コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
外出自粛中の買い物が心苦しかった…そんな私を救ってくれた「店員さんの一言」【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.12】
みなさん、外出自粛の日々をどうお過ごしでしょうか。
わが家の夫は病院勤務のためテレワークともいかず、いままでのように毎日、感染におびえながらも通勤していきます。
平日は、在宅ワーカーである私と、体力を有り余らせている子ども二人との戦いの毎日です。
食料の買い出しは、できる限り夫のいる土日に子どもたちを見てもらい一人で済ませるのですが、週に一回の買い出しでは間に合わないこともあります。
そんな時は子ども二人を連れ、買い物にいくのですが…
6歳の娘はマスクも外さず落ち着いてそばにいてくれるものの、まだ2歳の息子は、久しぶりのシャバに大興奮。
大喜びで走りたがるので、ベビーカーに乗せて行動を制限しています。
■買い物終わりに声をかけてくれた店員さんがいた
しかし、距離を保とうと通路の端に寄れば商品棚に手を伸ばしてしまい、人との距離を保つのにも一苦労。
神経をすり減らしながら、最短ルートで買い物を済ませなければいけません。
他のお客さんの中には、子どもを連れているわが家を、疎ましく思う人もいるかもしれない…
そんなことを思うと、悲しいやら申し訳ないやらで、買い物に来ているだけなのに罪悪感を覚えてしまいます。
食料の大荷物にそんな精神的緊張も加わり、一回の買い物でもドッと疲れてしまう日々。
そんなある日、買い物終わりに、声をかけてくださった店員さんがいました。
「子ども連れてると、大変だよね。いろんなところ触っちゃうもんね」
その店員さんは、ショッピングカートをアルコールスプレーで消毒しながら、出入り口に設置された消毒ジェルを指さしました。
「よかったら、帰りも使ってね。おうちにバイキン持っていかないようにね」