連載記事:どならない子育て特集
どならない子育ての練習(1) 「身支度をグズグズする子」への処方せん(どならない子育て特集 Vol.3)
子どもは気持ちを切り替えるのに時間がかかる
もちろん、1回言っただけでは、子どもは動かないことのほうが多い。
子どもは、わかってはいても、気持ちを切り替えるのに時間がかかることがあるからだ。
「そういう時は、怒らずに5~10秒くらい間隔を置いて落ち着いたトーンで『着替えてね』とだけ繰り返すとうまくいくことがあります。
ガミガミ言わずに、子どもが自発的に動くまで待つのです。」(伊藤さん)
うわっ! もう、この時点で相当に難易度が高いんですけど!
「そんなもんだ」と思う
「
1回の指示で従わなくても『そんなもんだ』と思って、何回かチャンスをあげてください。そうすると、意外に子どもはすんなり行動できたりします。もちろん、これも可能性の話なので、何回言ってもできないこともありますが、やってみると、
『あっ、3回言っただけでできた』なんて場面に出くわしたりします。」(伊藤さん)
これで着替えができたのであれば、褒めてあげる。「親に言われたからであっても、子どもの意志でできたことは良いことですから」と、伊藤さん。
しかし伊藤さん、立派すぎやしないか!? いやいや、私がダメなだけなのか…。
でも、ひとつわかったことがある。それは、
今までの私のやり方では、子どもには伝わりづらかったということだ。目から鱗がポロリと落ちた気がした。
次回は、「ごはんを集中して食べられない子」に対して、「どならない子育て練習法』を使うとどんなアプローチになるのか? 具体的な実例で検証をしていきます。
(楢戸ひかる)
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どならない子育て
(著者:伊藤徳馬/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 定価:1,300円(税別)