コミックエッセイ:両手に男児
長靴に雪が! 幼い長男を連れた大雪の帰宅は困難を極め…<大雪の日の判断ミス 後編>【両手に男児 Vol.61】
本当の本番はある意味長男をお迎えに行った後でした。
絶賛イヤイヤ期の2歳児を連れて大雪の中での歩行。小さな足はすぐ雪に沈んでしまい歩く度に長靴の中に雪が入り込みます。
それが不快で脱ぎたいと泣き出す長男。
家はもう目と鼻の先。ここからはもう担いで帰ろうと決意しましたが長男は傘を渡したくないとまた泣きます。
気づくと私の長靴の中にも雪が入り込み足はぐちゃぐちゃ。手足の先は寒さでジンジンと痛みます。こんなの子どもが我慢できるはずもなく、なんでもっと早くお迎えに来なかったのだろうと「たられば」を頭の中で繰り返しながら情けなくて泣けてきました。
帰ろうと思えば帰れたのに、そうしなかったのは自分。
「帰れるか心配なのはみんな一緒」という後ろめたさを帰る時間を伸ばすことで軽くしようとしただけでした。
その結果、子どもと雪まみれになって親子で風邪でもひいたらその方がお店に迷惑になるのに、何故それがわからなかったのか。今となってはそう思います。
判断を間違えた。
お店のスタッフには申し訳ないけれど、こんな日はサクッと帰らせてもらい明日からまた頑張って感謝を示せば良かった。
まさに後悔先に立たず。
次に大雪の時は…と思いましたがその後都内であれほどの大雪が降ることは今のところありません。
でも、雪の予報を見るとあの日のことを思い出して胸が少しチクッとするのでした。
「サンタさんって…?」 純粋な子どもの質問に親はどう答えれば!?【両手に男児 Vol.68】