塾もない秋田の村が「学力日本一」の秘密は、家庭でできるすごい学習法
■学力アップする「自学ノート」のヒミツ
では、自学ノートとはどういうものなのでしょうか?
低学年の自学ノート『「学力日本一!」秋田県東成瀬村のすごい学習法』より
写真をみればわかるように、パッと見ると、とくに変わった取り組みにはみえません。すぐにでも取り入れることができそう。これが基本です。
ただ、細かく目をとおすと、よくできた工夫がなされています。自学ノートには5つの約束があるのですが、これがじつに理にかなっているんです。
①日付(〇月〇日)を書く
<立ち返るポイント>
・いつの勉強だったかをすぐ思いだせ、復習などに有効
・毎回決まった位置に書いて、目的の日をすぐ検索
②取り組む内容(計算ドリルの〇ページなど)を書く
<立ち返るポイント>
・ノートを開けばすぐにやった内容がわかる
・ドリルなどはページや番号を入れると、答え合わせがスムーズ
・将来的に自分で学習計画を立てる力の基礎となる
③取り組んだ時刻・時間(〇時〇分~〇時〇分まで)を書く
<立ち返るポイント>
・量のノルマがない代わりに、勉強時間の目安を可視化
・勉強時間は学年×10分+10分が基本。
2年生なら2×10分+10で、40分が目安
・勉強時刻から生活が乱れていないかチェック
・ちょうどいい勉強量を見つけ、正しい生活のリズムを作る
④めあてで弱点を克服する
<立ち返るポイント>
・ビジョンをもって学習に取り組む
・最初はクリアしやすいことをしながら、じょじょにレベルアップ
・最後は、苦手なことや弱点に積極的に取り組むよう意識改革!
⑤振り返りで次につなげる
<立ち返るポイント>
・自分がどれぐらいのことができて、次はどう改善すれば目標を達成するのか考えさせる
・要点をまとめて書くトレーニング
・次に学ぶことへの興味や好奇心、もっと上を目指してやる気を起こさせる
高学年の自学ノート『「学力日本一!」秋田県東成瀬村のすごい学習法』より