■「しつけがなっていない」外出先の忘れられない言葉
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SNSやネットで、子どもが泣いてしまったときに周囲の人に言われた言葉に傷ついたママのエピソードを目にすることがあります。実際、今回のアンケートでも、そんな悲しい体験談も寄せられました。
子どもに泣かれるだけでもつらい。焦っているなか、見ず知らずの方の態度によってさらに傷つき、子どもとの外出がトラウマになってしまうママもいるようです。
次女妊娠中に、ドラッグストアで長女(当時3歳)が座り込んで泣いていました。年配の女性が足を止め娘に、「あらら? 泣いちゃって。恥ずかしいからやめなさい。恥ずかしいことなのよ」と娘に話しかけてきました。
「恥ずかしい」のフレーズを何度も何度も言ってくる女性に対して、何も言い返せない自分が悔しかったです。
自閉症の次男が3歳~5歳の間はよく外出先でパニックを起こし大泣きしました。かまうと余計にパニックになり、泣いてしまうので見守るしかなかったのですが…。「うるさい」、「母親のくせに泣き止ませられないのか!」、「しつけがなってない」などの言葉を浴びせられ、本当につらい日々で出かけることが恐怖になりました。
もしかしたら周囲は泣いている赤ちゃんや泣いている子どもをかわいそうに思って、声をかけてくれているかもしれません。また「赤ちゃんはあやしたり、抱っこしたりすれば泣き止むもの」と思っている人や、じつは障害を抱えてるけれど見ただけではわからず家族しかそれを理解できていない幼児の場合、泣き止ますことができないパパママに対してあまり良い感情を持たないのかもしれませんね。
乳幼児期の子どもによっては、相手をしたり、抱っこしたりすればするほど、大泣きしてしまうということがあまり世間に知られていないようにも感じます。ただ、正直子どもを持つまで知らなかった人も多いのではないでしょうか。
■周りの人に助けられた…あったかエピソード
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逆に、周囲の人の行動や言葉で、
「ママの気持ちが軽くなった」「子どもが泣き止んだ」というような、あたたかいエピソードも多数集まりました。
電車の中で、疲れて泣き出してしまった娘。私の慌てる気持ちが伝わるのか、抱っこしようがおやつをあげようが泣き止みませんでした。そんなとき、近くにいた女子高生が持っていた問題集を使って、「いないいないばぁ」をしてあやしてくれたのです。娘は次第に落ち着いて、最後にはケラケラ笑っていました。女子高生も終始「かわいい!」とニコニコ相手してくれて本当にうれしかったです。
海外在住、海外での出産をしました。子どもが6ヶ月のときに日本に一時帰国しなければならなくなり、夫は仕事のため私
1人で飛行機で連れて帰ることになりました。
最初は順調に寝てくれていましたが、やはりなれないバシネットで泣き出してしまいました。機内は消灯、そしてみんな就寝中。パニックになりそうなところで、隣に座っていた年配の日本人女性が優しい声をかけてくださり、しかも子どもを抱っこして寝かしつけてくださいました。機内食の時間には抱っこして、私に「ゆっくり食べなさい」と言ってくださり…。
涙が出ました。
■過去のつらい経験から生まれる気持ち
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子どもに泣かれてしまうと、泣き止ませられない自分が情けなくなったり、その日のスケジュールが崩れてしまったり、ママは本当に落ち込むと思います。
でも、そんなときに
居合わせた人の行動や発言ひとつで、そんなママの気持ちも大きく変わってくるように思います。子どもが小さいときにそのような経験をしたママには、こんな思いが生まれているようです。
泣くだけでなく、抱っこもされないわ、強制抱っこしたら暴れるわ。という感じで、手に負えない時期がありました。買い物カートにも乗ってくれない、暴れる、強制抱っことなり、買いたいものは買えずにあきらめて会計に行く日々でした。
だから、小さいお子さん連れてお買い物してる方を見ると、「困っていないかな?」とつい見ちゃいます。手助けできることがあれば、お手伝いしたいです。
ご飯屋さんで泣かれてしまうと、パパはイライラ、ママは泣きたくなりました。たまに外食したいなと思って行ったのに! いまでは思い出になったので、同じ方を見かけたら優しさ全開になりたいです!