コミックエッセイ:育児に遅れと混乱が生じてる !!
30年越しに手にした“憧れ”アクセサリー! 5歳の息子が叶えてくれた母の夢【育児に遅れと混乱が生じてる !! Vol.40】
小さい頃、どうしても買ってもらえなかった憧れのモノがあった。
あれから数十年の時が流れた今でも販売されている、アクセサリーのおまけがついた100~200円のお菓子である。
幼少期の私は、このアクセサリーにとてつもない憧れがあったのだが、どうにも母の許しが下りず買ってもらえなかった。
買ってもらえなかった理由は、当時弟がまだ小さかったので管理に目を配らせるのが大変だったか、あるいは母がアクセサリーのデザインに惹かれなかったか(笑)…なんて、親側のかる~い私情だったように思う。
それ以外のお菓子は買ってもらえるのだが、アクセサリー付きお菓子だけは買ってもらえないまま月日は流れた。
小学校5年生になった私は、初めて「おこづかい」なるものをもらえるようになった。たしか、月に1000円ほどだったと思う。
それまでは、何か欲しいものがあると小さなものでも親頼みだったが、おこづかいのおかげで自分の好きなものを自分の意思で買えるようになったのだ。
しかし、あんなに憧れていたはずの100円のアクセサリーへの想いはいつの間にか薄れ、おこづかいは別の物へ…。
私がそのアクセサリーを手にすることは、とうとうなかった。
久しぶりに目にしたそれを前に、私は昔のほろ苦い思い出をポロリと息子に漏らしていた。
5歳の息子には週に1回300円のおこづかいを渡しており、
「おこづかいでおまけ付きお菓子を買ったり、ガチャガチャをしてもいいよ」としている。
裏を返せば、「おこづかい以外でガチャガチャやおまけ付きお菓子を親が買ってあげることはない」というのがわが家のルールである。
つまり、息子にとっては貴重な300円なのだ。
例のアクセサリー付きのお菓子には「150円」の値札が。
それを買ったら息子の貴重なお小遣いは半分になってしまう。