連載記事:パパママの本音調査
「放課後トラブル5割」の実態。子どもが困難を“学び”に変えるには?【パパママの本音調査】 Vol.335
イラスト:ふるえるとり
小学生の子を持つ親にとっては、子どもたちが放課後をどう過ごすか、気がかりな人も多いことでしょう。また、これから小学生になる未就学の子を持つ親にとっても気になるところかもしれません。
今回は、放課後にどんなトラブルが起こるのか、またパパママがしている対策について考えてみたいと思います。
■放課後トラブル経験ありは5割
アンケートでは、放課後トラブルを経験したことがあるか聞くと、「よくある」、「たまにある」、そして「以前はあった」と答えた人があわせて49.5%。約半数の親たちが放課後トラブルを経験したことがあることがわかりました。
一方、「ほとんどない」、「全くない」と答えた人も46.9%と、同じく約半数程度という結果でした。
Q.放課後トラブル経験ある?
よくある 5.1%
たまにある 18.5%
以前はあった 25.9%
ほとんどない 29.1%
全くない 17.8%
その他 3.6%"
■親がみていないところで起きる子ども同士トラブル
イラスト:ふるえるとり
放課後トラブルとは、具体的にどのような内容なのか、いくつかのテーマに分けて見ていきたいと思います。まずは親が関与していないところで起こる、子ども同士の間でのささいなやり取りからトラブルにつながってしまったケースを紹介します。
「『放課後に遊ぼう!』と約束してきても、(その子は)他の子と遊んでいたり、『誕生日会をやろう!』って約束した日にプレゼントを持って行けば、もう他の日にやってしまっていたり。その度に母は心が折れそうになります」(神奈川県 50代女性)
「息子がブランコの柱に登る友だちを注意したけど、無視されたことに頭に来てブランコをその友達にぶつけてしまったらしい。ケガもなかったので何事もなく済みましたが、『禁止されていることをした友だちが悪いのに、なんで僕が怒られなきゃいけないんだ?』と息子はまったく納得しなかった」(徳島県 40代女性)
「息子が友だちにいきなり雪の塊を頭にガンガンとたたきつけられ、やり返さず我慢したと涙。次の日『謝ってきた』と報告がありました」(北海道 40代女性)
「目の上を傘でたたかれば、
あと1センチずれていたら失明していたかもしれない」という親としても気が気ではないトラブルの体験談も寄せられていました。
ほかにも「クラスの男の子二人につけ回されて、
『学校に行きたくない』と娘が言い出した」といったトラブルは、学校生活自体に黄信号がともりかねない深刻なトラブルといえそうです。
また低学年であるほど、きちんとした“待ち合わせ”ができないことから起こるトラブルは多いようです。
時間、場所をお互いにきちんと把握しているか、親が許可しているかなど、意外に待ち合わせは高度なテクニックが必要といえそうです。