コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい

春から入園の息子には「かみ癖」が…それを落ち着かせるための母と息子の壮絶な闘い【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.19】


■実は…母である私にもかみ癖が

おとなしく、口答えもせずに育てやすい“良い子”だった幼少期の私。

それが、夫と出会ったことで感情を表に出せるようになった…

いや、“暴発”と表現するのが正しいでしょう。

とにかく、夫に感情を不器用にぶつけるようになった私は、嬉しいとかみつく、恥ずかしいとかみつくようになってしまいました。

実は…母である私にもかみ癖が
夫のフライドチキンのような腕がおいしそうなせいもあります。

ですが、ふいにささやかな喜びを感じた時に、愛情表現としてなぜかかみついています。

“ありがとう”や“うれしい”を込めて、なぜかかみついているのです。

息子も、イライラやモヤモヤというよりも、遊んでいるのが楽しくて、ガブっとしているような感じです。

うまく言葉で表現できないもどかしさはあれど、息子も、相手を傷つけようと思ってかみついているわけではないんだ。

でも、相手はびっくりするし、痛いし、怖い。

それをちゃんと教えなければ…。


■地道な説得は続き…

それからは、かみつかれたらかみつき返す、に加えて、

「かみつかれたら、痛いし悲しいよ」
「びっくりして、怖がられちゃうかもしれないよ」

と、説得するようになりました。

息子はじゃれているだけかもしれないけど、相手の子は怖い。

その大事な大事な身体が傷付けられたら、相手の親御さんだってショックだし、怒りを感じられても仕方がありません。

私は静かにしつこく、説得を続けました。

かみつかれながら…。

すると…

1か月たつ頃には息子のかみつき癖は落ち着き、毎日のようにかまれていたのがウソのようになりました。

まだ言葉は出ず、気持ちを表現するのは難しいのですが、息子なりに納得して、かみつくのをやめてくれた様子です。

これも千差万別で、やめたくてもやめられない子、あえてやめない子もたくさんいると思います。

これからの幼稚園生活も、きっとさまざまなトラブルが待ち構えていると思いますが、息子のかみ癖と戦った日々を思い出しつつ、乗り越えていこうと思います!


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