コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
しんみりなんてしてられない! 子どもたちが嵐を起こす「笑ってはいけないお葬式」【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.18】
昨年のはじめ、祖父が亡くなった時のこと…
その頃はまだ新型コロナも出始めで、葬儀にもまだ制限はありませんでしたが、私たちは近親者のみで小さなお葬式を開きました。
この時、6歳だった娘と2歳だった息子にとっては、初めて向き合う“死”であり、初めてのお葬式。
このお葬式が、子どもたちによって、
“笑ってはいけないお葬式”になるのでした―――
葬儀前、母の実家で静かに横たわる祖父の亡骸に、子どもたちはまだ何が起こったのかわからない様子でした。
入院していた病院で静かに息を引き取った祖父。
眠っているだけと思っても、仕方がありません。
■安らかに眠るおじいちゃん…でも、そんなの関係ない!
早速、祖父の亡骸に添い寝しようとする息子。
ちょっと泣けるけど…! 今はやめとこうな!!
そして翌日、出棺の時。
ひつぎにお花を手向ける花入れの儀。
キレイなお花を気に入ってしまった息子は、お花を手放しません。
必死に『おじいちゃんにあげようね』と説得しても、「NO!」の一点張り。
そのお花も入れてあげてーーー!!
そんなこんなで、大人はみんな笑いをこらえた状態で、混沌としたまま式は進み…
火葬場でも、娘と息子はきゃっきゃと笑顔で二人遊びしていました。
ですが、祖父を亡くした祖母たちにはその明るさが救いだったようで、穏やかに笑顔も交えつつ、式は静かに幕を閉じました。