コミックエッセイ:たんこんちは ボロボロゆかい
憧れのパンツが逆効果!? 小1息子の「オムツ外れ」までの道のりが長かった【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.36】
■パンツとおむつの二重生活
園ではパンツ、家ではおむつの二重生活は続き…。
息子はもうすぐ小学校に入学、というところまで来ていました。
さすがにこのままではまずいのでは…と焦り始める私。
新しいカッコいいパンツを買い、息子をオムツ離れに誘導する作戦をもくろみます。
「もうすぐ小学校だし、新しいパンツ買おっか! 好きなキャラにする?」
「うーん…」
あまり乗り気でない息子。
ここまで渋るのには、どうしようもない理由があるはず….。
「パンツ、何がイヤだった? まだ…ちょっと怖い?」
「ヒーローパンツ…」
「それがどうした?」
「ママが買ってくれたヒーローパンツ、ぬらしちゃったのがいやだった…」
「え…」
「かなしかった…」
息子の話によると、当時息子が大好きだったヒーローのパンツ。
息子の自信につながれば…と購入したのですが、それをトイレ失敗で濡らしてしまった衝撃と自責の念が、いまだに彼の心に残っているそうです。
私が「そっか~!」と軽く流してしまった一方で、まだ半分赤ちゃんだった息子が、ものすごいショックと罪悪感を抱いてしまっていた…。
それは私にとっても衝撃の事実でした。
以前からしっかり者で、お姉ちゃんの手助けもしてくれるくらい頼もしかった息子。
その心の中には、どうしてもおむつとさよなら出来ない理由が確かにあったのです。
「そっか…」
それだけ、あのパンツを大切に思ってくれていたんだ…。
その事実に、踏ん切りがついたのは私の方でした。
「よし、そうまが“もういいや”って思えるまで、このままでいよう!」