コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
「僕は赤いランドセルがいい!」と譲らない息子…一筋縄ではいかなかったラン活【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.25】
うちの息子もいつの間にやら年長さん。
■息子のラン活が始まり…
小学校入学を来年に控え、わが家もついにランドセル探し“ラン活”が始まりました。
息子に要望を聞いてみると…。
息子は開口一番
「ピンクがいい!」と瞳を輝かせました。
確かに、以前からピンク色が好きな息子。
まあ、ありっちゃありかもしれない…。
あくまでも息子の気持ちを尊重しようと考えていたので、とりあえず、ショッピングモールのランドセル売り場に連れていくことに。
すると…。
ステキなランドセルがたくさんあるのを目の当たりにして、思いっきり目移りしている息子。
これは…まだちょっと揺れ動くかもしれない…。
普段の買い物でも「やっぱりあれがよかったかも…」が多い息子なので、ゆっくり時間をかけて考えることにしました。
■時間をかけて、息子が選んだ色は…
そして、夏休みも終わる頃。
これ以上ゆっくりしていると、ほしいものが見つかったときに品切れだったり、作るにしても間に合わないかもしれない…。
娘もこの頃にランドセルを購入したこともあり、わが家はランドセル購入を再び考えることとなりました。
息子に再び、聞いてみると…。
「赤がいい!」
どうやら、やっぱり黒や青ではないらしい…。
息子に聞いた上でカタログを探してみると、意外にも“黒地に赤ライン”というものは増えてきたようで、カッコいいものがたくさん見つかりました。
それを息子に見せてみると…。
「ちがう! ぜんぶ赤のやつ!」
なるほどーーー!!
そうとなると、展示場やカタログを見た感じ、だいぶ選択肢は狭まります。
それと同時に、動揺する夫。
「えぇ…あ、青のだったら、1000円あげるよ!?」
なぜかお金で釣って息子の選択を変えようとする夫。
夫としては、身をもって小学生男子を経験してきた男です。
冷やかしやいじりの現場をたくさん見てきただけに、『息子が赤のランドセルをいじられて、傷ついたらどうしよう…』という気持ちがあったようです。
でも、息子の意思は固いものでした。
一瞬、1000円につられながらも、やっぱり改めてカタログを見れば、“赤がいい”となるのでした。
確かに、息子の好きなヒーローも、ロボットも、お寿司のまぐろも、いちごも、全部赤です。
冷やかされたり、いじられる可能性はあるかもしれない。
でも、そういうことをする子は、「そこ!?」という些細なポイントを見つけて、なんだって冷やかしてくるはずです。
もし、冷やかされて、息子が傷ついたら、コワモテの私とコワモテの夫があいさつに行くだけだ。
私は息子の選択を優先することにしました。