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「子どもの可能性を広げてあげたい」「園や学校以外の居場所を作ってあげたい」など、習い事を始めるきっかけはさまざま。でも、限られた時間とお金を使ってどんな習い事をしたらいいのか、子どもが「やめたい」と言ったらどう対応したらいいのかなど、悩みはつきません。そこで、幼児〜小学校高学年の子どもを持つ5人のママが集まって座談会を開催! 習い事をさせて良かったことや後悔していることなど、ホンネをざっくばらんに話してもらいました。
座談会出席者
Aさん:12歳と8歳、2人姉妹の母。「人生の幅が広がる」「仲間ができる」などの理由で、習い事には積極的。ダンス、水泳、テニス、ピアノ、バスケットボールなど、姉妹を同じ習い事に通わせている。
Bさん:10歳のひとり娘を持つ。3歳から習っているバレエにはまり、バレリーナを目指して親子でハードな日々。
一方で3歳から始めた絵画工作、4歳から始めたピアノも継続中。
Cさん:8歳長女、4歳長男の母。長女は4歳から英語、5歳から水泳、7歳からそろばんを習っている。長男にはこれからスポーツ系の習い事をさせる予定。
Dさん:10歳長女、7歳長男、3歳次女と3人の子どもがいるが、習い事に通っているのは長女のみ(6歳から絵画工作、7歳から学研)。長男は「友達と公園で遊ぶことが一番楽しい」という気持ちを尊重して、今も習い事なし。
Eさん:8歳長女、 4歳長男の母。長女は3〜4歳に水泳、5〜6歳にダンス・演劇・歌、6〜7歳に水泳と1年単位で習い事を転々としている。
現在は7歳から始めたアトリエ教室とテニススクールを継続中。
■今も昔も変わらず、習い事の鉄板は水泳とピアノ!
——私の周囲でも水泳とピアノを習っているお子さんが多いんですが、やはり人気なんですね。
Aさん:うちの姉妹も両方やっていますよ。水泳は水遊びを楽しむためにも、
生き抜く力をつけるためにも必要だと思い、私が強く勧めました。ピアノも自分がやっていて、「音楽は人生を豊かにする」と実感しているので、娘たちにも習わせています。
Bさん:私もピアノが大好きなので、
「一緒に弾けたらいいな」と娘にも習わせています。水泳はまったく興味がなかったんですが、ママ友に誘われて何となく始めたら、
意外に良かった!体が丈夫になり、病気をほとんどしなくなりました。
Cさん:水泳はうちも5歳からやっていますが、きっかけは
小学校の水泳授業を見学したことです。
教えるスピードが遅く、「これではとても泳げるようにならない」と思ったんです。もともと海やプールが好きだった、というのもありますね。
——お話を聞いていると、うちの5歳息子がまだ泳げないことが不安になってきました。体験レッスンに連れて行こうとしても「絶対いや!」と拒否されてしまう。もっと小さい頃から習わせておけばよかったと、後悔しています。
Dさん:でも、習っていない子もたくさんいるのでそんなに心配はいらないですよ。うちの長男も泳ぐのが好きだからと体験レッスンに連れて行ったんですが、「教えられたり競争したりするのは
嫌い!」と入会すらしませんでした。小学校に入ってから「泳げないとマズイ」と気がついて、
自分から習いたいと言う子もいるみたいですし、焦らなくていいと思います。
Bさん:そうそう、無理させる必要はまったくないですよね。うちも私の趣味で和太鼓の体験レッスンに連れて行ったんですが、
まるで興味なし(笑)。一方で、3歳から親子で通っていたバレエには私よりも
娘のほうがハマってしまい、もう大変です。
週4回レッスンに通っていて、完全にバレエ中心の生活です。バレエは衣装代やワークショップなど本当にお金がかかるので、家族での旅行や遊びは諦めないといけない。娘や夫と何度も話し合いをしましたが、娘の
意思が固いので、今はバレエにすべてを注ぎ込んでいます。
——Bさんの娘さんはプロを目指しているんですよね。もしプロになれなかったら、これまでのお金と時間がもったいない、という気持ちはないのでしょうか?
Bさん:
上には上がいますから、正直プロになるのは難しいと分かっています。
でも、目標に向かって必死で頑張ったことは娘の心に一生残りますよね。私自身、子どもの頃にピアノや乗馬が大好きだったんですが、その時のことを
思い出すだけで幸せな気分になります。娘にもそんな思い出ができるのであれば、後悔はありません。
Cさん:それだけ夢中になれるのは、すごいことですよね。うちはまだそこまでのものは見つかっていないんですが、学校以外に仲のいい友達ができるだけでも、意味があると思います。成功したり失敗したりするなかで、達成感や挫折を味わえるのも、
学校では味わえない経験です。
Aさん:ピアノの発表会で演奏すると度胸がつきますし、学校で伴奏を任せられると
自信もつく。自分の世界が広がるし、好きな事や趣味が見つかるきっかけになると思いますね。
Dさん:うちの娘は絵画工作を習っているんですが、区のコンクールで毎年入選していることが自信になっているようです。勉強が苦手な分、ほかのことで
評価されるのは、親としてもありがたい。好きなことを思う存分やることができ、息抜きやストレス発散になっていると感じています。