コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい

娘はいつもぼっちメシ!? その行動に隠された、まさかの真実とは?【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.26】


■ぼっちメシの真相は…

「みーちゃん、遠足のお弁当の時間って…誰かと一緒に食べたりする?」

誰かと一緒に食べたりする?
え? 誰かと食べていいの?
「…え? 誰かと食べていいの?」

え…?

「ええええーーーー!?」

ええええーーーー!?
なんと娘は、お弁当の時間に誰かを誘って一緒に食べることを、普通のことだとは思っていませんでした。

それもそのはず…。

娘が入学したのは新型コロナウイルスが出始めた年で、緊急事態宣言の真っ只中でした。

マスクを外せず、入学式も運動会も中止もしくは今までとは違うかたちで、何より給食が“個食・黙食”となったのも、娘の世代がはじまりでした。

私が子どもの頃、当たり前に机を4つ合わせてクラスメイトとしゃべりながら食べていた給食が、静かなものになった娘の世代。

聞いてみると、ほかのクラスメイトは声を掛け合い、一緒に食べているグループもあったそうです。

ですが、娘はそれを、“本当はよくないことなのかもしれない…”と言う気持ちで見ていたようです。

思えば、母である私が免疫抑制者(病気の治療で免疫抑制しており感染リスクが高い)のため、感染症対策には人一倍気を遣ってくれていた娘。

その優しさと生真面目さの結果があの写真であったのだと思うと、母としては胸が締め付けられる思いでした。


母としては胸が締め付けられる思いでした
こうして、お友だちと一緒にお弁当を食べていいと知った娘。

ついに再び、遠足の日がやってきました。

不器用な母の、あまり立派なお弁当ではないけれど…娘が楽しい時間を過ごせますように。

という思いをぎゅうぎゅうに詰めたお弁当を持って出かけた娘は…。

「今日、お友だちとお弁当たべられたよ!!」

満面の笑みで帰ってきました。

今回は、思わぬ勘違いで娘の行動が制限されることになってしまった、というお話でしたが、お弁当のことだけでなく、ほかにもそうなってしまう可能性はたくさんあると思います。

子どもなりの優しさで、親に心配をかけまいと、寂しさや苦しさを隠してしまうこともある中で、それに気づくためには、やはり日頃のコミュニケーションが大切だと痛感しました。

そして今回、それに気づかせてくれた“学校活動写真”には、とても感謝しています。

子どもの姿に幸せをもらえるだけでなく、子どもの異変に気づくきっかけにもなるかもしれない学校活動写真。

これからも大切に大切に見させていただこうと思います!

今日、お友だちとお弁当たべられたよ!!


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