連載記事:<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ
親子でびっくり! 五感を刺激する「しかけ絵本」のすすめ<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ Vol.39
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絵本の中には読み手を驚かせる「しかけ」に凝った作品がたくさんあります。一見シンプルなようで精密に計算されたしかけの数々は「これってどうなってるの?」と大人もうならずにはいられません。今回は
絵本ナビ協力のもと、一風変わったおもしろい「しかけ絵本」を選んでみました。
不思議の国のアリス
作・絵:ロバート・サブダ/原作:ルイス・キャロル/訳:わく はじめ/出版社:大日本絵画
「不思議の国のアリス」(絵本ナビ紹介ページ)
「紙の魔術師」の異名をもつロバート・サブダが表現したのは「不思議の国のアリス」の世界。複雑なしかけが閉じた本にきちんとおさまる様子に目を疑います。外国らしい独特のイラストと迫力あるしかけに、大人のほうが夢中になること間違いなし! ファンタジーな夢のある一冊は子どもだけでなく自分、友人へのギフトにする人も多いようです。
オセアノ号、海へ!
作:アヌック・ボワロベールとルイ・リゴー/訳:松田 素子/出版社:アノニマ・スタジオ
「オセアノ号、海へ!」(絵本ナビ紹介ページ)
世界6カ国で翻訳されているこちらの絵本は海面に浮かぶ赤いオセアノ号とその下の深く、大きな海の中の世界が描かれています。本と垂直に海面が立ち上がるポップアップのしかけからは、海面からは想像できないことがたくさん起こっているようです。読み終われば帰ってきた冒険者のような気分に…!「自分の部屋があたたかく輝いて思えるような本を」という発行元アノニマ・スタジオさんからのメッセージにもほっこり。
パパ、お月さまとって!
作・絵:エリック・カール/訳:もり ひさし/出版社:偕成社
「パパ、お月さまとって!」(絵本ナビ紹介ページ)
ある晩、お月さまと遊びたくなったモニカは「パパ、お月さまとって!」とお願いします。長いはしごを高い山のてっぺんにたて、月へとのぼっていくパパ。モニカはお月さまと遊べたのでしょうか。横4ページ分のはしご、縦横4ページ分の大きなお月さまなど、子どもたちも歓声をあげる壮大なスケールのしかけ絵本です。「わが子のためならやってやるか!」と腰をあげる、パパの愛情も感じられる一冊です。