かわいい名前をつけてあげたい女の子の名付け。生まれてくる前から「どんな名前がいいかな?」とあれこれ考えるものですよね。そんな女の子の名前は今何が人気なのでしょう。近頃では、キラキラネームのような個性が光る名前も注目を集めていますが、日本的な美しさが映える古風な名前も人気のようですよ。ランキング結果と8つの名付けのポイントをチェックして、わが子の名前を考えましょう!
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■女の子の名前ランキング【2017〜2018年】
今のはやりに乗るのも乗らないのも自由ですが、まずは2017〜2018年の女の子の名前ランキングを見て、「わが子にはどんな名前をつけよう…」とイメージを膨らませてみましょう。
▼明治安田生命『名前(漢字)ランキング』
明治安田生命では、毎年個人保険や個人年金保険の加入者約1,251万件を調査し、子どもの名前ランキングを発表しています。2017年9月までの加入者までを対象とした2017年版は、男の子8,300人、女の子8,030人の名前からランキングを作成しています。
1位 結菜
1位 咲良
3位 陽葵
4位 莉子
5位 芽依
6位 さくら
6位 結衣
6位 杏
9位 結愛
9位 凜
11位 紬
12位 陽菜
12位 あかり
14位 葵
14位 凛
16位 花
17位 美月
18位 杏奈
18位 澪
20位 結月
(20位以下省略)
「結ぶ」の文字が多く使われていたり、「凛」と「凜」など漢字へのこだわりも見られますね。「さくら」や「葵」といった、和の雰囲気がある古風な名前もランクインしています。
▼明治安田生命『名前(読み方)ランキング』
同じ明治安田生命の調査では読み方のランキングも発表されています。
1位 サクラ
2位 ユイ
3位 アカリ
4位 メイ
5位 ハナ
5位 サナ
7位 リオ
8位 ヒマリ
9位 コハル
10位 アオイ
11位 ホノカ
12位 リコ
13位 ミオ
14位 サキ
15位 ミユ
16位 イチカ
17位 リン
18位 エマ
19位 ツムギ
20位 ユイナ
(20位以下省略)
二文字の読み方が11、三文字の読み方が9と、文字数での差はほとんどありません。名前の漢字ランキングからイメージする読み方も多くランクインしていますね。
▼リクスタの『2017〜2018年女の子の名前ランキング』
スマホ向けアプリ『赤ちゃん名づけ』を提供するリクスタより、同社が行っている調査のなかから、2017年2月〜2018年1月にアクセスの多かった女の子の名前ランキングをご紹介します。
1位 希心(のぞみ、など)
2位 心桜(こころ、など)
3位 咲花(えみか、など)
4位 紬(つむぎ)
5位 千愛(ちな、など)
6位 澪(みお、など)
7位 心陽(こはる、など)
8位 栞奈(かんな)
9位 恵(けい、など)
10位 凛(りん、など)
11位 凜(りん、など)
12位 奏音(かのん、など)
13位 結音(ゆいね、など)
14位 唯愛(ちな、など)
15位 麻衣(まい)
16位 陽葵(ひまり、など)
17位 桜咲(さくら、など)
18位 碧莉(みどり、など)
19位 文子(ふみこ、など)
20位 美波(みなみ、など)
(20位以下省略)
こちらは実際に名付けた名前ではなく、検索結果のみのランキングではありますが、明治安田生命のランキング結果と同じ名前も出ているので、名付けの参考になりそうですね。
▼古風な名前も人気再来!? ランキング結果から見えてくる”今”の傾向とは?
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ランキング結果を並べてみると、「結」「紬」といった人と人との結びつきやつながりを感じられるものや、「サクラ」「葵」などの花の名前に由来するものが多く見られます。
中には、「文子」「恵」など昔から使われている名前も見られ、古風と言われる名前も人気が高まりそうです。
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■名付けの日? お七夜って何?
名付けの日として“お七夜”という言葉を聞いたことはありませんか? 日本には昔から生まれた日を1日目として、7日目に名前を付けるという儀式を行う風習があり、今もその習わしにのっとって、生まれてから7日目のお七夜に名付けをすることがあります。
お七夜の由来は諸説ありますが、古くは子どもが生まれて9日目までの奇数日にお祝いをしていたところから、江戸時代に将軍家でお七夜に命名の儀を執り行っていたのが庶民にも広まったのがはじまりとされています。
現代ではお七夜に、命名書=子どもの名前を書いた和紙などをベビーベッドに貼ってお祝いするなどの方法で儀式を行うケースが多いようです。
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■女の子の名前はどう決めたらいいの?
▼そもそも名付けはどのタイミングでしたらいいの?
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名付けのタイミングは、「これ」と決められたものはありません。おなかの中にいるときに決めてしまってもいいですし、生まれてきた顔を見てから決めるのでも問題ありません。
お七夜の儀式を執り行う場合でも、名前を発表するのがその日になるだけで事前に名前は決めておくことのほうが多いでしょう。
ただし、生後14日以内(生まれた日を1日目とする)に最寄りの自治体に出生届けを出さなかえればなりません。その日までには決めないといけないため、悩めるのは生まれてから14日までであることは忘れずに、できれば余裕をもって出生届を出せるように決めていきたいですね。
▼画数で判断したほうがいいの?
名付けの際に悩むことのひとつが画数などで判断する姓名診断をするかどうか。さまざまな姓名診断の本やサイトがあるので、いくつも見てすべてで「よし」とされる名前にしたほうがいいのでは…、とあれこれチェックしがちですよね。
でも、本やサイトによって書かれている内容が違うことも多いものです。
何を信じるのか軸となるものを決めて、その本やサイト以外は見ずに決めるのがオススメです。
【ママコラム】
わが家でも一番上の子のときにはいくつものサイトを見てみましたが、そのほとんどがマイナスのことしか書かれておらず「もうこの名前は諦めたほうがいいのでは…」と悩みました。
唯一、いいことが書かれていたサイトをなんとか発見し、それだけを信じて名付けをしましたよ。
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▼結婚して名字が変わることも意識すべき?
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女の子の場合気になるのが、結婚して名字が変わったときのことまで考えたほうがいのでは? ということ。夫婦別姓や婿養子など選択肢はさまざまありますが、やはりまだ結婚したら女性が姓を変えるのが一般的です。
どこまで意識するかは、ママとパパとが話し合って決めるのが一番ですが、「その子がどんな名字の方と結婚するか」はわからないものです。
「結婚したら有名な女優さんと同じ姓名になった」「結婚後、名前のゴロがちょっとおもしろくなった」というのは周りでもよく耳にする話ですよね。あまり結婚後のことまで考えすぎて煮詰まってしまうようなら、名前自体に思いを込めることを優先してあげるのがオススメです。
■【女の子の名前】かっこいい! 漢字一文字の名前
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凛/凜(りん)、椿(つばき)、葵(あおい)、悠/遥(はるか、など)、鈴(すず/りんなど)、要(かなめ)、史(ふみ)、南(みなみ)、陽(はる/あきら/ひなた、など)、翠(みどり/あきら、など)、蓮(れん)、音(おと)、彩(あや/いろは、など) など
文字が持つ美しさが映える漢字一文字の名前は、古風でありながらも現代的な雰囲気が漂います。
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■【女の子の名前】女の子らしい響きが多い漢字二文字の名前
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花奈(はな)、香菜(かな)、優衣(ゆい)、芽依(めい)、美緒(みお)、咲希(さき)、沙南(さな)、梨央(りお)、沙羅(さら)、夏帆(かほ)、音羽(おとは)、詩音(しおん)、琴子(ことこ)、花乃(かの)、彩香(あやか、さやか)、樹里(じゅり)七海(ななみ)、菜月(なつき)、陽菜(はるな)、紗衣(さえ)、和子(わこ)、志保(しほ)、菜穂(なほ) など
「琴子(ことこ)」や「和子(わこ)」といった名前は、個性的な名前が多い近年において、特に古風でかわいらしさが際立つ名前でもあります。
■【女の子の名前】いつの時代も人気の漢字三文字の名前
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夏菜子(かなこ)、菜津子(なつこ)、花乃葉(かのは)、千沙都(ちさと)、紗絵子(さえこ)、桂里奈(かりな)、麻里奈(まりな)、由香里(ゆかり)、和歌子(わかこ)、明日香(あすか)、優樹菜(ゆきな)、有希子(ゆきこ) など
安定感のある人気を誇る漢字三文字の名前は、古風で親しみやすいのが魅力ですね。
■【女の子の名前】”今”だからこそ映える古風なイメージの名前
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五月(さつき)、千代乃(ちよの)、櫻子(さくらこ)、恵(めぐみ)、都/京(みやこ)、文子(ふみこ/あやこ)、色葉(いろは)、歌子(うたこ)、雅(みやび)、瑠璃子(るりこ)、桃子(ももこ)、美樹(みき)、美穂(みほ)、小梅(こうめ) など
品を感じる古風な名前は、あらためて人気を集めている名前でもあります。
■【女の子の名前】外国でも通用する名前の読み方
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あん、じゅん、りな、さくら、なな、めい、なおみ、あい、けい、しょう、めぐ、れい、りさ、えり、さら、えま、ひろ、はな、れな、えみり など
最近では、「海外でもなじみやすい」という基準で名前を決めるママ・パパも増えているようです。発音しやすく、覚えやすいのが魅力ですね。
■【女の子の名前】かわいい花の名前
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菫(すみれ)、椿(つばき)、桜/さくら(さくら)、椛(もみじ)、菖蒲/菖(あやめ)蘭(らん)、百合(ゆり)、桃(もも) など
花の名前は、字面も響きも美しく、古風で品のある雰囲気が漂います。年齢を重ねて、ますます魅力が増す深みのある名前でもあります。
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■【女の子の名前】ナチュラル派におすすめの自然を取り入れた名前
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空(そら)、雫(しずく)、樹(いつき)、柚(ゆず)、凪(なぎ)、渚(なぎざ/なぎ)、波(なみ)、苗(なえ)、海(うみ)、実(みのり)、雪(ゆき)、胡桃(くるみ)、柚月(ゆづき) など
ナチュラル派におすすめの爽やかなイメージの名前。夏生まれには、「波(なみ)」、冬生まれには「雪(ゆき)」といった具合に、季節感を名前に込めてみるのも素敵ですね。
■名付けのときに気をつけたい8つのポイント
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名付けのときに気をつけておきたいポイントは、名付け前と候補がいくつか挙がってきたときにチェックして名前を決定するようにしましょう。
▼ポイント1:名前は一生もの
当たり前のことですが、名前は一生ものです。基本的には名付けた名前を一生使うことになります。そのことを事前に深く考えてから名前をつけるようにしましょう。
子どもはいつまでも小さいわけではありません。むしろ子どもでいる時期は人生のほんの短い間だけ。社会に出るようになってからのことやおばあちゃんになってからも使うことまで考えて名付けるのがオススメです。
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▼ポイント2:名前に使える漢字は決められている
実は、名前に使える漢字は決まりがあり、使えない漢字も多くあります。
法律によって定められた子どもの名前に使える漢字は、常用漢字表と人名用漢字表に含まれているものだけ。「こだわって名付けた漢字が出生届を出してみたら使えない漢字だった…」ということもよく起こります。
できれば出生届を出す前に、一度確認をしておくと安心して提出ができますよ。
▼ポイント3:名字と組み合わせたときにバランスが悪くないか
名前を考えるときには、名字との組み合わせもしっかりチェックしておきたいところです。名前に意識が集中していると名字と組み合わせたときに名前にもたせていたイメージと離れてしまう、ということも。
名字にピッタリ合う名前にこだわりすぎる必要はありませんが、複数候補が出た時点で名字と組み合わせてみてイメージに合うものを選ぶ方法もオススメです。
▼ポイント4:読み方によってからかわれてしまう名前になっていないか
名前に使う漢字は、音読み・訓読みによって読み方が変わるものもたくさんあります。
カワイイ名前だと思って組み合わせた漢字を音読み・訓読みそれぞれで見てみて、読み方によってはからかわれてしまうような名前になっていないかを確認しておきましょう。
子どもは小学生以上になって漢字を習いだすと、音読みも訓読みもどちらも習うようになります。一般的には訓読みしかしない漢字で音読みでの読み方もあるもののあまり使われないというケースでは、大人がイメージで確認するだけでは見落としてしまうことも。
あるとき、子どもが学校で習ってきた音読みの読み方でハッ! と気がついたとしてもカンタンには名前は変えられません。からかわれるのは一時的だとしても子どもの心が傷つきそうなことはできるだけ避けておきたいですよね。読み方は一通り確認しておくのと安心です。
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▼ポイント5:身近な人と読み方、漢字がかぶっていないか
できれば、身近な人とは読み方や漢字などはかぶらないほうがベターです。特に読み方がかぶると、「どっちを呼んだの?」と混乱しやくなってしまいます。
ただ、同じ名前や読み方にしてはいけないというルールはないため、あえてかぶせていたり、少し遠い存在だからかぶっていてもOK、と思えたりするなら問題ありません。
また、ママやパパ、おじいちゃんおばあちゃんから一文字もらって名付ける、などもステキな方法ですよね。どこまでを譲り受けていくのか、夫婦でよく話し合って決めるようにしましょう。
▼ポイント6:パソコンで表示しにくい文字だと苦労するかも?
現在では、さまざまな書類がパソコンで作成されています。基本的に、法律で定められている漢字であれば表示が可能なケースも多いですが、読み方によってはなかなか表示されなかったり、登録が必要だったりすることも。子どもが大きくなってきたときに「私の名前はすぐに表示されない」と書類づくりなどで苦労する可能性も…。
登録さえしてしまえば問題ないですし、気にしすぎる必要はありませんが、どっちにしよう…と迷ったときには「表示されやすいほうを選ぶ」、または「他の人とかぶらなそうなほうを選ぶ」、など方針によって決めていくようにしましょう。
▼ポイント7:大きくなったときに由来を説明できるものだと◎
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小学生になると、名前の由来を聞いてくることが宿題として出されることがあります。そのときに、「こんな意味があるんだよ」「こう願って名付けたんだよ」と由来を説明できると、子どもも自分の名前に愛着をもてるようになるかもしれません。
半分成人式といって10歳になったときに“名前の由来を聞いてくる”“小さいときに使っていたものを持ってくる”などを発表する場が設けられている学校も多くあります。胸を張って発表している成長したわが子を見る場面を想像するだけでも、ぐっとくるものがありますよね。
「こう思ってつけたんだよ」などのカンタンな由来で十分なので、何か伝えられるように考えていきましょう。
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▼ポイント8:ママとパパが愛着をもてる名前ならOK
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ここまで7つのポイントをお伝えしてきましたが、ママとパパが愛着をもてる名前なら、それが一番です。ママとパパが愛着をもって、日々たくさん呼んであげることが子どもの安心感を育てます。
あれこれ考えすぎて煮詰まってしまったときには原点に戻って、ママとパパが愛着をもてる名前かどうか、を考えるようにしましょう。
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■まとめ
名前は一生を左右する大事なママとパパからの贈り物です。女の子の名前で悩んだら、さまざまな情報を元に、自分たちが愛着をもって呼べる名前を考えていくようにしましょう。
悩んだ時間もあとから振り返ると、とても大事な思い出になります。楽しみながら名前を考えるようにしてくださいね。
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