塾もない秋田の村が「学力日本一」の秘密は、家庭でできるすごい学習法

目次

・人口約2500人の山村が学力日本一になったワケ
・学力アップする「自学ノート」のヒミツ
・子どもの可能性を広げるための親の役割は…
・「学び」の本来の意味を親自身が考えるとき
塾もない秋田の村が「学力日本一」の秘密は、家庭でできるすごい学習法

『「学力日本一!」秋田県東成瀬村のすごい学習法』より


どうしたら子どもの学力を伸ばせるのか? いかに勉強グセをつけさせるか? 日々頭を悩ませている親御さんは多いことでしょう。

そのヒントとなるのが、秋田県にある人口約2500人の山間の小さな村、東成瀬村。コンビニは1軒だけ、民間の塾やスーパー、書店もない。そんな山村が文部科学省の全国学力テストにおいて、「学力日本一」に!

いったい、この村で、どのような学力向上の取り組みがなされているのか? 普通に考えても、単なる教育プログラムの充実だけではダメで、やはりそこには子どもが率先して学ぶ気になる“何か”がないと学力日本一は難しいと思うのです。

■人口約2500人の山村が学力日本一になったワケ

「子どもが進んで学ぶ」。これを可能にしている学習法のいくつかが東成瀬村にはあります。そのひとつが、秋田県内の多くの小中学校で採用されている「自学ノート」です。

塾もない秋田の村が「学力日本一」の秘密は、家庭でできるすごい学習法

これが東成瀬村式自学ノート『「学力日本一!」秋田県東成瀬村のすごい学習法』より


自学ノートとは、自分で勉強をする内容を決めて、家庭で学習するための自主学習ノートのこと。この「自学ノート」を、家庭で取り組むにはどうすればいいのか。書籍『「学力日本一!」秋田県東成瀬村のすごい学習法』からひも解いていきたいと思います。

「自学ノート」で行うのは、得意教科をより理解する勉強でも、苦手教科を克服する勉強でもどちらでもいいんです。子どもたちが自分で「これを今日はやる」と決めて、自宅で自主学習する時間を持つ。このノートを東成瀬村では徹底的に活用しているそうです。

とかく、子どもの学習というのは、親の口癖「勉強しなさい」を代表するように、大人からの押しつけがほとんどではないでしょうか? さらに「あれしなさい、これしなさい」とついついせかし、「なんでこれができないの」と責めてしまう。

対して、自学ノートは自主性を重んじます。
主導権は子ども。他者からの押し付けではなく、自分で課題を決めて実行する。親や教師はあくまで、実行しようとする子どもを見守り、少しだけ後押しするに過ぎません。

<自学ノートのねらい>
●子どもたちが自分で計画して、実行
→家での学習を習慣化し、自ら学習の計画を立てる。

●子どもたちが自ら課題を見つけ、解決
→学業のつまずきをいち早く発見し、解消する。

●子どもたちが自ら進んで興味のあることにトライ
→学ぶことの面白さを子どもたち自身が見い出す。

ただ、村ではさらに広い見地をもって取り組んでいるそう。「自学ノート」の最終目標。
それは、子どもに自立を促し、自分が何を目指しているのか人生を設計する。こうした最終目的につながっているといえそうです。


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