明るくてちょっぴりあわてんぼうな小学5年生の女の子「リカちゃん」。2017年には誕生50周年を迎えます。“子どものころリカちゃんで遊んだ”というのは、日本の女の子の多くが持つ共通の思い出。タカラトミーのみなさんに、リカちゃんの歴史や開発への想いを聞きに行ってきました。
■背は1cm伸び、瞳のキラキラ感がアップ!リカちゃんの変遷
“日本の女の子のための日本の着せ替え人形”として、リカちゃんが誕生したのは1967年のこと。少女漫画の世界観を取りいれたかわいらしい顔立ち、小学5年生の女の子というプロフィールや家族構成をつけたことは、当時の人形としては画期的でした。
「当初の商品ターゲットはリカちゃんと同じ小学5年生くらい。お友だちのような存在になれたらと開発された、手の平サイズのお人形です」
そう話すのは、ご自身も子どものころリカちゃんで遊んだという広報課課長の村山麻衣子さんです。

村山麻衣子さん。ご自身が遊んだ4代目リカちゃんと一緒に。「実家できれいに残っていたのを、娘が生まれたタイミングで見つけて、手元に戻ってきてもらいました」
その後、1972年に2代目、1982年に3代目が登場し、現在のリカちゃんは1987年デビューの4代目。並べてみると、やっぱり少しずつ印象が違います。

左から初代、2代目、3代目、4代目。2代目はマグネットシューズに白いヘアピンが特徴。3代目からイヤリングなどをするように
瞳のなかのハイライトの数は、初代は1つですが、2代目以降は3つ。まつげの位置や本数も変わっています。さらに、鼻の向きや目の位置も時代とともに変化。3代目になるとやや丸顔になって、カールヘアがストレートヘアに。4代目では背が1cm伸びました。
■リカちゃんを振り返ればニッポンの歴史がわかる
リカちゃんは発売当初から、常にその時代の流行を取り入れてきました。
そのため、リカちゃんを振り返ると、流行ファッションから文化まで、当時の日本の様子がよくわかります。

当時の流行ファッションから文化までがわかる歴代リカちゃん。左写写真からは1960年代後半のミニスカートブームが見えてきます
「ファッションには1960年代後半にブームだったパンタロンやミニスカートが登場したこともあります。
また、ボーリングがブームだったときはボーリング場を作ったり、当時の最先端だったマンションをおうちとして販売したりもしました」(村山さん)

制服からもその時代のブームが分かるリカちゃんのファッション
ドレスやハウスだけでなく、家族像にも時代の価値観を反映。2014年にはリカちゃんのパパである香山ピエールさんが「イクメンオブ ザ イヤー 2014」(イクメンキャラクター部門)を受賞しました。なにより家族との時間を大切にして、子どもをお風呂に入れたり、料理、掃除をしたりと、子育てや家事にも積極的にかかわる姿をカタログや動画でみせてきたイクメンぶりが評価されたのです。
■リカちゃんのTwitterやInstagramも登場
電話をするとリカちゃんと話ができる「リカちゃんでんわ」は1968年に登場し、今もなお愛されています。これに加えて、2014年以降は公式Twitter(
@bonjour_licca)やInstagram(
@bonjour_licca)もスタート。相互コミュニケーションもできるようになりました。オシャレをして人気のスポットへ行ったり、いろいろな人との交流を楽しんだりしている様子が話題に。先日はなんとアメリカの人気シンガー、アリアナ・グランデさんのシングル「フォーカス」ミュージックビデオにも登場していました!
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