人生の必須科目は「有酸素運動」! あなたが認知症にならないために、いまやるべきこと
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生活の中には
やるべきことの
優先順位があります。仕事の中で、または家庭の中でやるべきことに順位をつけて日々こなしていく。その中で、
「運動」はあなたの優先順位のどの位置にあるでしょうか?
ランニングやウォーキングをしようと思いながら、日々の忙しさや疲れ、面倒くささに負けてしまい、運動の優先順位を下げている方が多いかもしれません。そう、アラフォー世代の女性たちが継続できないのが、ジム通いやランニングなどの運動、いわゆる
「有酸素運動」です。
実はこの有酸素運動こそが、あなたが将来、
認知症になることを食い止めてくれる、とても重要なテーマであることをご存じでしょうか。
脳機能を専門とする研究者として、声を大にして伝えたい!
「運動は、人生において “必須科目” である」と。自由にしたいことを選ぶ「選択科目」ではありません。今、始めなければ、今、習慣にしなくてはいけない
「理由」があるのです。
では、わかりやすくご紹介していきましょう。
「運動」と「認知症」との関係性
運動といってもここでお伝えするのは
有酸素的な運動です。有酸素運動とは、“運動能力を評価する「最大酸素摂取量」の60%~75%の運動を
30分以上行う運動” のこと。年齢によって多少異なりますが、アラフォーの場合は心拍数が
130前後となる程度の運動、となります。
この有酸素運動を日常的に行うことによって、脳に
2つの効果があるとされています。
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まず、記憶に関わる脳の部分
「海馬」の萎縮が防止されること。もうひとつは、有酸素運動によって「脳由来神経栄養因子(BDNF)」という、
脳の神経の再生を促すタンパク質が
増加するということです。
そしてこの2つの効果が
認知機能の低下を防ぎ、記憶力の向上が期待できるのです。
わたしはこの話を尊敬する恩師、
半場道子先生(現在 福島県立医科大学医学部)に伺い、そのまま走って家に帰ったほど刺激を受けました。