連載記事:どならない子育て特集
どならない子育ての練習(3)「出かける前なのに遊び続ける子」への処方せん(どならない子育て特集5)(どならない子育て特集 Vol.5)
「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だって、よくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。
伊藤さんが実際にご自分の娘さんに試し、その効果を実感した「どならない子育て練習法」。今回は、「出かける前なのに遊び続ける子」に対して、使うとどんなアプローチになるのか? 具体的な実例で検証をしてみよう!
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「どならない子育て練習法」の基本的な考え方は、コチラをどうぞ!
「どならない」のではなく、「どなる頻度」を減らす
叱る=しつけにはならない!?
どならない子育ての練習(3)出かける前だというのに、つみ木遊びを切り上げられない三郎くん
朝の身支度がやっと終わり、保育園に行くまでには少し時間があります。三郎くんは、お気に入りのつみ木遊びを始めました。
ママと三郎くんは「15分後に出かけるから、積木を片付けようね」と約束していました。
15分経って、出かける時間になったので、ママは三郎くんに「出かけるから、つみ木を片付けて」と言いました。すると、三郎くんは、「まだ遊ぶ! 片付けるの嫌だ!」と大声で叫んで、持っていた積木を投げました。
不穏な空気が漂いまくり! ここは難しいが、あえてノーヒントで、肯定的な表現を使って、簡潔に何をすべきかを三郎くんに伝えてみよう。