連載記事:子どもの「病気・けが」教えて!ドクター
【医師監修】子どもの危険なせきの見分け方とは?おうちケアのポイント【子どもの「病気・けが」教えて!ドクター 第6回】
■子どものせきや呼吸音の特徴と受診の目安
子どものせきや呼吸には、さまざまな特徴があります。なかでも比較しやすいのは、せきの音や呼吸音の違いです。
コンコンという乾いたせき、
ゴホンゴホンというたんが絡んだようなせき、
ヒューヒュー、
ぜいぜいという呼吸音など、さまざまな特徴があります。
ケンケンという犬がほえるようなせきが出る場合は、クループ症候群の可能性もあります。
どんなせきの音、呼吸音がしているか確認して、医療機関を受診する場合には医師にしっかりと伝えるといいでしょう。
▼受診の目安:すぐに受診!
自分で判断が難しい場合は、次の項目に当てはまるかどうか確認してみましょう。
出典:『マンガでわかる!子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』
●苦しくて顔色が悪い
●近くにいてぜいぜいが聞こえる
●肩で呼吸している(肩呼吸)
●鼻の穴がピクピクしている(鼻翼呼吸)
●鎖骨の上やろっ骨の下がくぼんでいる(陥没呼吸)
●せきこんでおう吐してしまい食事がとれない
●せきこんで眠れない
これらの項目に当てはまる場合、すぐに医療機関を受診しましょう。
■おうちでできるせきのケア
出典:『マンガでわかる!子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』
子どもがせきをしはじめたら、おうちでできるケアをしてあげましょう。
【おうちケアのポイント】
1、部屋を適度に加湿する(湿度は50〜60%が最適)
2、水分は少量&こまめに(湯冷ましやお茶を少しずつ)
3、鼻すいも効果的(鼻水が喉に流れるのを防ぐ)
また、せきこんで苦しそうな時は、縦抱きにしたり、枕やクッションを背中に入れて寝かせるなど、上体を起こしてあげると気道が通りやすくなります。こまめに換気して空気を入れ替える、加湿器で湿度を高めるなどして、喉が楽になるようにおうちの環境を整えてあげましょう。