しかし、体内で作ることができないので食べ物から摂ることが必須。この脂肪酸が足りなくなると、肌や髪、爪がボロボロになったり、便秘や冷え症、不妊などの原因になります。そこで積極的に摂りたいのが、オメガ3脂肪酸の一種である“アルファリノレン酸”がたっぷり含まれている、えごま油、亜麻仁油、インカインチ油。
これらの油を毎日、大さじ1杯程度摂ることで、オメガ3を効果的に体内に取り込むことができます。また、油のほかにもあじ、サバ、さんま、イワシなどの青魚にもオメガ3脂肪酸であるDHA、EPAが含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。
■美味しく油を食べるコツ普段使いなれていない油を摂るのは、最初は難しいかもしれませんが、1度使ってみるとサプリメントよりも格安ですし、お手軽。一番簡単なのは直接スプーンで飲むことですが、お料理に使うことで美味しくいただけます。ここで、それぞれの油の特徴と、おすすめの食べ方&商品をご紹介。
亜麻仁(あまに)油紀元前2000~3000年前からエジプトで栽培されていたといわれる亜麻仁という植物の種子を絞った油。オメガ3脂肪酸であるアルファリノレン酸はゴマの150倍以上、食物繊維はゴマの2倍以上、ポリフェノールの一種であるリグナンが豊富で、アンチエイジングにも効果的。
お醤油やダシと相性が良く、和食にぴったり。冷ややっこにかけたり、お醤油とあわせて和風ドレッシングにしたり、お味噌汁の仕上げに垂らしたり、納豆に混ぜても◎。
※酸化しやすいので、生食が原則。冷蔵庫に保存し、早めに使い切ること。
えごま油1万年前から栽培されていたといわれる、日本最古のシソ科植物“えごま”種から絞った油。含まれる「ロズマリン酸」というポリフェノールが血糖値の上昇の働きを抑え、ダイエットに効果的。
また、アレルギー症状を抑える作用も。ごま油に似た、香ばしい香りでどんな料理とも相性◎。
ドレッシングのほか、オリーブオイルの代わりにお刺身とマリネしてカルパッチョにしたり、手作りマヨネーズにしても美味。えごま油100cc、卵黄1個、リンゴ酢小さじ1、塩コショウをミキサーにかけて撹拌するだけで、手作りマヨネーズができます。
※酸化しやすいので、生食が原則。冷蔵庫に保存し、早めに使い切ること。