連載記事:食で心を育む
1日3食 食べることが体にいい理由(食で心を育む Vol.16)
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朝の脳はエネルギー不足
朝食を抜く人ほど、脳卒中を発症するリスクが高まる。先日、そんな研究結果が発表され、話題になりました。
これは、国立がん研究センターと大阪大学の研究チームによるものですが、脳卒中以外にも、「朝食を食べない」ことのリスクは、これまでもいろいろ指摘されてきました。
朝ごはんを抜くと、脳のエネルギーが不足して、集中力や記憶力の低下などにつながる…というのは、聞いたことがある方も多いですよね。脳のエネルギー源である「ブドウ糖」は、夜の間も消費されているので、朝起きたときには、脳はエネルギー不足の状態。そのため、朝ごはんでしっかり補給しないと、脳の働きもにぶり集中力がなくなったり、イライラしたりしてしまうそうです。
子どもたちは、これから脳も体もどんどん成長していく大切な時期。たくさん学び、元気にすこやかに育ってほしいものです。
そんな子どもたちには、なおさら、「朝ごはんを食べる習慣」はしっかり身につけてあげたいですね!
朝ごはんを食べる効果は、「勉強に集中できる!」というだけではありません。
しっかり噛んで食べることで、脳を刺激したり、胃腸を働かせたりして、体を目覚めさせる効果があります。また、体温を上げ、活動するためのエネルギーを摂取し、一日を元気に過ごすベースを作ってくれるのが「朝ごはん」なんですよ!
昼ごはん、夜ごはんの役割
つい抜いてしまうとか、朝から食欲がないという人も多いせいか、とかく、「朝ごはん」の大切さばかりが強調されがちですが、実は、「昼ごはん」にも「夜ごはん」にも、それぞれ重要な意味があります。
「昼ごはん」は、朝から食事の時間が空きすぎるのを防ぎ、1日を通してコンスタントに栄養補給をし、体力を維持するのに欠かせません。体温がもっとも高くなり、エネルギー消費の増える午後に向けて、しっかり活動できるエネルギーを摂取するためにも大切なのが昼ごはんです。
夜は、もう活動しないよね…と思われるかもしれませんが、寝ている間は、細胞の新陳代謝が行われます。
「夜ごはん」のは、この新陳代謝を促し、みずみずしい体を作るのを助けてくれます。また、細胞の修復を早めて、疲労回復などに効果を発揮してくれます。