茅ヶ崎市在住、のんびりフリーライター。主にウェブ媒体向けにエコロジー、サステナビリティをテーマにした執筆を手がける他、コピーライティングやインタビュー記事なども得意。世の中にあふれるグッドニュース、グッドアイデアを、臨場感あふれる言葉で伝えていきたい。取材で人の想いに触れる瞬間が最高の幸せです。
大切な人に贈るチョコレート、“美味しい”や“オシャレ”だけじゃなく、“地球に優しい”という基準で選んでみてはいかが? バレンタインに向け、メリーチョコレート、ヨックモックなどの有名老舗ブランドと、チョコレボ・インターナショナルのコラボレーションにより、「チョコレボ ガーナの森を育てるチョコレート」が誕生した。 売り上げの一部がガーナでカカオの苗木を育て、森を守る活動に使われるという、チョコレートを通して世界とつながることができる商品だ。百貨店の店頭やオンラインショップにて、1月下旬より順次販売を開始している。 「チョコレボ ガーナの森を育てるチョコレート」に参加したのは、Kinpro&メリー、ヨックモック、メサージュ・ド・ローズ、クラージュ、クラブハリエという5つのチョコレートブランド。百貨店でもお馴染みのブランド各社が、“チョコを選べば、世界が変わる。”を合い言葉に、人と地球にやさしいチョコレートの輪を広げる社団法人チョコレボ・インターナショナル(以下、チョコレボ)の呼びかけに共感し、商品化が実現した。 今回発売となったチョコレートには、チョコレボが応援するガーナ初のオーガニック認証生産者協同組合が育てたカカオが使われている。オリジナルレシピのチョコレート原料(チョコレボ・クーベルチュール)を、各社がブランドの個性を活かして商品化した「チョコレボ ガーナの森を育てるチョコレート」は、味はもちろん、見た目にもおいしいチョコレートに仕上がっている。 Kinpro&メリー「カカオフレンズ」6個¥630/12個¥1,260 ヨックモック「チョコレートクッキーズ フォー ガーナ」ミルクチョコレート、ダークチョコレート各5枚 ¥735 メサージュ・ド・ローズ「ソニア アン(ガーナの木)」1個入¥840、「ミニヨン(ガーナの木)」6個入 ¥1,575 チョコレボ byクラージュ「チョコレートドリンク詰合せ」ダーク・ミルク各165g各1本入 ¥1,050 クラブハリエ「タブレット」ビター・ミルク 各2本入 ¥210 他にも、かわいらしいコイン型のチョコレートなど、チョコレボオリジナルの3商品も同時発売。高島屋や阪急百貨店、小田急百貨店の店頭の他、各百貨店のオンラインショップでも購入可能だ。店舗によって取り扱いのある商品が異なるので、詳しくはチョコレボのホームページでご確認を。 チョコレボ「ガーナの森をつくるチョコ」コイン型6枚入(ミルク・ビター各3)¥630 , 12枚入 ¥1,260 アフリカをはじめとした途上国の環境保護と貧困問題の解決は、今や世界的な課題。私たちがいつも食べているチョコレートの多くを生産しているガーナでは、森林や土地に負荷をかけていたり、過度に農薬を使用してしまったりすることで収穫が安定せず、生計に苦しむ生産者が数多く存在する。学校に通いたくても通えない状況にある子どもたちもたくさんいるのが現状だ。 チョコレボでは、人と地球にやさしく、かつ安定した収穫を期待できる農法・技術を広めるためのサポートを展開。さらに、顔の見えるトレーサブルなカカオを、プレミアム価格(フェアトレード)で買い付けることにより、ガーナの生産者を守る活動を続けている。 私たちはチョコレボの商品を通して、そんな生産者とつながり、応援することができる。もらった人はもちろん、地球の裏側にいる誰かも笑顔になれる「チョコレボ ガーナの森を育てるチョコレート」。今年のバレンタインに、選んでみてはいかがだろう。 「チョコレボ ガーナの森を育てるチョコレート」 ※取り扱い店舗など詳細はホームページにてご確認ください。 取材/池田美砂子
2012年02月02日決して忘れることのできない“あの日”が近づいてきた。1年経っても先の見えない生活を送っている人々がいること、そして震災が教えてくれた数々の教訓を、改めて心に刻みたい3月11日。私たちは何を思うのだろうか。 間もなく発売となる「前を向くカレンダー」は、その翌日、3月12日に始まる3日めくりのカレンダー。各ページには、困難に遭遇しながらも前を向いて歩いていこうとする人々の、強い想いが込められた言葉が並ぶ。1冊購入すると1冊が被災地に届けられるという、想いを共有するカレンダーだ。 まずはページをめくってみよう。 「この日を区切りに 被災者から 復興者になっぺ」(岩手県大船渡市 32歳 建築現場監督員)、「3月14日。お腹に命が宿っているのがわかった。命は巡るのだ。」(マコトかぁちゃん 茨城県 32歳 主婦)、「いってまいりまぁす。今日も一日がんばるぞ!オー!」(葛岡有 宮崎県東松島市 9歳 小4)……。 強い意志がこもった言葉、運命のようなエピソード、何気ない日常の言葉。それぞれの人がそれぞれに感じ、発した、飾り気のない言葉は、どれも力強い光を放っている。 「前を向くカレンダー」は、震災直後に立ち上がった「kizuna311」というプロジェクトから生まれた。俳優・渡辺謙と放送作家・小山薫堂が呼びかけ人となり、国内外の著名人による被災地への応援メッセージを動画で発信し続けるウェブサイトは、今も大きな反響を呼んでいる。 カレンダーの構想が立ち上がったのは昨年10月。ウェブサイトで「あなたの言葉」を募集したところ、小学生から90代まで、被災地の方もそれ以外の地域の方も含め、1000を超える言葉の応募があったという。その一つひとつに「kizuna311」のスタッフ全員が目を通し、122の言葉を厳選。これが、カレンダーとなって全国のみなさんに届けられることとなった。残念ながら採用されなかった言葉も、全て「kizuna311」のウェブサイトで公開されているので、ぜひ目を通してみてほしい。 1冊は自分で、もう1冊は被災地で1年の時を刻む「前を向くカレンダー」。価格は2冊分になるが、その価値を決めるのは、あなた自身。全国の書店、オンライン書店などで1月31日(火)に発売となる。 「前を向くカレンダー」 kizuna311 編 発売:2012年1月30日 全国書店・大型雑貨店にて販売 予価:2,100円(本体2,000円) 取材/池田美砂子
2012年01月27日“ねこ”と“こよみ”で『ねこよみ』。下町に住む猫たちの目線で描かれたユニークな物語を通して、季節の変化を楽しむ絵本が発売となった。猫と暦にはどんな関係が? ちょっと聞いただけでは想像がつかないこの絵本の魅力について、イラストレーターで作家の砂山恵美子さん、企画・ディレクションを担当された一般社団法人Think the Earthの鳥谷美幸さんにお話を聞いた。 「下町に住んでいる主人公の猫がライバルの猫とケンカをし、町を離れて旅に出るんです。季節は巡って、それぞれの猫が豊かな自然の恵みを受けて、今度はまた別の猫が旅に出る……というストーリーを猫の目線で語っています。春には桜の花や蝶々が出てきたり、秋には菊やコオロギが出てきたり、と、イラストの中で季節感を表現しています」と砂山さん。 実は、登場する猫たちは、砂山さんご自身が東京の下町に住んでいた時に、家の周りにいたという実在の猫たち。それだけに、猫同士や猫と犬、猫と人間の関係までも、リアリティ一杯に描かれている。きっと猫好きなら、随所で「あるある!」と頷いてしまう場面に出会えるだろう。 ページをめくってみると、「あっし」「でやんす」といった寅さんのような言葉を使う猫の物語と共に、見開き1ページで「立春」「夏至」など二十四節気のひとつが記されている。そして、その下には、二十四節気をさらに3つの季節に分けた「七十二侯」の言葉も。例えば、「立春」のページは、「東風凍を解く(とうふう、こおりをとく)」「鶯鳴く(うぐいす、なく)」「魚氷に上がる(うお、こおりにあがる)」とある。 面白いのは、その七十二侯の言葉一つひとつが、全てのページに絵解きで隠されていること。写真の立春のページには、風や鶯、魚が描かれているのが分かるだろう。このページは比較的易しい方だが、ページによっては、驚いてしまうような隠し絵もある。ストーリーとともに、この絵解きを探しながら読み進めるのが、『ねこよみ』の面白さだ。また、季節や猫に関するまめ知識を記した「ねこらむ」や、二十四節気ごとの猫の変化についての解説なども登場し、様々な視点から読者を楽しませてくれる。 「2006年からThink the Earthでは毎年、『えこよみ』という絵本を発売していますが、「n」をつけたら「ねこよみ」になる、と気付いたことから、“猫と季節に感謝する”この企画が始まりました。私は、普段暮らしの中で猫から豊かなものをもらっているので、恩返しができたらな、と思ったんです」と鳥谷さん。元々猫が好きで家でも飼っている鳥谷さんは、震災を機に猫の問題を身近に感じ、猫のシェルターでボランティア活動を始めたそうだ。 さらに、動物実験や殺処分など、猫にまつわる様々な問題に対しても、「何かできることがないか」と考えていたという鳥谷さん。この思いから、絵本の売上の一部は、猫の福祉・愛護活動を行う団体に寄付することとなった。今後、一般社団法人Think the Earthでは「猫を想うことは、地球を想うこととつながっている」と考え、『ねこよみ』を皮切りに情報発信や勉強会、寄付につながるプロジェクトなどを立ち上げる予定だと言う。 イラストレーターの砂山恵美子さん(左)と、ディレクターの鳥谷美幸さん(右) 猫の視点で自然や地球を見てみたら、ちょっと世界の見方も変わるかも? 猫好きの方はもちろん、和文化や自然に興味のある方や、親子でも楽しめる『ねこよみ』。年末年始の家族の団らんに、帰省の手みやげにも、一冊手に取ってみてはいかがだろう。 『ねこよみ』 価格:¥1,470(税込) サイズ:横215×縦155mm(A5横開き・上製本) 絵と文:砂山恵美子 編集:Think the Earth 発行:ソル・メディア アマゾンで購入する>> 取材/池田美砂子
2011年12月28日印刷ミスや書き損じの年賀状、捨ててしまってはいませんか?『あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン』(2011年12月1日〜2012年3月31日)は、そんな行き場のない1枚を発展途上国の子供たちのために役立てるキャンペーン。使わないはがきが、ネパールやバングラデシュの子どもたちを支援する活動への寄付につながる。 参加方法は実に簡単。印刷ミスや書き損じ、または使わなかった年賀はがきや官製はがきを封筒に入れて、キャンペーン事務局へ郵送するだけ。はがきは郵便局で切手シートに交換した後、専門業者で現金化され、国際協力NPO「シャプラニール=市民による海外協力の会」が行う、バングラデシュやネパールで働く子どもたちの支援活動に使われる。 現在、バングラデシュでは子どもの20人に1人、ネパールでは5人に1人が児童労働をしていると言われている。シャプラニールは、家事使用人として働くバングラデシュの少女に読み書きや算数などの教育を行う他、ネパールでは児童労働廃止に向けた行政やメディアへの働きかけを行い、この状況を改善するための活動を行っている。集まったはがき10枚でバングラデシュの家事使用人として働く少女の読み書き授業1回分の寄付に、65枚でネパールのレストランで子どもを働かせないよう呼びかけるラジオCM1回分の寄付につながるという。 昨年の同時期に行ったキャンペーンでは、10万8,000枚のはがき(385万円相当)が集まり、子どもたちのために使われた。今年の目標は、12万枚(400万円相当)。年賀状の準備が終わったら、今年はちょっとしたひと手間をかけて、社会貢献活動に参加してみてはいかが? 『あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン』 期間:2011年12月1日〜2012年3月31日 寄付になるもの:書き損じ、または使わなかった年賀はがき(未投函のもの)・官製はがき、未使用・使用済み切手など 寄付の仕方:はがきを封筒に入れ、下記まで郵送してください。 〒169-8611東京都新宿区西早稲田2-3-1シャプラニール 「あなたのはがきが、だれかのために。」係 取材/池田美砂子
2011年12月26日今年のクリスマスは、ちょっと贅沢なオーガニック・ライフスタイルを体感!12月17日(土)・18日(日)の2日間、パーク ハイアット 東京で「オーガニック クリスマス マーケットat パーク ハイアット 東京 powered by オーガニックフェスタ」が開催される。世界中から集まったオーガニック製品のマーケットの他、ホテル内のレストランやバーにも期間限定のオーガニックメニューが登場。子育て世代にとっても気になる「オーガニック」の魅力を、ホテル全体で堪能できる。 新宿パークタワーの1階「ギャラリー・1」で開催される「オーガニック クリスマス マーケット」には、有機野菜などの食品から雑貨、コスメなど、オーガニック製品を扱う18店舗が出店する。日本初のオーガニックワイン専門店「 マヴィ」、有機農法で栽培されたコットンを使用したベビー服やタオルなどを販売する「オーガニックコットンショップ・ノブ」、成分のほとんどに食べられる素材を使用したコスメブランド「アンティアンティ」など国内ブランドの他、ニューヨークの食通に愛され続ける「オーガニック・ネクターズ」、ドイツのオーガニックチョコレート・コーヒーなどを扱う「オーガニックフォレスト」なども出店。世界中から集まった今話題のオーガニック製品に出会える、滅多にないチャンスだ。 クリスマスに、話題のオーガニックワインはいかが? マーケット会場に併設されたミニステージでは、「オーガニックワイン講座」「オーガニックで楽しむ!冬のヘアケア&スキンケア」などの実演やセミナーも同時開催される。オーガニックなライフスタイルについてより深く知りたい方は、お買い物ついでに立ち寄ってみるのも良いだろう。 そして見逃せないのが、期間中、ホテル内のショップやレストランにお目見えする期間限定オーガニックメニュー。1階の「デリカテッセン」でオーガニック ベジタブルサンドウイッチやオーガニックワインなどが販売される他、41階の「ピーク ラウンジ」や「ジランドール」、52階の「ニューヨーク グリル&バー」にも期間限定オーガニックメニューが登場する。食通の間でも人気の「パーク ハイアット 東京」内・全6店舗で展開されるオリジナルメニューは、オーガニック好きならずとも要チェックだ。 ラグジュアリーなホテル全体がオーガニック一色に染まる2日間。クリスマス前のひととき、大切な人と一緒に足を運んでみてはいかが? オーガニック クリスマスマーケット at パーク ハイアット 東京 powered by オーガニックフェスタ 日時:2011年12月17日(土)、18日(日)10:00〜18:30(2日目は、18:00まで) ※ホテル内ショップ・レストランのメニューは、12月14日(水)〜25日(日)の間、提供 会場:新宿パークタワー1階 ギャラリー・1 主催:NPO法人オーガニック協会 共催:パーク ハイアット 東京 企画・運営:株式会社オーガニッククルー 入場料:無料 取材/池田美砂子
2011年12月13日会場を埋め尽くすように展示されているのは、586枚のハンカチ。カラフルなハンカチに囲まれて、その場にいるだけでも幸せな気分になってしまいそうな展示会「やさしいハンカチ展」が、東京ミッドタウンで開催されている。 「やさしいハンカチ展」は、東日本大震災復興支援のために、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が展開中のプロジェクト。グラフィックデザイナーの皆さんがデザインした586枚のハンカチを展示・販売し、来場者が1枚購入すると、同じデザインのハンカチが1枚、東北の子どもたちに届けられる。10月から大阪、台北、札幌、などで開催され、11月18日(金)から東京ミッドタウンでの展示が始まった。ハンカチの会場即売も行っている。 参加デザイナーには、佐藤卓氏、佐藤可士和氏、笠井則幸氏などが名を連ね、オリジナルデザインのハンカチを発表している。それぞれの作品には、デザイナーの個性と共に、東北の子どもたちに向けたメッセージが込められている。 佐藤卓氏(左上)、佐藤可士和氏(右上)、笠井則幸氏(左下)など著名デザイナーも参加。右下は居山浩二氏による「やさしいハンカチ展」のメインビジュアル。 展示会場では、ハンカチと共にデザイナーのコメントが添えられており、一点一点の作品に込められた思いを知ることができる。来場者の中には、メモを取りながら一生懸命にお気に入りの一枚を選ぶ親子や、プレゼント用に複数枚購入していく方の姿も見られた。東京ミッドタウンでの展示会は12月25日(日)まで。未来への希望が託された586点のハンカチがやさしくたたずむ空間を、あなたも体感してみてはいかがだろう。 「やさしいハンカチ展」はこの後、12月16日(木)〜18日(土)の期間、仙台でも開催予定(会場即売は行わない予定)。ハンカチは1枚1,500円(税込)で、ホームページでも販売されているので、会場に足を運べない方も購入可能だ。 「やさしいハンカチ展」ホームページ 震災発生後、「デザインでできることはなにか」と問い続けて生まれたという「やさしいハンカチ展」。このハンカチが1枚でも多く子どもたちの元に届き、1人でも多くの笑顔につながることを願いたい。 JAGDA東北復興支援チャリティ「やさしいハンカチ展」 ■東京版概要 2011年11月18日(金)〜12月25日(日)11:00〜19:00 東京ミッドタウン・デザインハブ(ミッドタウン・タワー5F) 会期中無休 入場無料 ■仙台版概要 2011年12月16日(金)〜12月18日(日)10:00〜18:00(最終日17:00) せんだいメディアテーク 5Fギャラリー 会期中無休 入場無料 取材/池田美砂子
2011年11月30日大切な人に贈りたいクリスマスカード、今年は子どもたちのために、こんな1枚を選んでみてはいかが? サンタクロース、富士山、雪だるまが描かれたかわいらしいクリスマスカード。このカードに使われている3つの絵は、福島県の子どもたちがアートワークショップで一生懸命描いたものだ。1枚200円(税込)で販売されており、収益金は東日本大震災の被災地の子どもたちの支援活動をはじめ、世界中の子どもたちのために使われる。 福島の子どもたちが描いた「クリスマスカードA」 このチャリティーカードは、社会貢献団体「MS&AD ゆにぞんスマイルクラブ」と特定非営利活動法人 「子供地球基金」が作成・販売しているもので、この活動は今年で20年目を数える。カードを作成するきっかけとなったのは1992年、チェルノブイリの近くの養護施設で暮らす少女が描いたクリスマスツリーの絵に出会ったこと。収益金で彼女の施設に画材や手編みセーターを届けることから支援を始め、その後、世界中の子どもたちの絵でチャリティーカードを作成。これまでに4,200万円を超える収益をあげ、世界中の紛争・被災地域の子どもたちを支援してきた。今年は東日本大震災の発生に伴い、子供地球基金が、東北で子どもたちと絵を描くワークショップを継続的に開催。そこで描かれた福島の子どもたちの絵で、クリスマスカードを作成するに至ったという訳だ。 さらに今年は、20年前にチェルノブイリ近郊で出会った少女の絵も、再びカードとして販売されることになった。チェルノブイリと福島。この2つの地域の子どもたちの絵が同じクリスマスカードとして並んでいるのだ。 1992年、チェルノブイリ近郊にクラス少女が描いた「クリスマスカードB」 この2枚を含め、全5種類のカードが、現在、「子供地球基金」のホームページにて販売されている。5枚セット(800円・税込)やまとめ買い(50枚以上で1枚160円・税込)などのお得な購入方法もあるので、チェックをお忘れなく。 クリスマスカードは全5種類で販売中 この取り組みのキャッチフレーズは、“KIDS Helping KIDS”(子どもたちが子どもたちを救う)。パンフレットには、「どんな立場にあっても、与えられるだけではなく、人の役に立つことが自信に、夢につながっていきます」と書かれている。子どもたちの絵が放つパワーが、他の子どもたちの夢へとつながり、クリスマスには世界中の子どもたち笑顔が輝いていることを願いたい。 取材/池田美砂子
2011年11月30日東日本大震災を機に、子供たちの未来についてこれまで以上に真剣に考えるようになったという方も多いのでは? 11月25日(金)に開催される「子供未来とうきょうメッセ2011」は、そんな方にオススメのイベント。東京で子育て支援の取り組みを行っている企業・NPO・自治体が集結し、親子で参加できる様々な展示やワークショップを展開する。今年4月にユニークなコンセプトの保育園開設に携わった乙武洋匡さんの講演も聞き逃せない! 今年で2回目となるこのイベントでは、普段知ることのない最新の子育て情報に触れることができるのが特徴。「子育て支援を行う企業・団体」と聞いても、あまりピンと来ないかもしれないが、実は誰もが知っている有名企業も、それぞれにユニークな取り組みを行っている。 例えば、JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)は、仕事と子育ての両立を応援する「駅型保育園」の開設に取り組んでおり、会場ではその紹介ブースが登場。当日は、親子で楽しめる電車をテーマとした工作ワークショップも開催する。また、Honda(本田技研工業株式会社)は、得意の技術を活かして子供の想像力を育むモノづくりの入門プログラムを実施。段ボールクラフトを使ったロボット工作には、ぜひ親子でチャレンジしてみたい。 その他にも出展ブースには、出産、教育、ワーキングマザー、病児保育など、各企業や団体の様々な取り組みが紹介される。 また、広い会場内にはキッズスペースも充実。遊びを通して創造性を育むイタリア生まれのソフト遊具「プレイピュー」の設置された空間(提供:コクヨ株式会社)や、デンマーク生まれの回転遊具「サイバーホイール」を体験できるコーナー(提供:株式会社ボーネルンド)も登場するので、子供を飽きさせることなくイベントを楽しめそうだ。 そのほか、普段接することのない障害児と健常児が共に遊び交流する「おもちゃ図書館」(提供:財団法人日本おもちゃ図書館財団・おもちゃの図書館全国連絡会)も、ぜひ親子で訪れてみたいスペースだ。 回転遊具「サイバーホイール」 そして、「ゆっくりと子育てについて考えてみたい」という方にオススメなのが、メインステージのプログラム。今年、「まち全体で子育てする」というコンセプトで保育園開設に携わった乙武洋匡さんの講演や、危機管理アドバイザーの国崎信江さんをパネリストに迎え、災害から子供を守るために家庭でできる備えに関するディスカッションを行うシンポジウムなど、今年ならではと言える注目のプログラムが続々と登場する。 講演とシンポジウムは事前申し込みが必要となるので、ご希望の方はお早めに。 (C) kiyoshi mori 子供は未来そのもの。企業や団体、そして個人がつながり、共に子育ての環境づくりをすることで、より良い未来を描いていくことができるはずだ。子育て中の方もそうでない方も、この機会に会場に訪れ、楽しみながら未来のことを考えてみてはいかが? 「子供未来とうきょうメッセ2011」 日時:2011年11月25日(金) 10時〜17時30分(16時から交流会) 会場:東京国際フォーラム 展示ホール1 主催:子育て応援とうきょう会議 入場料:無料 取材/池田美砂子
2011年11月16日宮城県・女川町で、カラフルで履き心地のよい手編み布草履の製作が進められている。10月上旬からは一般販売も開始し、口コミで人気を集めている様子。Tシャツなど要らなくなった古布を利用し、一つひとつ手作業で丁寧に編まれた布草履は、部屋の中で履くと足に心地よく馴染み、ついでに掃除にもなってしまうという優れもの。日夜、かぎ針を手に熱心に製作に取り組んでいるのは、東日本大震災で被災し、仮設住宅に住む女性たちだ。 この布草履作りを発案し、作り方の指導などを行っているのは、石巻市の市民団体「ママサポーターズ」のみなさん。震災から約1ヶ月後の4月上旬、石巻市に住む元保育士の八木純子さんを中心に6〜7名で結成し、被災した母親に休んでもらおうと、子守りや子育ての支援活動を開始。被災した地域を巡回して被災者のニーズを調査し、絵本やおもちゃの提供、無料託児所の開所など、様々な活動を通して女性のサポートを行ってきた。 そんな八木さんの思いは、生まれ故郷である女川町にも向いていた。女川町では石巻市などの大きな都市と違い、女性の就労支援まで行政や団体の手が行き届いておらず、主に高齢の女性が仮設住宅に籠りきりになっているという状況下にあった。「生まれ育った場所のおばあちゃんたちに少しでも元気になってほしい」と願った八木さんは、就労支援にもなる物作りをしよう、と考え始め、ある日、テレビで布草履作りの様子を目にする。支援物資として届いていたTシャツも活かせるし、エコにもつながると考え、メンバーと共にアイデアを出し合いながらかぎ針を使って編むオリジナルの布草履を開発。女川町の避難所に女性を集めて作り方を教え、9月より製作を開始した。 最初は形も不格好だったが、徐々に草履の質も作業スピードも向上し、10月上旬からは一足1,500円(税込・送料別)で一般発売を開始。注文も順調に届いており、製作現場は徐々に忙しくなってきていると言う。何よりも八木さんがうれしいと感じているのは、製作に取り組む女性たちのいきいきとした姿。主に60〜80代の女性が、自分たちでデザインを考え、コミュニケーションを取りながら毎日コツコツと製作を進めており、中には朝から夕方まで1日8時間も作業を続ける方もいるのだとか。仮設住宅で孤独感を抱いて暮らしていたのが嘘のように、楽しみながらわきあいあいと、集中力を持続しながら作業をしている女性たちの姿には、八木さんも驚きを隠せない様子だ。現在は総勢25〜26人で日々、製作を進めていると言う。 布草履1足の売上のうち、1,000円は女性たちの収入に、残りの500円はママサポーターズの活動資金として使われる。活動資金の一部で、メンバーの慰安のための温泉旅行やお食事会などのお楽しみも計画しているのだとか。注文方法など詳細はFacebookの「ママサポーターズ」ページに掲載されているので、日々更新される活動の様子と共にぜひ覗いてみてほしい。オリジナルTシャツや、手作りバッグとのお得なセット販売も用意されている。 ママサポーターズの元には、他の被災地からも問い合わせが届いており、現在、石巻市内でも布草履の製作が始まっているとのこと。女性の就労支援とともにコミュニティ作りや生きがいにもつながるこのような活動が、さらなる広がりを見せて行くことを期待したい。 ママサポーターズ「女川産の布草履」一般販売 価格:1足 ¥1,500 送料:全国一律 ¥500 ※10足以上ご購入の場合は送料無料。 ※サイズや柄のご希望がある場合はご注文時にご相談ください。 お問い合わせ: ママサポーターズ 代表 八木純子 または フェイスブック のメッセージにて 取材/池田美砂子
2011年11月04日捨てられてしまう布の端切れを使ったアクセサリーなど、3Rの“リデュース”(ゴミを減らすこと)をテーマにした一点ものアイテムのブランド『re:du(リデュ)』から、この秋発売の新商品が発表された。コロンとした形と3種類の素材が個性的な「がま口ポーチ」、あたたかい雰囲気の「ボンボンのリース」、定番の「ボンボンヘアアクセ」の季節限定商品など、プレゼントにも喜ばれそうなキュートな商品が勢揃い。そのラインナップを、いち早くご紹介! この秋イチ押しの商品は、がま口ポーチのシリーズ。個性的なカラーリングが目を惹く「がま口チェーンポーチ」(税込4,620円、写真左上)と「がま口フリルポーチ」(税込4,200円、写真右上)は、共に3種類のリユース生地を組み合わせており、一点一点が違う表情を見せている。 「がま口チェーンポーチ」(税込4,620円、左)と「がま口フリルポーチ」(税込4,200円、右) 表生地の単色部分には、ユーズドのワークパンツ等の生地、フリル部分や内生地には古着のワンピースやスカートなどが使われていて、両サイドで異なる切り替えデザインや、一つひとつ違う内生地の模様も一点ものならでは。ぜひ手に取ってお気に入りの一品を選んでみたい。 そして、この季節にぴったりなのが、天然のツルに端切れから作られた「ボンボンのリース(中)」(税込3,150円)。ツルに沿って並ぶ色とりどりのボンボンが、素朴であたたかい雰囲気を演出している。余白リース部分に好きなモチーフを飾れば、クリスマスリースやお正月飾りに変身。使い道も多様な、楽しいアイテムだ。 「ボンボンのリース(中)」(税込3,150円) さらに、リデュ定番のボンボンヘアアクセにも、季節限定商品「ボンボン2つ(中×小) 毛糸のヘアアクセ」(税込1,890円)が登場。いつもの端切れのボンボンに、毛糸のボンボンがついて、季節感もかわいさもアップ。秋冬のオシャレに、真っ先に取り入れてみたいアイテムだ。 「ボンボン2つ(中×小) 毛糸のヘアアクセ」(税込1,890円) これらの新商品は、11月中旬から出荷予定となっており、現在予約受付中。(ヘアアクセは10月中旬より販売中。)全国の取扱い店舗、オンラインショップの他、10月28日にオープンした直営店(東京・阿佐ヶ谷)にて、購入が可能だ。友達や自分へのホリデーギフトに、ストーリーのある一点ものを選んでみてはいかが? 『re:du(リデュ)』公式ホームページ 取材/池田美砂子
2011年11月02日11月11日は、お箸が並ぶイメージから名付けられた「いただきますの日」。「いただきます」という言葉には、食卓にあがる「いのち」、それを育む「自然」、 おいしい食べ物を提供し、食事を作る「労働」や「知恵」、そして一緒に食卓を囲む 「周りの人」に対する感謝の気持ちが込められている。このような「いただきます」 の心、そして「いただきますの日」を普及するため、11月11日〜12日にかけて、親子で楽しめる食のイベントが開催される。 まず、「いただきますの日」プロジェクトの皮切りとして開催されるのが、「弁当の日」を実践している講師の先生による記念講演。「弁当の日」は、親が一切手伝わず、子どもが自らお弁当を作るという試みで、食育の実践例として注目されている。献立作り、買い出し、調理、弁当詰め、片付けまで全て子どもたち自身の手で行うことにより、親も驚くほどの自立心やコミュニケーション力、感謝の気持ちが育つのだとか。10年前から「弁当の日」を推進している竹下和男先生の講演は、子育て中のお母さんにも、たくさんの気付きを与えてくれそうだ。 そして、翌日11月12日(土)には、親子で一緒に楽しめる「お箸作りワークショップ」が開催される。間伐材をフローリングとして生成する際に出る端材を材料に、毎日使うお箸を親子で一緒に形作っていく。試行錯誤しながら作り上げたお箸は、毎日の食卓をもっと楽しいものにしてくれそうだ。お箸作りの後は、食に関する紙芝居も予定されているので、親子で楽しみながら食の大切さを実感できる。こちらのワークショップは、親子10組限定の先着順となっているので、ご希望の方はお早めに。 「いただきますの日」は、今年をキックオフの年として、今後も、様々なイベントやアクションを展開していく予定とのこと。今、日本には食料自給率、食の安全など様々な問題が取り沙汰されているが、「いただきます」という身近な言葉をテーマにしたこのキャンペーンは、改めて、私たちに食べ物に対する感謝の気持ちと、家族で食卓を囲む豊かな時間を取り戻すきっかけを与えてくれそうだ。 「いただきますの日」 記念講演 講師:竹下和男先生(弁当の日) 日時:2011年11月11日(金)18:30〜20:50 場所:丸ビル コンファレンススクエア ROOM4 定員:先着100名 参加費:無料 お箸作りワークショップ 講師:ミナトファニチャー 湊哲一氏 日時:2011年11月12日(土)10:30〜12:30 場所:新宿クリナップショールーム 定員:親子10組(先着順) 参加費:¥2,000(材料費・講師料として) お申し込み・詳細 「いただきますの日」ホームページ 取材/池田美砂子
2011年10月28日高い効果を持つ自然界由来のコスメ製品を提供し、ナチュラル志向の人々を中心に支持を集める化粧品メーカー・アヴェダ(AVEDA)から、10月27日(木)、毎年大人気のホリデーギフトが発売となる。 スキンケアやヘアケア・ボディケア商品、アロマキャンドルなど、予算や用途に合わせて選べるギフトは全7種類。ボックスにはネパールの女性コミュニティによる手作りのロクタ紙を使用し、さらに今年は全ての商品に東北支援につながるタオルがセットされるなど、社会貢献活動に力を入れるアヴェダならではと言えるギフトとなっている。 「アヴェダ ホリデーギフト 2011」は、それぞれコンセプトに沿った商品から構成されており、初めて使う人からアヴェダ愛用者まで、どなたでも楽しめるのが特徴。例えば、人気のスキンケアラインがセットになった「肌に潤いの贈り物」は、化粧水が限定ビッグサイズで登場。愛用者にうれしいお得なセットになっている。 初めて使う方にオススメなのは、アヴェダのヘアケアラインで一番人気のダメージヘア用商品がセットとなった「健やかに弾む髪へ」。シャンプーからトリートメントまで全てこのギフトひとつで試すことができるので、プレゼントに喜ばれそうだ。 また、毎年人気のホリデー限定キャンドルのセット「満たされる時間を」は、甘くスパイシーな香りが、寒いホリデー時期にぴったりのギフト。大切な人にプレゼントして、キャンドルを灯しながらゆったりとした時間を過ごしてみたい。 左:「健やかに弾む髪へ」(税込7,350円)、右:「満たされる時間を」(税込5,775円) そして、このギフトにあたたかさを加えているのが、ボックスに使われているネパール産のロクタ紙。伝統的な手漉きの技術を用いて一枚ずつ手作りされたロクタ紙は、美しい風合いを持つだけではなく、ネパールでは「約1,000年もつ」と言われるほど丈夫なのだとか。 2002年よりネパールのコミュニティとのパートナーシップを開始したアヴェダは、このロクタ紙を仕入れることにより現地の雇用を生み出している。ロクタ紙作りによって職を得た女性たちは、その収入で食料や薬を買い、子どもたちを学校に通わせることもできるようになったとのこと。ホリデーギフトを購入することは、ネパールの人々の生活水準を向上させることにもつながるのだ。 さらに今年は、東北支援につながるオーガニックコットンでできたオリジナルタオルも全てのギフトにセットされている。 年に一度、大切な人に贈るホリデーギフトに、今年は、ネパールや東北の明るい未来への思いを添えてみてはいかが? アヴェダ ホリデーギフト 2011 期間:2011年10月27日(木)〜年末 アヴェダ直営店、全国約250のアヴェダネットワークサロンにて期間限定販売。 (一部サロンでは、全ての種類の取り扱いがない場合もあります。) 取材/池田美砂子
2011年10月26日11月3日は「いいお産の日」。出産の現状を知り、少しでもより良い物に変えるためのムーブメントとして、妊娠・出産・育児について語り合い、体感することができるイベントが全国各地で開催されている。10月29日(土)には、東京・青山にて、今年で6回目となる「いいお産の日in青山 2011」が開催。今年は被災地の子育ての現状や、子連れ出勤に関するトークなど、注目のプログラムが多数用意されている。 「いいお産の日in青山 2011」のテーマは、ずばり“快適お産おっぱいライフ”。当日は、多彩なゲストを迎えるトークショーをはじめ、親子で楽しめる様々なワークショップも予定されている。中でも注目は、東日本大震災をテーマにしたトーク。ゲストに大船渡市の子育て中の女性と、被災されたお母さんたちのためのサロンを開いている助産師の方を迎え、被災地の子育ての現状について聞く。被災現場で子どもたちを守った生の体験談は、私たちに多くの教訓やメッセージを届けてくれるだろう。 また、お産をめぐるこれからの動きとして注目したいのが「子連れワークスタイルサミット」。子連れ出勤を実践している女性と、それをサポートする社労士の方が登壇し、仕事と子育てを切り離さずに生きるライフスタイルについての現状と可能性について語り合う。子育て中の方に限らず、全ての女性にとって、これからの生き方を考えるきっかけになりそうだ。 昨年開催された「いいお産の日in青山 2010」の様子 この他にも、授乳ショー、親子で踊って楽しむベビーリトミック、ママさん写真教室、誕生学コーナーなど、興味深いイベントやブースがずらり。この機会にぜひ、家族で会場に足を運んでみよう。 「いいお産の日in青山 2011」 日時:2011年10月29日(土)13:30〜16:30 会場13:00(予定) 会場:東京ウィメンズプラザ ホール 入場料:無料(一部体験イベントを除く) 取材/池田美砂子
2011年10月25日生産者との公正な直接取引により途上国の就労者を貧困から守るフェアトレードの商品。よく耳にするものの、なかなか店頭では見かけることはないのが現状だ。この週末、そんなフェアトレード商品がずらりと並ぶ2日間限定の『verda shop』が東京・尾山台にオープンする。オシャレなファッションアイテムやキュートな雑貨、こだわりのアクセサリーなど、閑静な住宅街にひっそりとたたずむ隠れ家で、フェアトレード商品のやさしい魅力を堪能できる。 このショップは、ネパールの生産者と共に歩み続ける「ネパリ・バザーロ」がオープンするもので、今回で3回目。ファッションからフードまで様々な商品を展開する通販ブランド『verda(ベルダ)』の商品ラインナップがそのままお店となる限定ショップは、この日限りの一点ものや、カタログには登場しないカラーバリエーションが登場するとあって、毎回ファンの間では大人気となっている。フェアトレードのコーヒーやクッキーを味わえるカフェも併設されており、買い物を堪能した後、ホッと一息つけるのも魅力的だ。 当日は、ショップにて各種イベントも予定されている。コーヒー豆の生産者の様子のお話を聞き、おいしいコーヒーの入れ方を学ぶワークショップや、『verda』の洋服の着こなしや着心地の良さの秘密についてパタンナーが語るファッショントークはそれぞれ1日2回の開催。さらに毎回大好評なのが、プロのカメラマンがカタログ『verda』のイメージで撮影してくれる撮影会。家族と、友人と、ご夫婦で、やさしい雰囲気の店内でパチリ。とっておきの一枚になりそうだ。 作る人はもちろん、買う人の笑顔にもつながるフェアトレードの商品。お散歩にも最適な秋の週末、ご家族と一緒に『verda shop』、訪れてみてはいかが? 『2日間限定verda shop』at Atelier S 尾山台 日時:2011.10.09(日)&10(月祝)10:00-17:00 会場:アトリエS尾山台 東京都世田谷区尾山台1-15-19 スペシャル・イベント: ・ファッション・トーク ・プロ・カメラマンによる写真撮影(有料) 他 当日お問合せ先:TEL 050-5809-8214 090-3217-5072 一般問合せ先:TEL 045-891-9939 / common@nbazaro.org 取材/池田美砂子
2011年10月06日横浜を拠点に活動するアーティストと障害者、企業のコラボレーションでモノづくりを行う横浜ランデヴープロジェクトから、雑貨ブランド『スローレーベル』が誕生した。商品は全て一点モノで、手づくりの温もりあふれるラインナップが魅力。10月12日(水)からは、横浜高島屋に期間限定ショップもオープンし、ものづくりの現場を間近で見ることができる製作実演も行われる。一点モノが生まれる瞬間に立ち会える、またとないチャンスだ。 『スローレーベル』の商品は、どれもこれまでにないユニークなものばかり。ハンカチとエコバッグを兼用できる「ハンカチエコバッグ 刺し子エディション」や、読み終えた点字新聞を使用して作った封筒「look with your hand」、織物を使った自転車のチェーン「CHAIN LOCK」など、形式にこだわらない自由な発想で生まれた雑貨類は、どれも洗練されたデザインながら、手づくりの良さが存分に活かされている。 「ハンカチエコバッグ 刺し子エディション」(左上)「look with your hand」(右上)、「CHAIN LOCK」(下) ブランドコンセプトは“マスプロダクションから、スローマニュファクチャリングへ。” 大量生産では実現できない自由な物づくりを支える現場は、障害者施設にある。例えば、写真の「スポンジモグラ」は、アーティストのaccoがデザインし、中途障害者地域活動センター「とつかわかば」にて、手作業で丁寧に編まれたもの。キッチンでもしっかり活躍してくれる実用的なアイテムでありながら、一つひとつ違う表情を見せるモグラは、手にした人を笑顔にしてくれそうだ。その他の商品もどれもその背後に、アーティストと障害者の出会いのストーリーがあり、それが商品の味わいとなっている。 「スポンジモグラ」 先日、9月27日(火)には、「SLOW LABEL DEBUT EVENT」として、アーティストや障害者施設の方々を招いたトークショーが開催され、ブランド誕生までの経緯や製作秘話なども明かされた。印象的だったのは、製作に関わった障害者のみなさんの変化についてのお話。「作業の度にイキイキとしている」「でき上がったことが自信につながっている」「動かないはずの左手でしっかりと布をつかんでいた」といったエピソードが作業所の職員の方により披露される一方で、アーティストの皆さんも、「一つひとつ手づくりだからこそできる表現がある」と語り、このコラボレーションの意義を感じることができた。今後、また新たな出会いによりどのような商品が生まれていくのか、ますます楽しみだ。 「SLOW LABEL DEBUT EVENT」の様子 『スローレーベル』の期間限定ショップは、横浜高島屋の1階正面特設会場にて、10月12日(水)から10月18日(火)までの期間オープンしている。製作実演スケジュールなどは、ランデヴープロジェクトのホームページにてご確認を。 『スローレーベル』ホームページ(ランデヴープロジェクト内) 取材/池田美砂子
2011年10月05日女性のがんのトップで、日本人女性の16人に1人がかかるという乳がん。気にはなるものの、日々の忙しさの中、なかなか検診に行けないという方も多いのでは? そんな女性のために年に一度、10月の第3日曜日を、乳がんのマンモグラフィー検査を受けられる日曜日「ジャパン・マンモグラフィーサンデー」にしようという動きがあるのをご存知だろうか。今年は10月16日(日)。全国の医療施設で検診を受けられる日曜日が、まもなくやってくる。 この取り組みを行っているのは、「日本乳がんピンクリボン運動」を展開しているNPO法人J.POSH。全国の医療機関や自治体の検診担当部門に呼びかけ、「10月第3日曜日に全国どこでもマンモグラフィー検査が受診できる環境作り」に取り組んでいる。 2009年より活動が始まり、現在の賛同医療機関は全国316施設。ホームページには、検診が受けられる医療機関を地図から検索できるようになっており、料金や予約の要否、女性医師・検査技師の対応の可否など、女性が知りたい情報が丁寧に掲載されている。これなら安心して、自分にあった病院を選ぶことができそうだ。 乳がんは、早期発見・早期治療により「ほとんどが治るがん」と言われている。自分のために、そして愛する家族のために。平日は子育てや仕事、家事で忙しい方も、この機会に受診してみてはいかがだろうか。 ジャパン・マンモグラフィーサンデー 取材/池田美砂子
2011年10月03日10月10日(祝)、親子で参加できるランニングイベント『スマイル エコ・ランニング for 東北』が開催される。その名の通り、東北の子どもたちの支援につながるイベントで、なんと当日はあの高橋尚子さんの参加も決定。一年に一度の体育の日、お台場が笑顔に包まれる。 (C)スマイル アフリカ プロジェクト 『スマイル エコ・ランニング for 東北』は、まだ使えるのに捨てられてしまうシューズを集めてアフリカの子どもたちに贈る「スマイル アフリカ プロジェクト」の一環として開催されるランニングイベント。今回はアフリカの子どもたちの支援活動と共に、東日本大震災で被災した子どもたちに、“未来に向かって前進し、継続してがんばる力と想いを送りたい”という趣旨での開催となり、後日、東北で小学生を対象としたランニング教室も開催する予定とのこと。イベント当日までの3日間には、シューズの特別無料回収も実施される。 種目は、小学生以下を対象としたキッズラン(2km)と、一般対象の10 km、5kmの3種目。お台場の平坦なコースは、秋の風に吹かれながら親子で楽しくランニングするにはちょうど良いかもしれない。 (C)スマイル アフリカ プロジェクト 「スマイル アフリカ プロジェクト」では、震災直後、被災地からシューズが必要という連絡を受け、ケニアへ輸送する前の検品済みシューズを急遽送り届けるという支援を行った。震災直後、ハイヒールやサンダルのサイズも両足揃わない状況下ではシューズが大いに役に立ったという。そして今、必要なのは笑顔と元気を送り届けること。お台場から東北へ、笑顔のリレーにあなたも参加してみませんか? 取材/池田美砂子
2011年09月16日いつもおしゃれなファッションアイテムを届けてくれるフェアトレード・ブランド「ピープル・ツリー」で、ケニアの子どもたちに車椅子を届けるキャンペーンがスタートした。ケニアの生産者団体「ボンボルル・ワークショップ」のアクセサリー100個につき、車椅子1台が届けられる。 「ボンボルル・ワークショップ」のアクセサリーは、ひとつひとつ職人の手によって丁寧に作られたアイテム。秋冬のコレクションは、イヤリングやネックレス、ブレスレットなど、ゴールドに輝く真鍮(しんちゅう)がとても美しく、地味になりがちな秋冬のファッションを華やかに彩ってくれそうだ。 しかし、ケニアの生産現場は、今、とても苦しい状況に置かれている。「ボンボルル・ワークショップ」は、国自体が貧しいケニアで、さらに厳しい状況にある体が不自由な人たちの暮らしを支えるため、障害を持つ人にアクセサリー作りや革細工のトレーニングをし、現在100名ほどを雇用している。しかし、世界的な不景気の波を受けて海外からの注文が減り、売上が大きく落ち込んでいるのだ。「ボンボルル・ワークショップ」と15年以上パートナーの関係にある「ピープル・ツリー」は、このキャンペーンで三輪の車椅子を作るための寄付を行い、障害を持つ子どもたちが自分の意志で移動できるようになること、さらには、車椅子の生産も行う「ボンボルル・ワークショップ」の新たな雇用を生み出すことを目指している。 (C) People Tree / Miki Alcalde 本キャンペーンは、新作以外にも「ボンボルル・ワークショップ」のすべての商品が対象となる。ピープル・ツリー直営店、全国の取扱店の他、カタログ通販やオンライン・ショップでも販売中だ。 アクセサリーを買うことが、遠く離れたケニアの子どもたちの支援になるのなら。秋冬のおしゃれに、「ボンボルル・ワークショップ」のアクセサリーを選んでみてはいかが? ◆キャンペーン概要 期間:2011年8月25日~12月31日 対象商品:ボンボルル・ワークショップによるアクセサリー 対象店舗:ピープル・ツリー直営店(自由が丘、モザイク銀座阪急)、カタログ通販、オンライン・ショップ、モバイル・ショップ、全国のピープル・ツリーお取扱店舗(一部店舗のぞく) 取材/池田美砂子
2011年09月13日震災後、揺らぎつつある“食”に対する思い。福島はじめ、東北地方の生産者を応援したい気持ちはあるけれど、放射能汚染を見逃す訳にはいかず、複雑な気持ちでいる方も多いのでは? これまでの食料自給率低下や遺伝子組み換え作物の問題に加え、今、新たな局面を迎えた日本の食。「改めて私たち自身でちゃんと考えてみよう」そんな思いから始まったのが、『ちゃんと、たべもの、プロジェクト(略称:TTP)』だ。 このプロジェクトを主催するのは、有機食材宅配のパイオニア的存在の「大地を守る会」。大地を守る会では、震災後、契約農家の放射能検査を自主的に行い、その結果を公表すると共に、ウェブストアで『福島と北関東の農家がんばろうセット』や『子どもたちへの安心野菜セット』を販売するなど、消費者と生産農家のための様々な施策を行ってきた。 『ちゃんと、たべもの、プロジェクト』では、それらの経験も踏まえながら、ホームページを中心に「ちゃんと、たべもの」をテーマにした情報発信を行うと共に、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用して、消費者と相互コミュニケーションを図っていくという。 ホームページでは、「Imagine(イメージする)」「Think(みんなで考える)」「Know(知る)」「Share(つぶやく)」の4つのステップでコンテンツを提供。台所や畑など食を生み出す現場からの生中継や、「たべものとエネルギー」をテーマにした対談のUstream中継、フードジャーナリストによるコラムなどにより、様々な視点から身近な食を見つめ直すことができる他、生産者の方々の声を共有したり、自分の考えを書き込んだりする発信のためのツールも用意されている。デザインもとてもかわいらしく、あたたかい雰囲気のサイトなので、難しいことは考えず、まずは一度覗いて見ることをオススメしたい。 9月12日(月)には、第一回目のUstream対談として、大地を守る会代表の藤田和芳氏と、震災以前からエネルギーシフトを提案し続けてきた活動家・田中優氏の対談が予定されている。この機会に、別々に考えがちな“食”と“エネルギー”について、その深い関係性を知り、自分自身で考えてみよう。そして、思ったこと、気付いたことはTwitterやFacebookで多くの人と共有することにもチャレンジしてはいかが? 食べることは生きること。飛び交う情報に右往左往してしまうのは止めて、自分自身で“ちゃんと”考えたいですよね。まずはこのサイトでイメージしてみることから、始めてみませんか? 取材/池田美砂子
2011年09月12日9月に入り、夏の賑わいも落ち着きを見せ始めた湘南の海で、ちょっと変わった子ども向けワークショップが開催される。その名も『浜辺のゴミで護美アートを作ろう』。浜辺に落ちているゴミを素材として、みんなでモニュメントを作ってしまおうというものだ。会場は逗子海岸。海岸に漂着したり捨てられたりしたゴミが、一体どんなアートに変身するのだろうか? このイベントは、今年始まった「浜の芸術祭」の第1弾企画として実施するもので、子どもたちに楽しみながら物を大切にする心を育むことを目的としている。 今回制作する作品は、手のひらサイズの“じぶんでつくる小さなモニュメント”と、大きめのキャンバスに描く“みんなでつくる大きなモニュメント”の2種類。前者は持ち帰ることができるが、後者は、来年の海開きまで逗子の街のあちこちで展示され、海のゴミ問題を訴えるために使われるという。 浜の芸術祭副代表の矢野さんによると、「浜辺に落ちているゴミは、街に落ちているゴミと違って風化して味が出ていることが多いので、それだけでも美しい素材」とのこと。また、拾う際もただ集めるのではなく、「これ何かに使えるかな」と声をかけ、ゴミ拾いの行為も宝探しのように楽しみながら浜辺をきれいにしていくと言う。いつもの海とはちょっと違う楽しみ方ができそうだ。 対象は小学生以下の子どもたち25名で、保護者の参加も可能。JR逗子駅から徒歩でも行ける距離なので、連休の予定が入っていない方は、この機会に親子で足を延ばしてみてはいかが? なお、「浜の芸術祭」は、光の芸術家、ピアニスト、建築照明デザイナー など、多彩な肩書きを持つ3人の有志により立ち上がったもので、本イベントを皮切りに、様々な企画を予定しているとのこと。将来的には逗子の浜辺にアートや音楽の様々なジャンルのゲストを迎える“芸術祭”を開催したいとのことで、こちらの展開も楽しみにしたい。 ■ 浜の芸術祭 主催:浜の芸術祭実行委員会 日程:2011/9/23(金・祝)10:30-16:00 対象:こどもたち25名(保護者参加可) 場所:逗子海岸 渚橋の下 ※詳しくは ホームページ 費用:1000円 持ち物:お弁当、水筒、軍手 お申し込みはentry@hama-artfes.comまで。 締切:9/16(金) 取材/池田美砂子
2011年09月06日夏、海、音楽、そしてフルーツ! 『Viva La Fruits @ Beach Rock 湘南』(8月20日(土)開催)は、夏のお楽しみがぎゅっとつまった、とびきりハッピーなイベント。海の家でフレッシュなフルーツビュッフェを味わいながら音楽も楽しめてしまうという、贅沢なひとときを堪能できる。 会場は湘南・片瀬海岸西浜海水浴場にある海の家「Beach Rock 湘南」。いつも大勢の海水浴客とライブやパーティでにぎわう南国風の店内が、この日はフルーツの甘い香りに包まれる。スイカ、パイナップル、グレープフルーツ、キウイフルーツなどの旬のフルーツと南国フルーツ約20種類がビュッフェ形式で登場。ずらり並んだフルーツに思わず目移りしてしまいそうだ。 提供されるフルーツは、東京・中野の都立家政駅前で創業70年を迎える老舗フルーツショップ「フタバフルーツ」によるもの。“健康・美・調和”をテーマとしたワークショップなど、フルーツを軸に幅広いイベントを行っているユニークなフルーツ屋さんで、音楽とのコラボレーションによる「Viva La Fruits」も東京や湘南など各地で開催中。「Beach Rock 湘南」での開催は今年で3回目となり、フルーツもライブも、ますます充実の内容となっているようだ。 昼からの開催なので、もちろんお子様連れもOK。夏の終わりの思い出に、日焼け後のビタミンC補給にも、フルーツと音楽をたっぷりと堪能してみてはいかが? 『Viva La Fruits @ Beach Rock 湘南』 日時:2011年8月20日 • OPEN13:00 CLOSE19:00 会場:Beach Rock 湘南(神奈川県藤沢市片瀬海岸西浜海水浴場16番) 料金:前売り¥2,500 / 当日¥3,000(w/ 1ドリンク & フルーツビュッフェ) チケット:フタバフルーツ店頭、メール(銀行振込) 購入・お問合せ:reservation@futaba-fruits.jp イベント情報・チケット購入方法詳細: 取材/池田美砂子
2011年08月16日夏休みも中盤にさしかかり、お出かけ先に困っているお母さんもいるのでは? そんな方にオススメなのが「エコキッズ探検隊2011」。東京の大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアで、夏休み期間中、小学生(3〜6年生)を対象とした様々なワークショップが開催されている。 テーマは、震災の影響でますます関心が高まっている“エコ”。難しく考えるのではなく、音楽・料理・工作など、様々な切り口で楽しみながら学べる全20講座が続々と開催中だ。 たとえば、8月16(火)に開催される 『"目指せ!リトルシェフ" 遠藤シェフと学ぶ親子クッキングスクール Vol.2』 は、新丸ビルに店舗を構える本格四川料理の名店「四川豆花飯荘」の料理長・遠藤浄氏による料理教室。モダンな雰囲気の店内で、秘伝の餃子と肉団子を親子で一緒に作り、四川料理の基本を学ぶことができる。家庭にある食材を無駄なくおいしく料理する秘訣も学べるという、主婦にとってもうれしいワークショップだ。 その他にも自然観察、工作、探検などのワークショップが並ぶ中、ちょっと変わっているのが 『楠瀬誠志郎のキッズヴォイストレーニング』 (8月20日(土)開催)。コミュニケーションの基本となる、声の大切さを学ぶワークショップだ。エコや環境問題の取り組みで、大切なのは「人」の意識と行動。人にきちんとものを伝え、自ら行動する大人になることはもちろん、積極的に物事に挑戦できるようになるためにも、親子で声を出して気持ちを伝えあってみてはいかが? 「エコキッズ探検隊2011」は、東京国際フォーラムで開催される「丸の内キッズフェスタ」とも連携しており、8月17日(水)には、歌手で音楽プロデューサーの中西圭三さんが“探検隊長”として登場する 『中西圭三のぼよよん共和国2011』 も開催される。中西氏と一緒に楽しく歌って環境について考える、滅多にないチャンスをお見逃しなく。 親子で体験して、楽しみながら“エコ”について考える。夏休みの後半は、そんな時間を過ごしてみてはいかが? エコキッズ探検隊2011 取材/池田美砂子
2011年08月11日