コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
夫に子どもを預けて夢の「ひとりビジホステイ」…しかし、そこに驚きの電話が!【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.31】
■夫からのまさかの着信は…
ひとり時間に水を差す着信音。
しかし、そんなことどうでもよかった。
「こ…子どもたちに何かあった…!?」
私は急いで電話に出ました。
「もしもし…!?」
『あの…』
『飲みすぎて吐き気が止まらなくて…』
『みーちゃんはひとりでもなんとかできるらしいけど、そうまは迎えにきてほしくて…』
は…、はぁ…!?
まさかの夫からの電話は、息子を引き取りに来てほしいという泣き言でした。
日も暮れた暗闇の中、私は車を走らせ義実家へと舞い戻ります。
いろいろと言いたいことはあるが…お酒を飲む前でよかった。それだけ。
義実家の門をたたくと、中からは困り顔の義弟と子どもたちが出てきました。
「パパね! トイレでずっとゲーしてるの!」
うん、想像はつく。家でも何回もやらかしてる。
ごめんね~と苦笑いのみんなを前に、私は荷物をまとめ、迷惑をかけてしまったことを謝罪して回りながら、息子の手を引きます。
いとこたちとのお泊まりにノリノリな娘と、いとこたちと楽しく遊べたとはいえ、父親の異変に不安顔の息子。
奥からのそのそやってきて「ごめん…」とつぶやく夫にいろいろな感情は沸き立つものの、ここは義実家。
私は早々に息子を連れホテルへと戻りました。
「(何が俺が子どもを見てるから~だ…見てないじゃん…!!)」
怒りはふつふつと沸き続けます。
しかし、ホテルに到着すると…。
「わ~!! きれい~!!」
ひさしぶりのホテルに、目をキラキラと輝かせる息子…!
「おふとんすごいーーー!!」
ふかふかのベッドに大喜びの息子。
ホテルに大はしゃぎの息子に、怒りはあっという間に消え去り、初めてのふたりビジホを、存分に満喫するのでした。
この日のことは今も重大インシデントとしてわが家に刻まれ、夫も義実家帰省で深酒をすることはなくなりました。
しかし、これは娘の心にも深く刻まれた出来事らしく、ことあるごとに
「パパあのとき、ずっとゲーしてたよね!」と夫をつついています。
楽しいけれど、アクシデントも起こりやすい帰省。
少し手は離れたとはいえまだまだ危なっかしい子どもたちを守るために、これからも目を光らせていこうと思います。
そして何より…子どもとビジホ、なかなか楽しいのでオススメです。
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