大学では心理学を専攻。金融機関に勤めていた際にマネーの勉強を始める。九州→関東→関西→九州と引っ越しを繰り返す転勤族ママライター。専業主婦時代に収納や掃除についても講座に通って学ぶ。いつでも引っ越しできるようシンプルライフを実践中。インテリア雑貨のリメイクも得意。風水建築や住宅情報などの執筆も手がける。
暮らしに関心が高い女性の間では、「いつでも人を呼べる家」というコンセプトで家の中を整える人が増えているようです。 仕事を持っていても、家族が多くても、スッキリきれいな状態で毎日心地良く過ごすためには、1日1回のリセット家事がおすすめです。 ライフスタイル企画に長年携わり、たくさんの読者宅を実例取材で訪れてきた筆者が、いつでも人を呼べる家に暮らしている女性たちに共通していたコツをまとめてみました。 1、朝一番の換気 朝起きてカーテンを開けるタイミングで換気をします。寝ている間に私たちの呼気でいっぱいになった空気を一掃して、新鮮な外気を取り入れましょう。 できれば家中の空気を入れ替え、気になるにおいもスッキリさせて。 においは空気の汚れとも言われているため、香りアイテムに頼るよりも換気や掃除で原因から取り除いてしまうのが一番。 日の光を浴びることで、「今日も一日頑張ろう」とやる気スイッチが入るという効果もあるようです。 2、床に落ちているものを拾う 床には何もないのが鉄則。ゴミ、洋服、こまごましたものが落ちていませんか? ゴミはゴミ箱へ、洋服は洗濯かごかクローゼットへ、モノは定位置へ戻しましょう。 これらは、「ついで」にやるのが負担に感じないポイントです。 3、何も置かない場所を作る 平らで面積が広い場所に何も置かないと、視界に余計なものが入らないので部屋が広く感じられます。 ダイニングテーブルの上には、ダイレクトメールやお菓子の包装、子どもの宿題、文房具など、ありとあらゆるものがたまりがち。 このダイニングテーブルこそ、「思いきって何も置かない」ようにすると、かなりのスッキリ感を演出できます。 4、読みかけの本や壁に張ったプリントの角をそろえる 生活感のもとだとわかっていても、読みかけの新聞や雑誌は手に取りやすい場所に置いておきたいし、保育園や学校からのお知らせプリントなどは目立つところに貼っておいた方が便利ですよね。 その場合も、角をそろえるだけで部屋が整った印象になるので、ぜひお試しを。 5、掃除機の前にはたきをかける 観葉植物や雑貨、家電にうっすらとたまったホコリは、インテリアの見た目を左右してしまいます。 ホコリがたまってしまうと掃除が億くうになるので、日々のお掃除で掃除機をかける前にササッとハタキをかけておきましょう。 6、水回りは1日に1回は拭き上げる 水回りも掃除をさぼると後々面倒ですね。キッチン、洗面所、バスルームなど、水を扱う場所は使うたびに水分をふき取るのがベストといわれています。 さすがにそこまでできないという人も、1日に1回、カラリと拭き上げるだけで水あかがつきにくくなります。 7、玄関に靴を出しっぱなしにしない すべての靴を靴箱に入れ、たたきには何もない状態が理想ですが、実際は難しいです。 家族一人につき一足ずつは出しておいてOKなど、我が家のルールを設けて守りましょう。 8、家族それぞれに「自分の小物を置く場所」を設ける 家にある物には共有の物と個人の物とがあります。散らかっているとイライラするのは、自分以外の家族の物ではないでしょうか。 その理由はどこに戻せばいいか判断に迷うから。家族一人ひとりにかごやトレーで小物を置く場所を作ってあげると、散らかり防止にもなります。 もし散らかっていてもサッと戻してあげられるのでストレスフリーです。 9、ストック品の持ち方は家族ごとに違う 消耗品のストックは持たない方がいい、このアイテムの最適なストック数は○個まで、などなど、いろんな考え方があります。 どこでも手に入る物ならストックしなくても大丈夫だけど、特定の店でないと手に入らないものであれば切らしたとき慌てないためにも十分な数が必要でしょう。 家庭ごとの消耗サイクルを把握して収納を見直しましょう。ストック品の収納スペースをはみ出さないことが家をスッキリさせる鍵です。 10、リセットタイムを設ける いつでも人を呼べる家をキープしている人たちに共通しているのは、片付けを翌日に持ち越さないという心がけです。 朝、フレッシュな気持ちで1日をスタートできるように、寝る前までに家をいったんリセットする習慣をつけましょう。 おすすめは夕食後から就寝までの間にリセットタイムを設けることです。 家族と暮らしていると、一日のうちでどうしても部屋が散らかる時間帯があるもの。 「散らかさないで」「片付けなさい」と一日中イライラするより、リセット家事の心得でメリハリをつけてストレスフリーに過ごせたらいいですね。 いつでも人を呼べる家は、住んでいる家族も心地良いといえそうです。
2016年03月11日春の訪れとともに気になるのが、花粉や黄砂。空気中のPM2.5濃度は年間を通して話題となっていますが、例年3月から5月にかけて濃度が上昇する傾向にあるといわれています。 花粉症や呼吸器系の疾患をお持ちの方にとっては、つらいシーズンがやってきます。 外出時にがっちりガードで身を守るのはもちろん、少しでも快適に暮らせるよう家のお掃除方法にも一工夫してみませんか? 花粉、黄砂、PM2.5を意識したお掃除は、一般的はお掃除と少し押さえどころが違います。 ライフスタイル系のメディアで数多くの読者宅の家事テクニックを取材し、自らも整理収納掃除について学んできた筆者の経験を通して紹介します。 ■掃除機の前に拭き掃除を 花粉も黄砂もPM2.5も、ホコリと一緒に床の上にたまります。そこへいきなり掃除機をかけると、排気の勢いでそれらが舞い上がってしまいます。 掃除機をかける前に、フロアモップや硬く絞った雑巾で拭き掃除をしましょう。 おすすめのタイミングは、朝起きてすぐ。家族が寝静まっている夜中は人の動きもなく、空気中の浮遊物が床へ降りてくるからです。 朝一の床掃除で確実に取り除くことができます。 ■着てはいけないアウターとは? ウールやフリースなどの静電気を帯びやすいものは、花粉などを吸い寄せてしまいます。 生地に凹凸があるものは付着した花粉などを落としにくいので、ツルツルした素材も良いのだとか。 静電気の起きにくいコットン・シルク、表面が平らなナイロン・ポリエステルといった素材の服を選びましょう。帰宅時は玄関を開ける前に表面を軽く手で払います。 アウターは粘着ローラーなどでお手入れするとベターです。 ■洗濯物の外干し&布団の天日干しはNG 洗濯物も布団も、外に干すと外気中の花粉・黄砂・PM2.5が思いっきり付着してしまいます。 洗濯乾燥機を使ったり、除湿器をつけて部屋干しをして乗り切りましょう。布団も、布団乾燥機と布団用アタッチメントを付けた掃除機でお手入れします。 肌に触れる機会が多いものほど気を配ることが大切です。 ■電化製品の静電気に注意 テレビ・パソコン・ルーター・調理家電など、家にある電化製品は静電気を帯びていてホコリとともに花粉なども吸い寄せます。 ホコリをためないようまめに取り除きましょう。一般的にはハタキをかけて掃除機をかけるのが掃除のセオリーですが、この時季は特に「そっと取り除く」を心がけてください。 ■換気は時間帯を厳守 窓は開け放たない方が安全ですが、どうしても喚起をしたい場合は時間帯に気を付けます。 花粉の飛散が多いのは、正午前後と夕方。黄砂やPM2.5は時間帯による差より、日ごとの違いの方が大きいようです。 総合すると、黄砂やPM2.5の予報を見て環境基準値を超えない日の朝早くに、短時間の換気を行うのが良いでしょう。換気後は空気清浄機のスイッチオン! ■カーテンや畳の目地も気をつけて エアコンの吐き出し口、空気清浄機や掃除機のフィルター、カーテンは、思っている以上に花粉などがついているのでこまめにお手入れしてください。 カーテンを洗濯する際は、静電気防止効果のある柔軟剤を使うのもひとつの手。脱水後は外には干さず、そのままカーテンレールに取り付ければOK。 また、見落としがちなのが畳の目地。すき間に花粉などが入り込んでいるので、掃除機をかけるときはすき間を狙って丁寧にヘッドを動かしましょう。 花粉や黄砂、PM2.5を「家に持ち込まない」「室内から取り除く」方法に焦点を当ててピックアップしました。 一般的なお掃除動線は上から下へが基本ですが、この時季は下を中心に攻めるのがポイント。ちょっとした心がけですが、効果は大! ぜひ試してみてください。 (間下奏愛 OFFICE-SANGA)
2016年03月06日