コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記

「はじめてのおっぱい」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.3 


息子を抱き寄せて顔をお乳に近づけてやると、目を閉じたままお乳を吸い出すのだから驚く。そして、わたしのおっぱいも待ってましたと言わんばかりに出てくるのだから、さらに驚く。

何も教えていないのに、自然と身体は動く。
出産も、初めてのおっぱいも想像していたよりもずっと神秘的な体験だった。

しばらくして、病室へ移りベッドの上に横になる。
わたしが選んだ病院は、産まれた直後から母子同室。
産着に包まれた小さな小さな赤ちゃんは、小さなベッドの上ですやすやと眠っている。

20時間ずっとお産に立ち会ってくれた夫もさすがに疲れたようで、身支度を整え明け方家に帰っていった。

身体を起こそうとするも、全身ガタガタ。
身体が言うことを聞かないほど疲れきっていた。
「あぁ、痛かった。痛かったな~」

「はじめてのおっぱい」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.3 

すぐ隣では寝息を立てている、小さな赤ちゃん。
かわいい寝顔を見ていると、ほっとしたのか、さっきまでの痛みがすでに和らいでいることに気づく。人間て、本当にすごいなあ。

病室の窓から外を眺めると、ちょうど夜が明けるころ。
朝日がとても眩しい。

わたしの新しい朝がやってきた。
(Boojil)

つづく

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