コミックエッセイ:夫が青信号の横断歩道で車にはねられた話
夫の事故から1年が経過…加害者の状況と残る後遺症【夫が青信号の横断歩道で車にはねられた話 Vol.10】
■前回のあらすじ
事故から2週間後に職場復帰を果たした夫。息子も少しずつ目の前のその人が父親であると理解してきたようで、やっと一緒にお風呂に入ることができました。しかし、加害者側からは、相変わらず何の連絡もなく…。
■事故後、1年がたち…
結局、そのまま事故から1年がたち…。
加害者側からは何も、謝罪のひとつもありませんでした。
その後の情報も、警察からのたまの電話連絡のみで、未だに罪を認めず、取り調べにも応じていないということしかわかりませんでした。
それでも加害者は、
逃走の恐れがないということで、
逮捕されないそうです。
夫には、裁判に持ち込む気力も体力も、もちろんお金の余裕もなく、加害者は今まで通りの日常生活を奥様と過ごしています。
頑なにやり取りに応じない相手の様子から治療費の請求も見込めず、通勤時の事故ということで、夫の治療は
「労災」扱いにしていただきました。
私たちは、ただただやり過ごして前に進むしかできませんでした。
夫の顔には、今も消えない傷が残っています。
頬に残るその3本の傷跡を、夫は子どもたちに「猫ちゃん」と呼ばせて前向きにはやっていますが、今も横断歩道を渡るときは、ものすごく恐怖を感じるそうです。