親子でアウトドアを思いっきり楽しみたい夏。でも、虫刺されや日焼けなど、子どもの肌トラブルも起こりがち。レジャー先や帰省先では、すぐに病院に行けないときもありますね。
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そこで、正しい応急処置の方法をとりうみ小児科(千葉県白井市)の院長である鳥海佳代子先生に聞きました。
■虫刺されは何の虫かわからないことも多い
夏の虫刺されは、蚊・ブヨ・毛虫・蛾などが多いそうです。
「ただ、親が刺されたところを見ていないと、患部だけみても“○○に刺された”と断言できないことも多いんですよ」(鳥海先生)
虫に刺されたときの応急処置は、まず冷やすこと。冷やすと炎症もおさえられ、かゆみも多少やわらぐそうです。
鳥海佳代子先生(とりうみ小児科 院長)
健診と相談だけでも10,000人以上の母親と向き合ってきた小児科専門医で双子のママ。モットーは“子育て応援の気持ちで”。現在、各種メディアを通じて子育てに役立つ情報や応援メッセージを発信中!
「患部を流水で洗うなどして清潔にしてから、濡れタオルなどで冷やします。保冷剤があればタオルやカーゼハンカチで包んで患部にあてるのもいいですね。ただ、子どもはすぐに飽きてしまうので、ずっと冷やし続けるのは難しいことも。一番手軽なのは、市販のかゆみ止め。レジャーにでかける前は薬局で相談して、いろいろな虫刺されに使えるかゆみ止めを用意しておくと安心です」(鳥海先生)
なお、次のような症状がみられる場合には病院を受診したほうがよいそうです。
・腫れがひどい
・赤みの範囲が広い
・かゆみがものすごく強い
・じんましんや胸の音がゼーゼーしてくるなど、全身症状がでる
■寝ているときに掻きこわしてしまうときは
虫刺されは寝ているあいだに掻きこわしてしまう子も多いと思います。
「掻きこわし対策としては、(物理的に)患部にさわれないようにガードしておくこと。カーゼで患部を覆って薄く包帯を巻いておいたり、室温を適切にして長袖・長ズボンのパジャマを着せたりするのもよいでしょう」(鳥海先生)
それでも掻いてしまうことはあるので、爪は短く、丸い形に切っておくことも大切です。