連載記事:子どもの「病気・けが」教えて!ドクター
【医師監修】子どもの危険なせきの見分け方とは?おうちケアのポイント【子どもの「病気・けが」教えて!ドクター 第6回】
冬らしくなり、乾燥が気になる季節になってきましたね。そんな季節に気になるのが子どものせきです。長くせきが出続けたり、いつもと違うようなせきをしていると、心配してしまいますよね。
今回は子どものせきや苦しい呼吸について、受診の目安やおうちケアのポイントについて、書籍
『マンガでわかる!子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』からご紹介します。
■せきのつらい症状とは?
出典:『マンガでわかる!子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』
せきはそもそもなぜ出るのでしょうか。せきの多くは、
風邪などの急性呼吸器感染症によるもので、ウイルスなどの病原体を気道から取りのぞこうとする
正常な防御反応であることが多いのです。
しかし、異物を飲んでしまった場合や、急性喉頭蓋炎(発熱や喉の強い痛みを伴う感染症)、アナフィラキシーなどで、急いで治療しなければならない場合もあるため、せきが出はじめた時の状況をしっかりと確認する必要があります。また、生まれつきの構造的な異常や、副鼻腔炎や気管支喘息など、継続的な治療が必要な場合もあります。