連載記事:<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ
紅葉の季節を子どもと一緒に・・・紅葉と落ち葉の絵本<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ Vol.19
夏が開放的なら、秋は情緒的・感傷的な季節といえるでしょうか。はっきりとは分からなくても、子どもは暮らしの中のささいな変化で、季節を感じているものです。秋は緑から赤や黄色に色づく紅葉を鑑賞したり、舞い落ちた落ち葉を足でふみしめたり、目や音で楽しめる季節です。
今回は
絵本ナビ協力のもと、紅葉と落ち葉を題材にした絵本を集めてみましたのでご紹介しましょう。
ばけばけはっぱ
写真・文:藤本 ともひこ/出版社:ハッピーオウル社
「ばけばけはっぱ」(絵本ナビ紹介ページ)
手のひらと同じ形のもみじの葉、コロンと転がる木の実を「またあった!」とうれしそうに拾い集める子も多いですよね。
そんなお子さんにおすすめしたいたのがこちら。はっぱだらけに見えるのに、よーく目をこらすと落ち葉や木の実でつくられた動物が隠れてる!「ふーっとふいてみて」という言葉に「ふーっ」と息を吹きかける、かわいいわが子の仕草を見ることもできます。
「かくれんぼ」が大好きな子にもうれしい写真絵本は、工作のアイデアとしてもぜひ取り入れてみてくださいね。
さわさわもみじ
作:ひがし なおこ/絵:きうち たつろう/出版社:くもん出版
「さわさわもみじ」(絵本ナビ紹介ページ)
ダッフルコートとマフラーを身にまとう男の子。そのまわりを「さわんさわん」「さわさわ」と音を奏でる、色づいた葉っぱたち。
かわいい表情で和ませてくれる、たくさんのどんぐり。もうすぐ冬を感じさせる「ひゅるるるる」という冷たい風の音。まるで映画のような世界観がそこに広がっているように感じます。
けして多くはない文章と、色の鮮やかさをおさえた絵画のようなイラストが少しの切なさを感じさせる、印象的な季節のシリーズ絵本です。