「1日5分、タオル1枚」たったこれだけ産後ママのセルフケア【ママの心が軽くなる「助産師さんの子育てヒント」 第3回】
小さなママ・コミュニティの大事さをうかがった第1回、情報に振り回され過ぎない子育てをうかがった第2回に続き、最終回は育児に忙しいお母さんが無理なくできて、自分を癒せるセルフケアについてうかがいました。
お話をうかがったのは…大坪三保子先生(たらちね助産院院長)
久留米大学看護専門学校、熊本大学医療技術専門短期大学助産学科卒業。たらちね助産院院長、助産師・看護師。子育て支援グループamigo顧問。母と子のウェルネス研究会幹事。『はじめてのベビーマッサージ』(保健同人社)、『安産のための体と心をつくるHappyマタニティ・ヨガDVD付』『キレイで元気なママになるHappy産後ヨガDVD付』(共に高橋書店)など著書多数。
・たらちね助産院
■育児のコリ・ストレス・緊張「タオル1枚でときほぐす」
マタニティ、産後ヨガクラスを長年開催している大坪先生。
大坪三保子先生(以下大坪先生):お母さんたちにはよく「脈をとってみましょう」と言っています。ちょっとやってみましょうか? 左手首の親指側に右手の人差し指、中指、薬指3本を置いて、自分の脈を感じてみてください。自分の脈を感じているときって呼吸はどうなりますか? 吸う息と吐く息、どちらを意識するようになりますか?
目を閉じて自分の脈を感じてみる
──ゆっくりになりますね。そして特に吐く息を意識しているように思います。
大坪先生:そうですね。脈をとるというのは、自分の身体を感じようとしていることなんですけど、呼吸がゆっくりになります。そして、呼吸がゆっくりになると、自分の身体や心を感じて穏やかな気持ちになります。
そうすると、「自分自身の身体と心の穏やかな状態のなかで、生きるための判断ができるようになる」という自分の芯の部分とつながれる感覚が芽生えると言われています。ヨガでは、それを理知と呼んでいるそうです。
──久しぶりに自分の脈を感じました。自分の体を感じることで、わかることがあるんですね。
大坪先生:日々の生活で、自分が「ここにある」という感覚になるのはなかなか難しいと思うのですが、そういう感覚になるために、ヨガではポーズをとったり瞑想をしたりしますよね。
瞑想すると呼吸がゆっくりになって、自分の心を止めることはできないんですけど、穏やかになる。そうすると、自分が今なすべきこと、なさざるべきことが見えてくると言われています。
そのために脈をとることをご紹介しましたが、それ以外に少し感じにくいところを感じてみる方法もあります。
必要なのはどこにでもあるタオル1枚
──フェイスタオルを使うんですね。
大坪先生:例えば、背中ってふだん、あまり感じないですよね。ちょっと仰向けになって、肩甲骨のあたりにタオルを入れるんです。肩甲骨の下に入れると胸が広がるので、授乳や日常の作業で前かがみになりがちな方にいいですよ。
ちょっとタオルを置いただけで体の感覚が変わりませんか?
縮こまりがちな胸がひらくので、首や肩のコリに悩むママにもおすすめ
──タオルを置いた部分を意識しますね。そして、なんだか眠くなりました。
大坪先生:あとは、正座をしてみてください。
正座をして頭にタオルを乗せるだけで、姿勢も自然にしゃきっとなる
──タオル一枚で、できるのがいいですね。
大坪先生:妊婦さんにもするんですけれど、足首の下に置いたり、おなかの緊張をとりたい方は膝下に置いてもいいと思います。腱鞘炎になっている方は、ひじの下に入れるとすごく楽になります。
ふだん、よく使っている関節のところに置くのがいいと思います。関節って筋肉がついているところとついていないところの接点なので、重力の影響を受けているところにタオルをあてがってあげるんですね。
腱鞘炎の人にはひじの下にタオルを置くのがおすすめ
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