コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
春から入園の息子には「かみ癖」が…それを落ち着かせるための母と息子の壮絶な闘い【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.19】
この春から、幼稚園に入園することになった息子。
言葉に遅れがあり、オムツ外れもまだ。
不安要素はたくさんあるのですが、その中でも一番の不安…
それは
“かみ癖”でした。
赤ちゃん期から、わんぱくそのものだった息子。
家族で激しくじゃれあうのが大好きで、多少の打撲にも動じないタフガイでした。
そんな息子の必殺技は…
薄く小さい乳歯は鋭く、私と夫の腕にはくっきりとした歯型が…
大好きなお姉ちゃんに牙をむくことはないのですが、興奮してくると笑顔でかみつく、というパターンが出来上がっていました。
そんな中での、幼稚園入園決定。
これは…マズイ。
お友だちを傷付けたりなんかしたら、大事件だ。
私はその日から、息子のかみ癖をなんとか落ち着かせるために試行錯誤を始めます。
■目には目を! 作戦を開始した
まずは…
“目には目を、かみつきにはかみつきを! 作戦”。
息子がかみついたら、私もかみつき返す。
それでかみつかれる痛みを教えよう! という作戦です。
さすがに、子ども相手に本気がみはできず、甘がみですが…
遊びに興奮して息子がかみついてきたら、私もガブっ!
すると…
少し考える息子。
しかし、少しするとケロッとして、また遊びはじめます。
多少の動揺はみられましたが、なんだか遊びの一環だと思われている…?
ですが、継続あるのみ。
私と夫はその日から、かみつかれたらかみつき返す、をひたすら繰り返していました。
どうしてかみつくんだろう?
なぜ、息子はかみつくのだろう…遊び? ストレス?
そう悩み、助産師さんをしている知人に聞いたことがありました。
「言葉で気持ちが思うように表現できない間は、ヤキモキした気持ちをかみつきで表現することもあるよ」
とのこと…
まさに、まだ『ママ』すら言えずに気持ちを思うように表現できない息子にはドンピシャ…
そして何より、口下手な私自身にもそれは該当していました。
何を隠そう、一番のかみ癖を持つのは…
この私でした。