がんばり過ぎるすべての人へ…優しく心に響く猫の人生相談で癒されよう


■強くならなくちゃと思うのに涙が…。頑張りすぎるすべての人へ

さらに本書には、大切な誰かを守りたいと思うあまりに自分の心を削り、頑張りすぎてしまう人々の姿も描かれています。

そのなかの1人に、生まれてくる前の小さな命を失い、悲しむ妻を支えたいと心を砕く男性が登場します。

口下手な彼は考えに考えた言葉で逆に妻を傷付けてしまい、夫婦で心のすれ違いを起こしていました。あまりに深刻そうな男性を見て、「君のことも心配」と話す猫に対して「僕は男ですから」と返す男性ですが……。

がんばり過ぎるすべての人へ…優しく心に響く猫の人生相談で癒されよう

『ねこでよければ』① やまもとりえ著(ホーム社/集英社)


“悲しみに男も女もない”けれど、妻を支えたいと心から願うからこそ、自分の気持ちを無理に押し込めてしまう男性。帰宅後、わが子の誕生を楽しみに購入していた子育て本を手に、たまらず涙があふれて出てきます。


がんばり過ぎるすべての人へ…優しく心に響く猫の人生相談で癒されよう

『ねこでよければ』① やまもとりえ著(ホーム社/集英社)


人と人が完全に分かり合うことは難しいけれど、相手のことを分かりたいと強く願う気持ちはすごく尊いこと。

悲しみの当事者はそんな誰かの想いに気付けないこともあるけれど、人の心を救えるのはやっぱり大切な誰かの存在であり、お互いに支え、支えられながら生かされていることをつくづく実感するストーリーです。

そのほか弟の看病に忙しいお母さんに甘えられない男の子の悲しくて切ない姿を描いた話や「やりたいこと」と「求められること」の違いに悩むカメラマンの女の子の話など、その一人ひとりがまるで自分かのように共感するものばかり。

後半には相談者ごとのアフターストーリーが描かれいて、登場人物のその後の姿も楽しめますよ。

今回、発売を記念して、「ねこでよければ」①(ホーム社/集英社)の第8話をウーマンエキサイトで掲載します!


『ねこでよければ』①(ホーム社/集英社)
やまもとりえ著(集英社)1,200円(税抜)


ねこさんが開いた「話聞きます」屋さん。人間関係に悩むサラリーマン、人の境遇と才能を羨む美大女子、小さな命と向き合う夫婦、田舎嫌いで都会へ出てきた青年…、モヤモヤした気もちをねこさんに少しだけ軽くしてもらって、私は私の、僕は僕の、自分だけの人生を歩んでいこうと思える前向きな気持ちになれる一冊です。


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