子育てだって人それぞれでいいじゃない? 「親だからこうあるべき」に振り回されない子育てのヒント
子どもを産んだ瞬間、個人の考えや意見よりも、社会や周りが期待するような“親としての正しさ”を意識せずにはいられないのはなぜなのでしょうか?
その根底には「親だったらこうあるべき」という固定観念の枠にはまらなければ生きづらいという感覚があるからなのかもしれません。
枠から少しでもはみ出せば、批判の対象になるのではという不安や恐れ。
しつけに関しても、一方的に親の責任と捉えられ、「親がしないから子どももしない」と否定的な言葉を浴びせられることさえあるのです。
そんな周りからの理不尽な指摘に苦しみ、葛藤を抱えた自らの経験を自身のブログ
『甘辛ミックス』に描いたのが、ウーマンエキサイトでもおなじみの人気コミックライター「こっさん」。
漫画を読んだ子育て世代から「救われた」と反響を呼んだ
“他人の正義に振り回されない思考術”はぜひ見習いたい内容です。
■“正しさ”を突きつけられ苦しむ親の本心
3児の母であるこっさんは、人見知りで挨拶が苦手なわが子のことを気にしつつ、あくまで子どもたちの成長を待ちながら、自らが手本を示していくしかないと大きな気持ちで捉えていました。
まだまだ幼い子どもたちだからこそ、周りも寛容に受け止めてくれていたのですが、身内にとってはそうはいかなかったようで…
実家に帰るたび、祖母から手厳しい言葉をかけられるこっさん。
「自分のことを想ってあえてキツイ言い方でアドバイスしてくれているのかも…」
そんな悪気のなさを感じていたからこそ、柔らかに弁解するものの、本心は深く傷付き、親としての責任の重さに押しつぶされそうになっていたのです。
「こうすべきこと」も「こうあるべき姿」も一体誰の“正しさ”なのかそもそも不明確なのに、「こうあるべき」になぜか途方もなくとらわれてしまう…。
こっさん自身もそんな苦悩と葛藤を抱えたまま数年間を過ごしたのち、ある時を機に周りの言葉に振り回される自分から脱することを決意するのです。