「新しい年は迎えたけれど、108回程度の鐘の音じゃ煩悩は消えなかった。」 「仕事でしょ。健康でしょ。あとお金も欲しいし、できれば向井理と付き合いたい。ああ、願い事がつきない。」 うんうん。わかりますその気持ち。そんな意欲溢れるあなたはただの初詣じゃ物足りないのではないですか? 全方位の願い事をもれなくカバーすべく、今年の初詣は七福神めぐりに出かけてみてはいかがでしょう! 【七福神の基礎知識】 まずは基本をマスターしましょう!七福神とは日本独自の神様で、庶民の暮らしに福をもたらすとして信仰されてきました。由緒は古く、室町時代末期には福の神信仰が生まれていたそうです。では、“七柱の神”オールスターズをご紹介します。 (1) 恵比寿 大量豊作・商売繁盛の神様。お参りすれば、合コンでイケメン大量豊作のうれしい悲鳴間違いなしです。 (2) 大黒天 五穀豊穣・家庭増進の神様。「大黒柱」ともいうように、食物・財福の神様なので、とりあえず「誰かおいしいお店に連れてってください」とでも願っときましょうか。 (3) 毘沙門天 大願成就・財宝富貴の神様。戦いの神様でもありますので、お参りすれば婚活戦国時代を生き延びて、うまいことお金持ちとゴールイン、あるかもしれませんよ。 (4) 弁財天 諸芸上達・財運招来の神様。芸術の神様、ということで、恐ろしいまでの整形メイクの達人になれますように。 (5) 布袋尊 平和和合・金運招福の神様。人格を円満に導くパワーがある神様なので、世の男性に「なんか許せちゃうんだよね」と言わしめる、憧れの小悪魔女子の座を手に入れられるかもしれません。 (6) 福禄寿 子孫繁栄・財産・長寿の神様。願えば優秀な遺伝子をゲットできるかもしれませんね! イチローみたいな息子が欲しいなあ。 (7) 寿老人 長寿延命・諸病平癒の神様。えっ「もてない病」って治るんですか?! 早めの治療で幸福な老後を送りましょう。 【開運プラスアルファ】 さて、神様の基本をマスターしたところで、せっかくなら御朱印を収集しましょう。お正月のこの時期しか(1月7日までが多いです)手に入らないものもあるので、この機会にはじめてみてはいかがですか? 「御朱印(ごしゅいん)」とは、寺社でいただける墨書・押印をした印のことです。ふつうは「御朱印帳」という帳面に参拝した証としていただくものですが、七福神めぐり専用の色紙が販売されているところが多いので今回はそれをコンプリートするのがいいかも。押印のデザインが寺社ごとに違うのが魅力なんです。 おさえておくべきマナーは、参拝してからいただく、ということ。いただく際には大体300円程度を収める必要があります。 【目的別おすすめルート】 目的別に3つの七福神めぐりをご紹介します! (1) 手早く巡りたい 七福神めぐりは広い範囲に点々と建つ寺社をめぐるお参りなので、大体2時間程度の時間を使います。そんなに時間を使えない!というか寒いのがダメ!なんてあなたには『日本橋七福神』がおすすめ。 ポイントは全部回っても1時間程度と、通常の半分の時間でめぐれること。それから人形町、小伝馬町、水天宮前、三越前、新日本橋…とアクセスがいいところ。コンパクトなのに、それぞれ由緒正しく江戸情緒が味わえます。 (2) 由緒正しく元祖から 迷ったらとりあえず元祖で王道なものを選ぶ。うん。嫌いじゃないですそのディフェンシブな生き方!東京で一番古い七福神といわれるのが『谷中七福神』。田端駅から上の駅までの間に点在する、1時間半程度のコースです。和紙の御朱印色紙の美しさが有名なので試してみてもいいかもしれません。 (3) デートで行ってもOKなところがいい 新年を一緒に過ごせる恋人までいて、ほかに何を望むんですか! うらやましい!そんな天から祝福されたあなたにお勧めするのはこちらの2コース。 『浅草名所七福神』 観光地として有名な浅草一帯にある七福神です。結構離れて点在しているので、所要時間は2時間半程度と長めですが、観光名所も多く、お土産屋さんに立ち寄りながら巡るのでそんなに長くは感じないでしょう。デートでもいいし、誰かと連れ立ってめぐるのにおすすめのコースです。 『港七福神』 六本木のヒルズやミッドタウン、麻布十番付近に点在する七福神です。歴史もお洒落なデートコースも楽しめる、新旧複合型七福神めぐりが楽しめます。所要時間は2時間程度。結構のぼりくだりがある場所なので、途中お洒落休憩なんかを挟みながら巡るのが正解です。 七福神を巡って、実りある一年になりますように!
2012年01月16日