでこが触れる部分には、革製のビン革が使われているから、滑りにくくしなやかにフィットしてくれます。サイドには、ワンポイントになるメタルロゴまで。サイズも1センチ刻みで選べるから、まるでオーダーメイドのようにぴったりな帽子が見つかります。 また着用中の美しさはもちろんですが、ベレーそのものの佇まいが上品。かぶる前からワクワクさせてくれる帽子なのです。 カラーで遊ぶお手頃なベレー帽。ベレー帽各¥7,000/LAULHÉRE(ロレール)そのカラフルさに目移りしてしまう「オーセンティック」シリーズ。内側にビン革がないタイプ。『LAULHÉRE』の中でもお手頃な価格なので、色違いで揃えたくなるベレー帽です。ビン革がないため、頭にのせるとすぐにふんわりとシルエットに。こちらも裏側はサテン生地が貼られ、エンブレムもあるので高級感はたっぷり。やわらかな生地なで伸びもあるので、頭に心地よくフィットしてくれます。 ベレー帽は難しいと思っている人もいると思いますが、実はかぶり方のコツさえ掴めばとても簡単。まずはパリジェンヌを見習って、前髪はしまってみて。すると抜け感がでて、一気におしゃれな雰囲気に。上質なベレー帽で、クラシカルな秋を楽しみましょう。 LAULHÉRE03-6451-1458(クオリネスト) photograph:Hiroshi Nakamurastyling:Saori Ikedahair&make:Daisuke Yamada(Cake)model:Kurumi Emond(BE NATURAL)text:Kisae Nomura
2018年09月16日