コミックエッセイ:夫が青信号の横断歩道で車にはねられた話
また警察から電話が…!? 事故被害で得た教訓【夫が青信号の横断歩道で車にはねられた話 Vol.11】
■過去のつらい記憶
恐る恐る通話ボタンを押し、震える声で応対すると…。
『すみません、間違い電話だったようです』
間違いかい!!
ホッとしながら、私は泣きました。
思い出すのは、亡くなった父が警察署に安置されていたこと。
長いひきこもり生活からの社会復帰を支えてくれた友人が社会復帰早々、亡くなった連絡を受けたこと。
もう、あんな思いしたくはない…。
私は声の震えがおさまった頃、やっとリビングに戻り、先ほどの間違い電話のことを笑って話すことができました。
とはいえ、人生で家族や大切な人たちとの別れは避けられません。
そう思うと、つらくて、怖くて、不安でたまらないのですが、今まだ目の前にいて、笑顔で私に駆け寄ってくれる家族を、そのぬくもりを、今まで以上に大切にしようと思いました。
そして、持病で何度もくじけそうになった私も、精いっぱい生きてやろうと思うのでした。