コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「男の子の理想的な髪型とは? 自宅ヘアカットでまさかの失敗」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.54
■子どもの断髪式直前、「まさか」の出来事が!
産まれて間もない頃、あまりにも毛が薄いのでこのまま大人になるまで薄いままだったらどうしたものか…。そんなことを想像したりもした。
とにかく、いまのいままで髪に対する執着が強すぎてヘアカットをしばらく怠っていた。
「断髪式はいつにしようか…」
ぼんやり考えながら近所を散歩していると、びっくり!
道端に“ご自由にどうぞ”と書かれたBOXが設置されていて、なかに子ども用のヘアカット用のケープが入っていた。しかも、未使用に近い美品。
どうやら家の建て直しをするタイミングで不要になったあらゆるものを、ご近所さんに無料配布しようという計画らしい。
これも何かの縁なので、ありがたく頂戴し家に持ち帰ることにした。
夕方、仕事を終え息子を保育園に迎えに行き、家に帰る途中で「かんちゃん、髪が長くなったから今日髪の毛切ってみようか」と、提案をしてみる。
「うん」と素直な返事が聞こえた。
家に帰るなり、さっそく準備に取り掛かった。
■自宅で子どものヘアカットに挑戦!
天使の輪がついた、サラサラな髪。
子どもの髪はなぜこんなにも美しいのか。
赤ちゃんの頃、薄毛で悩んでいた頃が懐かしい。あれから2年半すっかりお兄さんになったものだ。
どんな髪型にしようかな。これといって理想の髪型もないので、少し短くするくらいでいいか。
息子には好きなテレビアニメでも見せておけば、きっと集中できるだろう。
しめしめ、口を開けてテレビに夢中になっているうちに、気軽な気持ちで、まずは前髪にハサミをいれてみる。そして、もみあげ、次に後ろの髪と、自分なりに整えてみた。
“チョキチョキチョキ”
なかなか楽しい。
しかしながら、その様子を見ていた夫が驚いた顔で私に言った。