子どもの性教育 ~親から子に伝えたいこと~
「赤ちゃんはどうやってできるの?」から「初めてのブラ選び」「初経」「ムダ毛ケア」まで。来るべき思春期に向けて、子どもの安全を守り、健やかな成長をサポートしてあげるための正しい知識や、家庭でできる“性教育”についてなど、幅広く紹介します。
「赤ちゃんはどうやってできるの?」から「初めてのブラ選び」「初経」「ムダ毛ケア」まで。来るべき思春期に向けて、子どもの安全を守り、健やかな成長をサポートしてあげるための正しい知識や、家庭でできる“性教育”についてなど、幅広く紹介します。
子どもの性教育、3大メリットとは?【性教育のはじめどきは3歳!その理由 Vol.2】
■性教育は、何歳の時に、何から始めるか
3大メリットについては子育てにおいてとても重要であることはご理解いただけたと思います。早速始めいところですが、気になるのが性教育をスタートする年齢です。のじまさん曰く性教育をスタートさせるのに適しているのは「3歳」だというから驚き。
「私は、子どもたちが、まだうんこ、おっぱい、ちんちん、が大好きな年齢である3歳から10歳の下ネタ全盛期の時に行うべきだと考えています」
性を本格的に意識しないうちに始めるというところがポイント。
イラスト:おぐらなおみ
のじまさんによると、精神分析学の創始者として知られるフロイトが研究した発達段階から考えても3歳から10歳は性教育の適齢期に当てはまると言います。
「フロイトの説では、母乳などから栄養を得ることが快感の『口唇期』をへて、幼児はトイレトレーニングがうまくいくようになる『肛門期』に移ります。そして、幼稚園から小学校入学前くらいになる『男根期』を迎え、男の子と女の子の体の違いに気づく。
男の子が自分のおちんちんを触ったり、興味を示す頃ですね。この子どもが自分の体に興味を持った時にこそ、声をかけましょう」
ここで、のじまさんにある疑問をぶつけてみました。
―― 家族構成や、兄弟の有無、一番めか二番目か、そして気になる男の子と女の子では、性教育の仕方は変えたほうがいいのでしょうか?
「男の子と、女の子でも基本的には同じことを話します。男の子の体と女の子の体の違いをお互いに知らないと、相手のこともいたわれませんし、自分の身も守れません」
男女の違いで大きいのはちんちんとおっぱいなど、体のつくりが違うこと。そして、外せないのが生理のことでしょう。お母さんの中には、異性である男の子に生理の話をするのを躊躇してしまう、という方もいると思います。けれど、生理があって初めて子どもができるのです。そのことを知らずに、ナプキンを持っている女の子をからかうようになっては、お互いに傷ついてしまい、生理が『悪者』として捉えかねません」
イラスト:おぐらなおみ
「よく性教育のデメリットを気にされるお母さんもいらっしゃいますが、性教育を知らない子ほど、外で大人をからかったり、他人との距離を測りかねて、土足で踏み込んだりします。
パーソナルゾーンに入ってしまうのは知らないからです。
女の子には毎月の生理を楽しみにさせられるのはお母さんの力です。男の子には、毎月生理が女の子にはあり、いたわるように教えてあげる。お互いのことをきちんと理解できれば、やさしい子どもたちに、そしてなんでも話せる親子関係を築くことができますよ」