コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「あぁ、眠れない。産後の不眠問題」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.8
産後、実家での暮らしも10日が過ぎ、子どものいる生活が少しずつ定着してきた。
両親は初孫につきっきり。息子の歓がちょっと目を開けるだけで
「おぉ、起きたのか!」
「誰に似てるかな~よちよち」などと、終始笑顔で接している。
わたしの方はと言うと、相変わらず2時間半おきに起きては、授乳をする日々。
1日のうち、授乳している時間以外はほぼ目を閉じている息子。
生まれてまだ10日。小さな身体に小さな手足。
ただ眠っているだけなのに、どうしてこんなにもかわいいものか。
睡眠不足でぼやぼやの頭でも、息子を抱きしめれば何でも頑張れる気がした。
話は変わるが、夫とは高校時代の同級生同士。
そのこともあって、実家同士がとても近い。
初孫となった息子とこの時期一緒に生活できるのは、とても貴重なことだし、何よりの親孝行になると考え、わたしは次の日から、夫の実家でも一週間暮らすことにしていた。
世間では、嫁・姑問題が勃発し、夫の実家で産後過ごすことは稀なようだけれど、おかげさまで義理の両親とはとても仲が良くさせてもらっているし、きっと互いに良い時間を過ごせるだろう。そんな気軽な気持ちでいた。
翌日、揃えたばかりの赤ちゃんグッズを全て車に詰め込み、夫の実家へ。
大量のオムツに、下着、ベビーバス、赤ちゃんとは小さな身体の割に、必要な物が多い。
ちょっとした引っ越しをする気分だった。
わたしは、新しい環境で息子と、夫家族と過ごすことを楽しみにしていた。
義理の両親は、ふみ婆と、すみ爺。
初孫は最高にかわいいようだ。そして彼らは、孫をあやすときだけ、キャラクターが崩壊する。
「あら~かわいいでちゅねえ~」
「しょーか、しょーか(そうか、そうか)」
世の爺さん、婆さんは孫を抱っこしては、こうしてみんな赤ちゃん言葉になってしまうのだろう。