【実録PTA】PTA都市伝説を検証。役員1回は必須ってホント?

2017年5月16日 08:00
 

最近、メディアでも取り上げられる機会が多くなった「PTA問題」。4月の役員決めが終了し、ホッとしているママや暗たんたる気持ちのママ、意欲的に取り組もうとがんばっているママも多いのでは。そしてこれから小学校にあがるお子さんをお持ちのママにとっては、戦々恐々の問題。

そこで実際にPTA役員になったことがある筆者が体験したリアルボイスをお伝えしたいと思います。こちらで紹介する内容は、わたしが体験したもので、学校によって、PTAによって、そして年度によっても異なってきます。

目次

・PTAは全員参加!? まったくもって任意団体じゃなかった!
・PTA都市伝説1. 役員は絶対逃れられないのか?
・PTA都市伝説2. PTA役員は低学年が楽
・PTAの最大の問題点とは
・委員会を効率よく進める方法があった!

© BlueBeans - Fotolia.com


■PTAは全員参加!? まったくもって任意団体じゃなかった!

メディアでもよく取り上げられるようになり、徐々に認知が高まりつつある「PTAは任意加入団体」であり、「強制加入団体ではない」ということ。普通の団体組織であれば、「加入」か「非加入」への参加意思を決めることができるはずなのですが…。

PTAは全員参加です。6年間で必ず1回は役員を担っていただきます」

これはわたしの子どもが通う学校で、PTA役員決めの際に前年度役員から最初に言われた言葉です。任意加入団体であることがホットな話題となっているいま、どういった説明がされるか興味持っていたのですが、昨年とまったく変わらない言葉でした。

またわたしの子どもが通う学校では、加入・非加入についての意思確認は行われていません。どれだけ世間をにぎわそうと、実際のPTAはこうして粛々と進められちゃっているのが現実。

もちろん、このように説明されたときに異議があれば手を挙げればいいこと。もしくは、PTA総会に参加して発言すればいい。それはわかっていても、実行できる自信はやはりありません。

■PTA都市伝説1. 役員は絶対逃れられないのか?

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「PTA役員は、小学校6年間のあいだ、1回は必ずなるもの」。こんな都市伝説ありませんか?

学校によって、「PTA役員を小学校6年間の中で何回やらなければいけないのか」ということは、異なっていると思います。ちなみにうちの学校では、「3回やらなければ、PTA役員決めからは逃れられない」という都市伝説が。6年間の小学校生活のうち半分の3年間もPTAに時間をささげなければいけないなんて、最初聞いたときはかなりショックでした。

今回、6年生の子どもがいるママに小学校最後の役員決めの実態を教えてもらいました。はたして、1回も役員にならないとどうなるのか…。

結果は、1回も役員になったことがない人と1回しか役員になったことがない人は、全員役員に決まったそうです。

そう! うわさは本当でした。そして2回の人は、抽選。ただし個人の事情(働いている、子どもが小さい、介護しているなど)を鑑みた役員選びだったそうで、1回もやらなかったから、作業量が多い大変な委員になるということはなかったということです。

■PTA都市伝説2. PTA役員は低学年が楽

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そしてまことしなやかに流れるもうひとつの都市伝説。「6年生で"卒対"にならないために、低学年で委員をやった方が楽」。"卒対"とは、卒業対策委員会のこと。実際にどんなことを行い、どれだけ大変かはいまもってわたしも未知数。

ただ保育園で卒対委員さんの仕事ぶりを間近でみて思ったのは、「絶対わたしにはムリ!」ということ。保育園と小学校を同一視はできないのはあたり前ですが、その膨大な作業量ときめ細やかな対応に、本当に委員になった方に感謝しました。

このため低学年のあいだは、むしろPTA役員決めはすんなり決まるというか、立候補だらけで激戦様相。なかには「去年、(きょうだいのときに)同じ役員をやったので、引継ぎも大変ですからわたしがまたやりますね~」なんて、ラクといわれる役員を堂々ゲットしちゃうつわものママも。「引継ぎなんて言い出したら、役員の交代できないじゃん!」なんて頭の中で起こる異論反論を笑顔でカバーしながら席に座り続けます。

さらには同じ園出身でクラスに圧倒的人数をほこるママさん集団から「委員長はわたしと、Aさんで行います。いいですよね?」などと仕切られてしまう始末。しかも集団で「賛成でーす!」と押し切られ、拍手されてしまうと、やっぱり無言の笑顔になるしかありません。そう、役員決めは、熾烈(しれつ)な戦いだったのです。

■PTAの最大の問題点とは

© nattanan - Fotolia.com


わたしは、これまで2回PTAの役員を行っています。そのうちの1回は、本当に大変でした。たとえばこんな感じ。
<実際にやってみてわかった大変だったこと>
・委員会で配布される紙を委員長が延々と読むことに時間を費やす
・担当の振り分けをひとりずつボードに縦一列に並んで書いていく
・企画書の提出もひとりずつ委員長に呼ばれて確認していく

このように委員会では、大病院並みの待ち時間を覚悟するしかないのです。ほかにも役員から電話が入る内容が、「これはどうして学校の資材を利用しないの?」というもの。だったら学校にどんな資材があるか一覧を出してくれればいいだけなのでは? という心の声を封印することに苦心しました。

そうPTA役員でよく言われる最大の問題点は、「時間=タダ」という考え。だから委員会でどれだけ時間が費やされても、あまり気にしないのだろうと思います。この委員会の最後に、指示されてもいない「委員会における提案書(担当決め、企画書フォーマットの提示、必要資料の提示)」を提出したことが唯一のわたしの良心でした。

もし勇気があれば、もし改革の旗印になる気概があれば、こんな風に心の中で文句だけ言って終わりにはしないのだろうと思うと、一番弱いのは自分ですね。

■委員会を効率よく進める方法があった!

2回目の委員は、1回目に行った委員会とはかなり趣が異なりました。というのは、まずその委員全員のメールアドレスを共有することから始まったのです。これによって次のように進められていきました。
<インターネットを使った委員会>
・担当決めは、各自メールで委員長に連絡
・制作する内容は、LINEを使って書記に依頼
・制作物は、クラウドを使って共有サーバーに保存

メールアドレスについては、全員持っていたため問題は起こらず。制作物などを担当するのは、PC知識がある人を最初から人選したためこちらも問題なし。またPCを利用できない人のためにも、学校に設置してある共有のクラス別配布資料保管ボックスに入れることで、対応していくことに。

これは前年度役員がこういった手順を取り入れ、さらに新しく委員長になった人が、インターネット環境に強かったことから、対応のさらなる迅速化が進められました。

スピードアップが1回目と格段の差だったことはいうまでもありません。もちろんまだまだネット弱者である人への配慮は必要となってきます。でも効率化することを検討すれば、ネットが利用できない人への対応案も生まれてきます。

「PTA存在意義」については、いろいろと議論されており、賛成、反対意見も多く見かけます。PTAが子どものための組織であるかもしれませんが、活動の主体はママ。そこで、少しでも「PTAって実際こんな感じ」が伝わればいいなと思い記事を書かせていただきました。

「PTAは怖い」。これは現時点での私の正直な感想です。でも少しずつですが、変わる兆しもみえてきていると思います。




文/諏訪 真琴

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