コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「おめでとう、ありがとう。1歳の誕生日」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.37
あけましておめでとうございます。2017年、みなさんはどんな1年にしたいですか? わたしは初心忘れべからず、子どもがうまれてきてくれたことに感謝し、今年も子育てに奮闘したいと思います。そこで、2017年最初の記事は息子が1歳のお誕生日を迎えた日のことを書こうと思います。
――今日は晴天。気持ちの良い青空が広がっている。今日は息子の1歳の誕生日。
わたしの身体に宿った小さな小さな命が、この世界に産声をあげてから1年。どんなことがあっただろう。子どもと共に成長した日々。わたしはきちんとした、母になれただろうか。
365日、仕事と並行して1日も休まず向き合ってきた、初めての育児。振り返ればいろんなことがあった。
どの瞬間も、決して忘れたくない。息子を初めて胸に抱いた時の温もりやふわふわのやわらかな産毛、あまいおっぱいの香り、小さな手足…そのどれもが愛おしく、もう懐かしく感じる。
分娩台の上で、20時間陣痛と戦ったこと。あの痛みは世界の終わりかと思うくらいの激痛だった。
何度も繰り返す終わりのないおしめ替え。おしっこを顔にひっかけられたこともあったっけ。沐浴に失敗して泣いたりもした。産後鬱も心身ともに辛かったな…。毎日の抱っこ、手首が腱鞘炎になりかけた。増える洗濯物、手間のかかる離乳食。夜中の授乳、寝不足の日々…。
こうして並べてみると、育児は歓びと苦労の連続で、想像以上に手がかかる。1日があっという間。日々、スピードは加速していく。それもそのはず、人のお世話を朝から晩までしていたら、時間の感じ方が変わってしまうのも無理はない。
けれど、わたしは息子が可愛くて、可愛くて仕方がない。朝起きると、わたしの顔を見てにっこり笑ってくれるのだ。何もしていないのに、嬉しそうにしている彼を見ていると、わたしまで笑顔になる。世界がどんな暗闇に包まれようと、この笑顔だけは守ってやりたい。
全力で、笑ったり、泣いたりするこの子を見ていると、どこまでも自由で、みずみずしくて、世界は夢や希望に溢れているなと思う。純粋無垢で、キラキラとした特別な存在。この笑顔は何にも代え難い。
どんなに眠い朝も、疲れて悲しい夜も、息子はわたしを見て、とびきりの笑顔を見せる。小さな手でわたしを抱きしめて「お母さん、だいじょうぶだよ」と声をかけるように。
産む前まで、知らなかった。子どもってすごい。子どもって素晴らしい。子どもは、人を幸せにする力を持っている。いつだってこの子がいると、わたしは笑っていられるのだった。