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前置胎盤とは? 症状やしてはいけないことって?

目次

・前置胎盤(ぜんちたいばん)とは
・前置胎盤は、いつからいつまでにかかりやすいの?
・前置胎盤の症状
・診断の仕方と、診断後の生活について
・普段から注意することとは
前置胎盤とは? 症状やしてはいけないことって?

© Monet - Fotolia.com


前置胎盤(ぜんちたいばん)とは

ママから赤ちゃんへ血液・酸素・栄養を送るための重要な組織が胎盤です。胎盤は、受精卵が子宮体部へ着床した後、ホルモンの働きかけにより妊娠16週ごろまでにかけて作られます。その際、通常より低い位置に胎盤が作られることを前置胎盤と言います。

前置胎盤は妊婦さん全体の約0.3~0.6%に発生すると言われ、胎盤そのものが子宮の出口(内子宮口)の一部または全体を覆ってしまう状態のことを指します。子宮出口がふさがれると赤ちゃんが産道に辿り着きづらく、自然分娩が難しくなります。そのため、前置胎盤の診断を下された妊婦さんの多くが帝王切開でのお産になると言われています。

前置胎盤の原因はまだ明らかになっていません。ただし流産や人工妊娠中絶、帝王切開などの子宮手術によって子宮の内膜に傷や炎症などの損傷がある場合、前置胎盤を引き起こしやすくなると考えられています。


また、高齢妊娠 、双子など多胎妊娠である妊婦にも全治胎盤が引き起こされやすい傾向がみられると言われます。さらに、喫煙もハイリスクです。受精卵着床時の喫煙だけでなく、過去の喫煙経験も、血流低下から子宮内膜萎縮につながり受精卵の正常な着床を妨げるため、前置胎盤の原因になる可能性は高いと指摘されています。

前置胎盤は、いつからいつまでにかかりやすいの?

前置胎盤は、お腹が張りやすくなる妊娠28週以降に判別しやすくなり、31週末までに診断がつくと言われています。胎盤自体は、それ以前の妊娠初期や中期であっても超音波検査で確認することができますが、子宮の増大や伸張によって位置が変化するために正確な診断はつきません。

例えば、妊娠早期に診断された場合でも、妊娠後期に至るまでに胎盤の位置が動く可能性があるため、前置胎盤でなくなる場合があるからです。そのため異変の兆候があったとしても、妊娠28週以前では“前置胎盤疑い”といった診断に留まることが多いでしょう。


前置胎盤の症状

前置胎盤は一般的には自覚がなく、症状も感じられないと言われています。しかし前置胎盤にはいくつかの区別があり、状態によって症状の度合いも変わります。

全前置胎盤(ぜんぜんちたいばん)
胎盤が完全に内子宮口を覆っており、お産時に大きなリスクがあると考えられます。

部分前置胎盤(ぶぶんぜんちたいばん)
胎盤が内子宮口の一部(2cm未満)を覆っている状態です。

辺縁前置胎盤(へんえんぜんちたいばん)
胎盤の端が内子宮口の辺縁(0cm未満)を覆っている状態です。

最もハイリスクである全前置胎盤では、腹痛の伴わない性器出血が徐々に増えたり、大量に出血したりといった症状が出る可能性があります。また、胎盤が子宮筋層に付着した癒着胎盤などの合併症を起こしている危険性もあるため、症状を感じた場合はすぐに健診医または分娩医を受診しましょう。


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