2021年12月21日 12:00
「後ろ…!後ろ見て!」えっ?母が指さす方を見ると…スカートが!
私がまだ中学生のころの話です。当時経血量はそこまで多くはなく、生理中に起こる症状については、腹痛と眠気以外あまり気にしていませんでした。だからあの日、出発したときはまさかあんなことが起きるとは思っていなかったのです。
心配性の母と少し遠出をした生理3日目
生理3日目のあの日は、体は特になんともない日でした。母とちょっと遠くまで外食に行く約束をしていたので、お気に入りの真っ白なスカートを着ていこうと準備をしていました。私の母は非常に心配性で、中学1年になった私にも「ハンカチ持った?」などと必ず聞いてくる人です。
私は必ずハンカチもタオルも生理用品も持ち歩いていたので、母に言われる前に「持ってるから大丈夫」と伝えた記憶があります。生理中はいつもよりもお手洗いに行くことが多いのですが、母はお手洗いに行ったときも「大丈夫だった?」と経血量の多さや腹痛がないかを気にしていました。
楽しい外出中に母の震える声
目的の外食を終えて、近くのショッピングモールに行こうかと歩いていました。人とすれ違う際、母は私の一歩後ろにずれました。私はそのまま歩いていると、後ろから母の震えた声が聞こえてきたのです。
私の名前を呼んでから「それ、もしかして……」という声が聞こえました。振り返ると母の顔色は少し悪く、母は私のほうを指さしています。
なんだろうと思い、指さす方向を見ましたがよくわかりません。すると母は「違う……後ろ」と小さな声で言ったので、私は自分のお尻のあたりを見ました。なんとそこには赤い染みができていたのです。
白いスカートに赤い染み
それは紛れもなく経血でした。ナプキンがずれて漏れてしまったのでしょう。母に「違和感なかったの?」と聞かれましたが、全然わかりませんでした。それから母のほうが慌て始め、近くに服屋はないかなど当たりをきょろきょろしています。私も母もこのあとショッピングモールに行くことを忘れ、この状態をどうするかをそれぞれが話して混乱していました。
しかし、私は母が慌てているのを見て、だんだん冷静になってきました。そして、かばんの中に薄い上着を入れていたことを思い出し、「これ腰に巻いたら大丈夫だよ」と母に声をかけると母も落ち着きました。その後、ショッピングモールで下着とスカートを買い、着替えて帰りました。