子育て情報『塗りすぎは病気を招く!?日焼け止めを塗るべき子、塗らなくていい子って?【小児科医ラクになる育児】』

2020年7月27日 08:30

塗りすぎは病気を招く!?日焼け止めを塗るべき子、塗らなくていい子って?【小児科医ラクになる育児】

目次

・生後半年未満の赤ちゃんは、日焼け止めを塗らなくていい!
・日焼け止めの最大の目的は「皮膚がん予防」!
・日焼け止めの選び方、おすすめは?
・日焼けは、こんな時に注意して!
・ビタミンDも十分で、皮膚ダメージも影響が少ない日焼けはどのくらい?
・健康で、かつ余計な手間は増やさない外出ライフを!
保田典子医師/日焼け止めは毎回塗らなくていい/ベビーカレンダー


こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では8歳、6歳、4歳の子育て中です。そろそろ梅雨明けして日差しが強い季節になってきました。ママたちからも日焼け止めの質問を受けることが多くなってきました。

私が普段診療していて「日焼け止めを塗らなくていい子が塗っていて、塗った方がいい子が塗れてないな」と思っています。今回は、日焼け止めの正しい認識と使い方についてお話ししたいと思います。

生後半年未満の赤ちゃんは、日焼け止めを塗らなくていい!

1カ月健診でママたちから一番多い質問は「日焼け止めは、どれを使ったらいいですか?」というものです。

市販の日焼け止めは、子ども用でもほとんどのものが「生後6カ月から」の記載が多いです(日焼け止めの処方は基本ありません)。
生後1カ月から使えるものもありますが、生後1カ月では歩いたりしないので、直射日光に長時間さらされることはあまりありません。

生後半年までは、ベビーカーの幌(ほろ)や、抱っこのときは日傘などで直射日光を避けてあげれば、日焼け止めは塗らなくて大丈夫です。

逆に、直射日光を避ける外出をしているのに日焼け止めをしっかり塗ってしまうと、太陽が皮膚に当たることによって体内で合成される「ビタミンD」ができなくなってしまうので、ビタミンD不足による「くる病」になってしまうおそれがあります。日本でもくる病の増加が指摘されてきているので、過度の日焼け止めは避けましょう。

日焼け止めの最大の目的は「皮膚がん予防」!

塗りすぎは病気を招く!?日焼け止めを塗るべき子、塗らなくていい子って?【小児科医ラクになる育児】


日焼けのデメリットは、強度の日焼けによる皮膚がん発症リスクの増加です。ほかには、シミやしわなど皮膚の老化も進みます。今後ますます長寿化・高齢化していくので、長期的な視線で見ると、女の子だけでなく男の子もきちんと日焼け対策をすることが大切です!

わが子も夏はかなり日焼けしますし、公園では真っ黒に焼けた男の子もたくさん見ますが、将来のためにも、外遊びが多い子こそ日焼け止めを活用しましょう。


日焼け止めの選び方、おすすめは?

日焼け止めはさまざま種類がありますが、紫外線防止剤の成分としては「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2つがあります。お子さんには、肌への刺激が少ない紫外線散乱剤の方がオススメです。

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