自分の人生って? 子育てしながら悩み惑う3人の母を描いた群像劇に「胸がギュっとなる」と共感の嵐!
■3人の子どもを育てる専業主婦「山岸みさ」の場合
2人目の登場人物は、
3人の子どもを育てる専業主婦の「山岸みさ」。
ある日、娘に「ねえ、ママの夢って何だったの?」と聞かれてよみがえったのは、父親の顔色ばかりうかがっていた、幼いころの記憶。
「将来の夢は、お母さんになること」、そう口にしたあの日から、みさの夢はそういうことになっていた。
「夢を叶えたママはすごいね」と娘に言われ、「叶った夢の先にいること」を微妙な面持ちで受け止めるみさ。
「元気な子どもたち。頼りになる夫。これ以上望むことなんてない。」
幸せを噛み締めて、家族のために暮らしてるはずなのに…。
親の顔色をうかがって我慢してばかりの子ども時代。そして今も…。
気づけば空っぽな私。
就職せず、結婚・出産を経たみさは、働くママ友から孤立感を感じることも…。
「特別な資格もなく、特別な経験もキャリアもない私は、子育てが終わったら何が残るんだろう?」
虚しさを抱えながら、自分の生き方に思い悩むみさなのでした。